Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

市川カワウソ・根っこ掘り

毎度おなじみ市川市動植物園のコツメカワウソ、ムツキファミリーでございます。4月26日生まれの2頭のベビウソがそろそろ歩けるようになり、自力で顔を出すことが予想されるので、こちらも頻繁なチェックが欠かせません。今日ご覧いただくのは1週間ほど前の姿です。結論から言うと、6月11日現在、まだベビウソは現われてません。去年の子たちよりちょっと遅いかな。2頭だからのんびり育ってるのかもしれませんね。

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では個体チェックから。まずはムツキね。


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ナナちゃん。


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キリ。鼻の模様がちょっと不明瞭になってきた。


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コムツ。こちらも鼻の模様がだんだんわかりにくくなってます。


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たぶんコウキ。いちばん整ったクールな顔立ち。


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チナ。顔の雰囲気も動作も、いちばんわかりやすい。


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チナちゃんがいくらわかりやすいといっても、ムツキほどではありません。やはりムツキって本当に個性的な顔をしています。しかもカメラ目線率が他の個体の3倍から5倍はあります。だから下手すると撮影データの3分の1以上がムツキ、ということにも。



・・・


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さてさて、ベビウソが出ないなると、基本的に日常ネタをご紹介するしかないのですが、最近のネタといったらこれ。画面の真ん中付近に深い穴が掘られているの、わかりますか?


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そうです。カワウソたちがここをせっせと掘ってるんです。


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よいしょよいしょ。


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しばらく掘っていると、根っこが出てきますが、それをかじり取って水で洗います。


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あたしのっ!


当然のことながら、他の子たちもこのニューおもちゃ、ほしくなります。



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よーし、ぼくも掘るぞ。


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せっせせっせ。


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回転力で掘るよ(謎)。


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やっぱり最後はクチで。


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うははっ!マイ根っこじゃ。


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わーい楽しいな。


というような具合で、せっせとみんなで根っこを掘り出しています。自分たちの放飼場に素晴らしい木陰を作ってくれている、生きたカエデの木の根っこです。このまま行くと、カエデは枯れてしまいます。実は人間も、これと同じようなことを地球規模でやっているんですよね。

カワウソの場合、いずれキーパーさんが止めてくれますが、人間の場合は誰が止めるのでしょう。自分たちで気付いて止められないのであれば、何かとっても大きな力がそれを行うことになるのかもしれません。

Trackback

Tomo | 2011年06月12日 14:27
やはりナナちゃんは本当に美人さんですね:D

>カワウソの場合、いずれキーパーさんが止めてくれますが、人間の場合は誰が止めるのでしょう。

そうですね・・・。考えさせられます。
jsato@otterhaus | 2011年06月13日 23:09
>Tomoさん
ナナちゃん美人です^^。
飼育カワウソにとっては、寝室と放飼場が世界のすべてなので、おおげさですがひとつの世界モデルwとみなせます。で、いろいろ考えてしまいます。

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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