Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

シンガポールのオオカワウソ・その3

[ Continuing report of Giant otter exhibit at River Safari in Singapore. And some other animals there. For example, Crab-eating Macaque, Red Panda, Giant Panda and Golden-headed Lion Tamarin. ]

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シンガポールのリバーサファリに戻ります。オオカワウソ!


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カルロスくんは泳ぎが大好きで、基本的にずーっと泳いでました。


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いくらダイナミックなオオカワウソの泳ぎでも、続くと飽きると思いますので、ちょっと地上にあがってもらいましょう。


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よっこらしょ


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ごしごし


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この写真だけ見ると、オットセイと間違えられそう。


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とてとて


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しっぽを支える筋肉がみごとです。


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すたすた

ところで、カルロス(Carlos)くんは2010年6月20日ハンブルク(ハーゲンベック動物公園)生まれ。オオカワウソは国際血統データがドルトムント動物園から一般に公開されているので、そのスタッドブックで調べてみますと、この日にハーゲンベックでは同腹で5頭生まれてます。カルロスはそのうちオス3頭(オリジナルネームTactu、Pauto、Tarubu)のどれかです。

ちなみにハーゲンベックのオオカワウソ展示はこんな感じで、そんなに広くありません。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ4・ハーゲンベック動物公園その1


ついでに現在子育て中のカルメン(Carmen)は2010年5月30日ドゥイスブルク動物園生まれ。こちらは同腹4頭ですが、そのうち生き残ったのはオスメス1頭ずつ。オリジナルネームは記載がないのでわかりません。



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腰高なフォルムは、やはりカワウソだなあ。


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おトイレです。


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よっしゃあ


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また、


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泳ぐでえ!


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どぼん!


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にぱぁ

この前脚の水かきの広さ! 実に特徴的。


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あ、忘れてました。表示されているカルロスのスペックですが、体長(しっぽ抜きの長さ)1.4m、体重23kgです。オオカワウソとしてはちょっと小柄かもしれない。



さて、リバーサファリの他の部分もちょっと見てくださいね。


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お猿さんです。


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ただもんじゃありません。リバーサファリにいるぐらいですから、ふつうに泳ぐんです。


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実はこれ、魚と一緒に泳ぐ、カニクイザルでした。これは展示としてはおもしろいけど、野生ではこんなに澄んだ水にいるのかどうか、という点はちょっと気になる。ま、うるさいことは言わないで、ふしぎな泳ぎっぷりを観察しましょう。


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いきなり前言を翻すようで恐縮ですが、泳がないひとたちもいます。いいたれっぷり。


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もっとゴージャスにたれてるのも。


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ふぃ〜

なぜリバーサファリにパンダ系を入れたのか、よくわからんですが、隣のシンガポール動物園に入れてしまうと、そっちばっかりにお客が増えてしまうので、バランスをとるためにリバーサファリに入れたのかもしれない。何か説明書きがあったような気がしますが、いずれにせよパンダがここにいる「川」的な理由は希薄なんですよね。


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工事中のアマゾンエリアですが、すでに一部見ることができます。ドウグロライオンタマリンがいました。きれい!かっこいい!


まだつづきます。

Trackback

lucrezia4 | URL | 2013年11月12日 00:00
うぉおお、前足の水かきが丸くて素敵!
ここ、どのくらいの水深があるのでしょう?けっこう深いですよね?
そして、パンダ。
我が家でも相方と二人でその熊猫のどの部分に「川」的要素があるのか?という話になりました。
それはそれ。記事拝見してますますSingaporeに行きたくなりました!
kitto | 評価 5 | 2013年11月12日 05:10
前足の水かき、すごいですね!
うわぁ〜実物にお会いしたい!!
水中のカニクイザルも見ることができて、大満足です^^
jsato@otterhaus | 2013年11月12日 22:47
>lucrezia4さま、
オオカワウソ水槽、水深はどう見ても5メートルぐらいはありますね。水中トンネルがあるぐらいですからね^^。
で、パンダですが、揚子江の上流のGiant Panda Forest(大熊猫竹林)という設定のようです。いちおう揚子江エリアみたいな川の展示につながっているので、筋は通っているのかもしれません。でも、パンダの森から出るとそこにはホッキョクグマが水中から見える、というよくわからない展示があり(実は、背中合わせの動物園のホッキョクグマプールがちらっとだけ覗けるようになってる過剰なサービス)で、思いっきり混乱します。
jsato@otterhaus | 2013年11月12日 22:59
>kittoさま、
はじめて水かきを全開した場面を、水中で撮ることができました。予想以上の広げっぷりでした!うちわみたいですよねw
カニクイザルも、お〜泳いでる!!と感心しましたが、考えてみたらニホンザルだって泳ぐわけで、これは要するに展示の工夫の問題なんですよね。
犬嶋犬雄 | 評価 5 | 2013年11月13日 09:00
やはり、国が変わると雰囲気が変わりますね。なんか、キモチ大きい感じが……。
jsato@otterhaus | 2013年11月16日 09:30
>犬嶋犬雄さま、
敷地面積はそれほど広くないのですけどね。新しい施設なので見せ方がうまくなっているのだと思います。

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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