Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園と水族館を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

アクリルカワウソパラダイス海遊館

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なんと海遊館のカワウソ担当キーパーさんからも、メールが来ました。もちろん苦情じゃないですよ。とてもうれしい内容でしたのでご心配なく。考えてみたら、海遊館のカワウソたちのことをここでちゃんと書いてなかったなあ。「生タッチ」のポスターにツッコミ入れただけだった。

なにしろ海遊館は超メジャー水族館であり、カワウソの写真も多くの人が撮ってネットにいっぱい上がってます。それに加えてわざわざ自分が写真を出さなくてもいいか、と思ってたというのもあります。でもカワウソが間近に見れた期間限定の「ふれあいライブ館」も1月に終わっちゃったことだし、記憶の整理も兼ねてちょっと書いておいたほうがよさそうだ。

ところで上の写真は8階「日本の森」の、まさにメインキャラクターという扱いのコツメです。気持ちよさそうに寝てます。以上おわり。


書いておきたいのはむしろこっち。4階の方です。
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これはその期間限定イベントだった「ふれあいライブ館」のアクリル水槽。ここからぶっといアクリルパイプで2か所のアクリルボックスと連結されていました。

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全周かぶりつきで見ることのできるアクリルパイプです。水槽の水面下なので水中トンネルなのだ。でもカワウソトンネルというより、カワウソの瓶詰めになってしまっているではないか。こらこらパイプの途中で格闘するんじゃないよ。

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そういえば人間としてのわたしはこんな透明なパイプの中を泳いだことってないなあ。ここから世界はどう見えるのだろうか。ここにはない何か、が見えるだろうか。それとも単にむちゃくちゃに歪んで見えるだけだろうか。こんなに歪んで見えるんなら、すべてテキトーに済ませてもいいだろうなどと達観できるかもしれん。

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アクリル水槽とパイプがあるだけじゃなくて、カワウソのいろいろに関する壁面展示もありました。これはその中で最もすてきな説明パネル。ラッコでけえ!オオカワウソ何者?と思わずにいられない秀逸な展示(どこかに常設希望)。

ここでラッコとユーラシアに挟まれて記念撮影したかったけど、一人だったので遠慮しときました。11月の平日というのに、お客さんがひっきりなしにやって来ます。全員がカワウソ目当てだったらすごいなあ、こりゃ本が全然売れないということはないよなあ、などと余計な計算が頭をよぎる。カワウソ本、少なくとも大阪では売れるぞ、と思えたのでした。


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この日、出てたのはメス3匹。コウメお母さんとその娘のナツ、キクです。こっち向いてるのがコウメで、そっくり返ってるのがキクだと思います。ちょっと離れた場所にアクリル製で通路をまたぐブリッジもあって、そっちにはこのファミリーのお父さんであるナスビがひとりさびしく出ていました。

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母子3匹はパイプの出口で寝ています。空中コツメダンゴですな。幼稚園児の表情を見る限り、彼らにはとうてい理解不能な生物であるらしい。おとなになればわかります。


そうこうしているうち、8月29日に生まれたコツメベビーの公開時間となります。この時期は午後1時45分から2時15分まで、1日に30分間限定のスペシャルタイムでした。

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4匹のコツメベビーは、ポリプロピレンの衣装ケースの中にドンゴロスでくるまれ、寝室から運ばれてきました。わー来たよ来たよ。

何の問題もなく普通に撮っているように見えるかもしれませんが、周囲にはカワウソの数の15倍ぐらいの人間が群がって、口々にキャーとか、かわいーいとか言っているところです。こういうアイドル撮影会みたいなのってわたしがもっとも苦手とするシチュエーションですが、心を鬼にしてシャッターを押しつづけます。大きいおともだちは後ろに下がりましょう、などと言われないようにぐっと身を伏せ、お子様の群れにまぎれて撮影をいたします。

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生まれて2か月ちょっとですが、もうお魚を召し上がります。ほんとに食肉目は頼もしい。もっとも丸ごとじゃなくて刺身ですが。

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でも、まだあまり食べ物という認識がないのかもしれません。口で遊んで気が向けば飲み込んでみる、という段階なのだろうか。

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いい面構え。将来が期待されます。ちなみにこの4匹はみんなオスです。男兄弟だけってのはやっぱりエサ代とか大変そうですよね。中学生になるとひと月に魚100キロとか食べそうw。

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お子は毛が薄いので、ちょっとでも濡れると途端に情けなくなります。毛が乾いたふわほわ状態がかわいいのは言うまでもないですが、でもこのぺちゃぺちゃな姿も味わい深いと思います。もうどんな状態でもストライクゾーンに入っていますわたしは。

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もうお腹いっぱいらしい。まだいたずらを始めるほど育ってないけどまあ時間の問題。

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みなさんさようなら〜!4匹そろってお客さんにごあいさつ。モデルさんこっちには目線くれませんけどベビーだから許す。この後また衣装ケースに入って寝室に帰って行きました。行儀の良い子は自分から進んで衣装ケースに入ろうとするのがかわいかったです。

・・・

というわけで、この企画展示「ふれあいライブ館」は1月で終わってしまったのです。とっても残念でございます。

次にコツメの赤ちゃんが生まれたら、いったいどこでどうやって見せてくれるのだろうか。心配で夜も寝られません。>海遊館さま



【追記】
現在、この4兄弟も8階「日本の森」に出ているそうです。最近の様子がこちらで紹介されています。

Neighboringwild/ごきんじょワイルドさん ■コツメ男子 (陸上篇)

4兄弟が元気すぎて今後が思いやられます。

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Comment

lucrezia4 | URL | 2010年04月19日 16:44
大水槽デビューしたお子様たちに会って
きました〜
すっかり大きくなって稚アユを追いかけまわして
なんとも末頼もしいハンターでした。
不動産屋に行った帰りに寄れるところ
=海遊館くらいしかないか…のノリで行ったので
時間もなく途方もなく暗く写真ぜんぜんでしたけど
稚アユ・ハンティングが見れて大満足♪
しかし、あのイベントは稚アユの時期限定、
でしょうかね、やっぱり
jsato@otterhaus | 2010年04月20日 01:00
lucrezia4さん、どうも!

最近は売り物?のアユをハントしているというウワサ、本当なんですね。
さすがは海遊館。

7階の水槽って、暗い、人多いで、撮影難易度が1000ぐらいはあると思います。

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Where captive otters live in Japan.

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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