Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一がカワウソのいる動物園と水族館を訪ねます。

ストレピ・テュー(1)

080412a

ベルギーにある世界最大の運河エレベータだ。Ascenseur à Bateaux de Strépy Thieu という名前なんだけど、長いのでストレピ・テューと呼んどくれ。場所は先日のいい感じのサイロのすぐ近所である。


Agrandir le plan


運河エレベータって何だ?というところから始めなくてはいけないのだと思うのだが、まず先にどのように凄いのか、を見ておいてください。その際「運河エレベータ」「運河エレベータ」「運河エレベータ」と何度も唱えると、自己暗示で運気が上昇すると言われている。そもそもこの施設は、Schiffshebewerk(独)、Ascenseur à Bateaux(仏)、 Boat lift(英)などと呼ばれている。どれも直訳すると船のエレベータだけど、日本国民の運気向上のためにあえて「運河エレベータ」と呼ぶことにしたので感謝してほしい。

さて、この運河エレベータ「ストレピ・テュー」が凄いのは、何の変哲もない平和な田舎町の景観を破壊するかのごとく、いきなり現れる点である。最寄りの駅で降りると、駅前の景色はこんなだ。

080412b

ベルギーの美しい街並みなど木っ端微塵であって実に壮快である。西ヨーロッパはどこでも良い景観だなんて言っている人にぜひ見せたい一枚。

駅からの道すがら、こんなかわいらしい道案内が出てたりするが、

080412c

はっきり言って道案内など不要だ。運河エレベータ「ストレピ・テュー」は村のどこからでも見えるからである。無理になぞらえると、ダムの堤体のみを短冊状に切ったものを一枚、村の外れに据え付けるとたぶんこういう感じになると思う。

080412d


「ストレピ・テュー」のPVらしき映像がついにYouTubeに上がったのを発見したので、次回までにこれを堪能しておいてほしい。あまりのかっこよさに失神とかしないように。




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Comment

hachim | URL | 2008年04月15日 11:08
失神寸前のところで、なんとが正気を保ちました。運河エレベーター、大胆すぎる。かっこよすぎる。
土木は風景を一変させることがよくわかりますね。この場合は地形もごっそり変えるし、ダム並みに。
こんな壮大なインフラ施設、もっとエンタテインメントしないともったいない。
jsato | 2008年04月16日 00:25
>hachimさん
運河エレベータって、発想がすごく直線的だと思うのですよ。平均身長が180センチ以上ある人たちの、マッチョで力技な発想だなあ、って。悪い意味じゃなくて、これほめてるつもりなんですけどね(笑)。

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[佐藤淳一]写真作家。1963年生まれ。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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