Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

越前カワウソ・ありがとうニコ

越前松島水族館から訃報です。残念です。



【記事転載】越前松島水族館の飼育ブログ:お引越し

お知らせ:
これまでたくさんの子どもを産み育ててくれたお母さん「ニコ」が、先月死亡しました。
多くの方に可愛がっていただき、ありがとうございました。
また、今年2月生まれのオス「ナル」が池田動物園へ引っ越しました。
現在はお父さん「シウバ」と息子2頭、娘4頭が元気に暮らしていますので
冬休みにぜひ会いにきてくださいね。




今まで越前松島には2度、出掛けているのですが、いつも生まれたての子たちと、元気に動き回る若い子たちばかりを撮ってて、ニコとシウバ夫妻はろくろく撮れていなかった。それどころか、ニコとシウバの個体識別ポイントすら、教えてもらっていませんでした。

101216a
2009年11月撮影

したがって、この写真のどっちがニコなのか、わからないという体たらくです(左かなあ)。とにかくこの2頭はまたいつでも撮れるだろう、と考えていた。とっても不覚。とってもくやしい。



こっちは間違いなくニコだと思います。同じ日の撮影。

101216b

キーパーさんが合図すると、お腹見せてゴロゴロしていました。今さらですが、しっぽに特徴があることに気が付きました。

越前松島のブログで公開されている情報を総合しますと、ニコは2004年9月東山動物園生まれ。越前松島に来てシウバとカップリングし、2007年1月、11月、2008年9月、2009年5月、2010年2月と立て続けに出産しています。毎回3頭ずつで、このうち2007年1月の子うち1頭はサンピアザ水族館に行った「つぶ」、それと2007年11月の子の1頭は千葉市動物公園の、あのチイコです。それ以外の移動は積極的に公開されていないのかな。これはシウバがアドベンチャーワールドからのブリーディングローン個体である、という事情があるためと思います。

とにかく、15頭も産んでくれたニコ、ありがとう。安らかに。


【追記 2010.12.19】
2頭の写真、やはり左がニコだそうです。
口から胸にかけて色白なのがニコ。口のまわりが黒いのがシウバとのことです。

Trackback

kitto | 2010年12月17日 17:29
チイコママのお母さん、ニコ。
来年会いに行こうと思っていたのに・・・
とっても残念です。
そして、寂しいです。

ニコ、どうか安らかに。
たくさんの子育て、お疲れ様でした。
ひかる@おったった | 2010年12月18日 09:19
ニコ、天国に行かれたのですね。
残念な気持ちがありつつも、会う事が出来て良かったです。

自分が見たときに元気な姿だと、何だか実感が無いのですけども。
天国でも皆を見守ってくれることと思います。
ニコ、ありがとう。
jsato@otterhaus | 2010年12月19日 00:11
>kittoさん
ニコの娘ってことは、チイコママも多産系の素質があるってことですね。コツメはみんな多産系なのかもしれないですが、何というかその、傾向として。

>ひかる@おったったさん
わたしはちびうそたちに気を取られてて、ニコをしっかりちゃんと見なかったことが心残りで・・・

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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