Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

八木山のアフリカ2・キリンにサイに

[ Continuing report of African habitat area at Yagiyama Zoological Park. ]

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仙台市八木山動物公園のアフリカ園特集のつづきです。アミメキリンのユウキ。


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おや、めずらしくお部屋にいますね。


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んま〜!


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サクラちゃ〜ん!


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オレがまもってんだぜぇ!


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奥にいるのがサクラちゃんです!


ばさっ



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葉っぱ落っことしました。


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なによー


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6月に宇都宮動物園から移動してきたサクラちゃん、7月にはいってパドック馴らしをしようとしたところでパドックの扉をぶっ壊してしまい、そのまま室内で馴らし生活中なんだそうです(8月12日からパドック馴らしを再開したそうです)。


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なかよくやってね。



・・・




翌日、晴れ。
アフリカ園で「日本の夏」を感じました。

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向こうから歩いてくるのは・・・


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クロサイのアースだ。


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7月は雨が多かったので、放飼場は実にいい泥っぷりです。


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がっぽんがっぽん


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ぶしゃー     ありゃりゃ(Uターン)


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前回に引き続き、ここアフリカ園の景観設計の話に戻りますが、中央部の植栽の具合がいい感じに暗く落ちて、実際よりもかなり遠くにあるように見えます。特に南側の園路から見た時、実際にはフラットなのかもしれませんが、放飼場側がほんのちょっと見上げになるような角度をつけているようでもあり、みどりの奥行き効果と相まって、絶妙な景観を作り出しています。

それで、この設計をされたのは誰だろうとずっと思っていたのですが、どうも坂巻加夫さんという方らしい。ネット上ではこれしか情報が出てこないんだけど。

未来への想い:: 沼津港深海水族館

同じ年には、いしかわ動物園も設計されているんですよね。他にもいろいろメジャーな園館をやってらっしゃる。95年には上野のトラとゴリラのとこ、とか。

うん。わたしこの方の設計、好きだわ。



・・・



お、今日はユウキがパドックに出てますよ!

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昨日まで修理してた扉が直ったようです。まだサビ止め塗装だけど。


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やっほ〜


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さっきはベタ褒めしましたが、キリン舎とパドックの部分だけはちょっと狭くて残念なんですよね。というか、放飼場へのキリン通路が園路と平面クロスする形になっているところなど、おそらく設計者も不本意な何らかの制約でこうならざるを得なかった、的な匂いがします。言うまでもないですが体の大きいキリンですから、もう少しゆったりとさせてあげたい、という気がしてしまいます。ゾウが主役でキリンは脇役(ただしトップ脇役)、という時代が長かったですもんね。


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サクラちゃんは今日も室内ですw


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はやくいっしょに外で遊びたいね。



さて、去年はアフリカ園にいたはずのシロサイですが、アジアゾウのトシコさんが亡くなって空き家になっていた、正門側のゾウ放飼場に引っ越してました。

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シンシアさん。


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43さい。元気です。


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というわけで、おしまい。
美リャマのアンナちゃんに手を振って、今日は正門から出ることにします。

Trackback

hotall | 2013年08月16日 08:34
宇都宮から八木山にキリンが来ているの知りませんでした。
ユウキの表情もいいですね。嬉しいですね。

八木山のサバンナ、私も好きです。いしかわと同じヒトが作ってるのですか。なんか納得。
つっても、実は八木山でキリンがメインの放飼場に出てる所を見たことがないのですが。(いつもパドックにいる。何故)
ほんと、あのパドックだけ異空間なんですよね。冬場とか、雪で日の当たらないパドックでウロウロしてるところ見るとすごい寒々しい気持ちに。でも逆に今は涼しくて良さそうですね。
jsato@otterhaus | 2013年08月17日 07:58
>hotallさん
去年の夏はユウキが放飼場にいるのが撮れたのですが・・・やっぱり基本はパドック暮らしなのかしらん。
何でも、放飼場がシマウマと一緒というのに少々問題があるらしく、トラブル防止のために出さない、というようなことをちらっと飼育の方からお聞きしました。すいません、もっと詳しく聞いておくべきでした。
マミイ | 評価 4 | 2015年02月03日 21:14
はじめまして
シロサイのシンシアが好きで、八木山に通っています。さすがプロのカメラマン、シンシアを撮るアングルが全然違いますね。
素晴らしいです。
jsato@otterhaus | 2015年02月04日 11:37
>マミイさん、
コメントありがとうございます。わたしは年に1、2回ではありますが、八木山を訪ねたときはキリンとゾウさんのところに張り付いていることが多いので、シンシアはあまり撮らせてもらってないんです。
ところで今月2月21日にセミナー講師でお邪魔いたします。もし参加されてましたら、気軽にお声がけください。
ウラ | 2015年02月05日 16:26
八木山動物園は近所なので小さい頃から何度訪れたか分かりません。
全国各地の動物園も色々訪問してきましたが、それらと比べて八木山の良い所は個人的に「何でもいる」、ごった煮感(笑)にあると思います。
パンダ等珍獣は除きますが、一般に思いつく動物・・・ゾウ、キリン、ライオン、トラ、シロクマ、ゴリラ、チンパンジーなどは網羅されていますし、さらに独特の雰囲気を放つ爬虫類館もあったり。
それに加えてアジアゾウとアフリカゾウ、クロサイとシロサイ、それぞれが展示されていた点も、他の動物園に訪れた際に感じた、八木山の凄いと思える点でした。
逆に、最近は空きのまま放置されている展示場があったり、ちょっと残念に思います。
特に正門から入ってすぐのアシカ池は主がいなくなってから全くの放置状態。
入場まもなくあの状況が目に入るのはちょっと辛いものがあります。何とかならないかな・・・。
間もなく地下鉄動物園駅も開業しますし、これからに期待ですね。

マミイ | 2015年02月06日 09:54
ウラさん、私が先日見に行ったところでは、アシカ池ではメダカを育てていました。メダカは環境の変化で数が減っているそうなので、育てるのは大事なことだと思います。
それから、現在八木山動物公園では大規模な工事が行われています。12月に地下鉄東西線の開通があるので、それに合わせて変わっていくのですね。
主がいなくなったところを取り壊して、新しい施設を作るのだそうです。
マミイ | 評価 5 | 2015年02月06日 10:01
佐藤淳一さん
セミナーは行く予定にしています。
ご講演をされる方とは全然気がつかず、失礼いたしました。
お会いできるのを楽しみに(^^)/

私は最近、八木山動物公園のゴールドサポーターになりまして、暇があると言っています。
1月26日付の読売新聞夕刊に、シンシアの記事がありますが、ご存知ですか。
http://www.yomiuri.co.jp/photograph/zoomup/20150126-OYT8T50173.html
ウラ | 2015年02月06日 11:02
マミイさん
貴重な情報教えて頂きましてありがとうございます。

アシカ池にメダカか〜。面白いですね。
私が最後に訪れたときは、間に合わせ程度に白鳥が放されていて、う〜んと思ったものです(笑)

大規模工事・・・ふれあい動物園のような施設を造るのは知っていましたが、他にも何かできそうですね。

うみの杜水族館との相乗効果でもっと八木山も盛り上がって欲しいなあ。
jsato@otterhaus | 2015年02月06日 13:50
>マミイさん、
「ゴールドサポーター」ってすごいですね。超常連さんってことですね。21日はどうぞよろしく(おてやわらかに)お願いします。5回連続セミナーみたいなのは、あとの方の担当がだんだん大変になるんですよ(笑)。シンシアの記事の情報ありがとうございました。

>ウラさん、
ご指摘、興味深く読ませていただきました。確かにゾウ2種、サイ2種両方いる(いた)っていう点などからは、八木山のコレクションの厚みを感じさせるものがあります。しかし今後、八木山の規模では、かつてのそのごった煮路線を維持していくのは難しいはずなので、いかにはっきりと園の特徴を出していくのか、というところが問われることになると思います。というわけで、今の八木山は、過渡期の面白さにあふれていると思います。
ウラ | 2015年02月06日 22:53
佐藤さん

お返事ありがとうございます。
仰るとおり、今後のごった煮路線の継続は困難でしょうね。
昔と違って動物の新規入手も難しい状況ですし。

今こそ独自路線、特徴を出していく時なのかもしれませんね。

アフリカ園一帯やトラ舎のランドスケープ展示場は他の園に負けていないと思っています。
行動展示よりも生態展示のほうが個人的に好みということがありますが、この路線で進んでいってもらいたいと思っています。



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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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