Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

井の頭カワウソ!

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東京は吉祥寺の井の頭自然文化園で、ユーラシアカワウソの展示が始まりました。

いつから?
今日から。


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場所はイタチ科ブロック?の、以前ハクビシンがごそごそしていた場所です。派手な場所ではありませんが、イタチ科ブロック内では一等地です。


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妙に詳細な表示がすばらしい。

さて、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館から移動してきたのは、はなちゃん。いなわしろ時代のはなちゃんの様子は、こちらも見てね。

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | いなわしろカワセミ水族館のカワウソ

なにしろ「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」は長いので、以前からAIKに略してはどうかと思っていましたが、すっかり忘れてました。なぜか今、思い出した。カワウソが48匹いたりするとAIK48だなとかそういうありがちな方向で。


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開園直後のはなちゃん。


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むむむ。


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ん?


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いい表情!


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かと思うとまた沈んで・・・


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ぶちゃいくなポーズですが、下あごの先が白いので間違いなく、はなちゃんですな(間違ってどうする)。

何と言いますか、まだどういう態度を取るべきなのか決めかねている感じです。

いなわしろの静かな環境から昨日着いたばかりで、今日はいきなり朝からお客さんいっぱいですからね。仕方ないです。


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別の角度から。


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ん〜っと、


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え〜っと、


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うろうろ。


と、次の瞬間、

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うりゃっ


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警戒しつつも、


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ととととと。


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何と巣箱に、


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入っちゃいました^^


まだ10時過ぎですのよ。
結論から言うと、これでわたしの今日の仕事は終わりました。



・・・



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ヤマガラさん。


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ニホンリスのひと。


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咆哮中のロッカー、ヒバリくん。


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あらよっと。

いや、実に久々に、井の頭を堪能いたしました。おそらく開園から閉園までいたのははじめてのことではないかと思われます。


はなちゃんは今日、あれっきり巣箱から出てくることはありませんでした。カワウソは順応性の高い動物ですから、いずれ慣れるとは思いますが、それにしてもまあ環境、激変ですよね。


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カワウソぬいぐるみいかがっすかー?



おしまいにひとつ、サービスショット。

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実は12時台に1回だけ、巣箱から顔を出した時のもの。というか他にも何度か出てたのかもしれないが、わたしがいた時はこの1回だけ。


さあ明日からがんばって、この環境に慣れてシティカワウソになるのだ!

仙台うみの杜、ツメナシカワウソ!

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昨年、2016年の11月に突如、仙台うみの杜水族館でツメナシカワウソの展示がはじまりました。すぐに見に行きゃよさそうなもんですが、いろいろと個人的事情がありまして、すっかり訪ねるのが遅くなってしまいました。


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というわけで、初うみの杜。今日は連休明けなので、お客さん少なめですねきっと。

うみの杜、もうちょっと仙台港に近いところかと勝手にイメージしていたのですが、ぜ〜んぜんそんなことなくて、え?何でこんなところに水族館?というような場所にあります。


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というわけで、こちらがツメナシカワウソ展示!

「世界のうみ」ゾーンの、アフリカのメイン展示動物という位置付けです。なるほど。


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いま1頭しか出てないのはわけがありまして。


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この時間帯、のいちから来たソラは、「ツメツメツアー」なるスペシャルバックヤードツアーのお客さんのために、バックヤードで握手会やっとりますw


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というわけで、この時間帯は二見、じゃなくて伊勢シーパラから来たくるりが独占営業中。


ツメツメツアーが終わると、給餌のために一旦くるりもバックに引っ込みます。
で、あらためて2頭、登場。


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ソラ。すっかりたくましくなってました。


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おや、それってラッコのマネですか?


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一方、くるり姫はなぜか高いところが好き。


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そんでもって営業も大好き。


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ファンサービスも慣れたもの。


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ハンモックの上から、


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ばっちりカメラ目線くれますw

姫様、アイドル街道爆進中でした。



・・・




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さて、みなさまご存知の通り、仙台うみの杜水族館は2015年に閉館したマリンピア松島水族館から多くの動物を引き継いでいます(という書き方が正しいのかどうかちょっと心配ですが、少なくとも場所としてはそういうことになりますよね)。

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | おもいで博覧会・マリンピア松島水族館
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 松島どうぶつ・不滅のマリンピア!

その中でもペンギンのコレクションはすんごいものがあるのですが、うみの杜ではこのあたり(2Fの屋外部分)に展示されています。写真には写ってませんが、この右側には極地ペンギンの展示が向かい合っています。


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このアメリカビーバー展示、松島時代と比較してもっとも出世した感がありますね。


・・・



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ソラ先生、おトイレ中。


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ソラはおとなになって、頭の毛が銀色っぽくなってました。これってシルバーバックみたいなもんなのだろうか。だとしたらかっこいいぞ!


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カワウソのお隣さん、バイカルアザラシの展示も見違えるようになりました。自然光がたっぷり入るプールサイドで思いっきり昼寝中。


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ソラも眠いですねこれは。


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寝るぞ寝るぞ。


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ほら寝たー。


・・・

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もう一方のお隣さんが、イロワケちゃんたち。こちらも自然光たっぷり。


さて、16時ちょっと前にふたたび給餌のため2頭とも引っ込みまして、

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16時から「世界のうみのごはんタイム」になります。フェアリーペンギン→ツメナシカワウソ→アオウミガメ/タイマイという順番。こちらは姫様の担当。


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もっとちょうだい。


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終了後、ふたたび2頭展示に戻ります。魚入り氷に襲いかかる姫様。


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見るからにうまそうに召し上がります。


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渋い、というかすっかりおっさんなソラ。


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氷も食ったし、あとは寝るだけだな(まだぜんぜん閉館時間ではありません)。


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からまるくるり。


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ところでなぜハンモックが超丈夫な消防ホースで、それを吊るためのロープにこのように木のパイプが被せられているかというと、


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すべて姫様が破壊したからだそうです。つまり、くるり姫の前では、普通のロープは全く用をなしません。さすが「破壊の女王」の異名を取っているだけのことはある。


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それと、ソラ(左下)はハンモックに上がれないみたいです。なんか二人の関係を象徴するようなショットが撮れました。



というわけで唐突にスタートしたうみの杜のツメナシ展示ですが、わたしが見た限られた範囲でも仙台のお客さんの人気は上々なので、この調子でうまいこと盛り上がってくれればいいなあと思っております。

油壺カワウソ・最先端ハズバンダリートレーニング!

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左があずきで右あられ。

ひさびさの油壺マリーンパーク。なんと前回の記事は2014年。もう2年半とかあっという間ですな。


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すっかり森らしくなった、かわうその森。


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ゴマ先生、思いっきり朝寝中。


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左があずきで右あられ。さっきといっしょだ。


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パイプのおもちゃで遊ぶあずきさん。


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わざわざ棚に置いてから、


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楽しそうに探りますw 
でも何も入ってないと思うぞ。


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バスタブに嵐。


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コテツ、実は今日の主演!
理由は後述。


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かならず、左があずきで右あられ。


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フク&ダンデ。ゴロゴロしているようで、実はしっかり被写体になっております。結果的に営業熱心。


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そして、勉強机で昼寝をするのはとっても気持ちがいい、という真実をたぶん無意識のうちに表現してしまってる嵐。




・・・




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というわけで午後2時。カワウソのお食事タイム!

それにしてもすごいお客さんの入りです。弾き飛ばされたわたしはいつの間にかこんなに引いた位置にいました。


ですからお食事シーンはありません。なにしろ撮れてないので。


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その代わりと言っては何ですが、実はノーマルのお食事が終わってから、「あずあら姉妹」にはスペシャルなデザートがあったんですよ。


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2頭とも、かなりの情熱を持って採餌していますが、何でしょうか?


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これです!

そう、カニですカニ。

ヒライソガニという種だそうです。油壺の磯まで降りると、いっぱいいるらしい。

コツメカワウソの生息地での主食のひとつがカニとされていますが、他の飼育園館では餌の予算の関係などで、なかなかあげることができません。淡水ガニだと寄生虫が心配だとか聞きますし。

しかし、ここ油壺では違ったね。カニなどはタダでいくらでもあげられます。あ、もちろんカワウソキーパーさんのカニ取りの手間はかかりますので、いつもあげているわけではないと思います。あくまでラッキーアイテムと思った方がよろしい。

ちなみに、カニは大好きでもエビはキライな個体が多いそうです。わたしは人間としてエビもカニも同じようなもんだと思ってましたが、コツメカワウソからしたらまるっきり別のものなのね。


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ネスタは寝室展示なのでここでお食事。


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今でも超人気イベントの指タッチ、続いておりますねー。


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ところで、ここ油壺マリンパークではペット同伴で入れるようになっているのですが、そういう場合ほとんどのペットは犬でして(例外も見かけましたけど)、その結果カワウソのところにもいっぱい、犬がやってまいります。

どうなるのかなーと思って見てると、どうにもなりません。基本的にお互いを「いないもの」として扱っている感じです。まあアクリル越しですからね。


・・・



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さてさて、お食事タイムが終わると、日によってはハズバンダリートレーニングが行われます。このトレーニングはもちろん、公開されています。

このブログをずっとお読みのみなさんはすでにご存知と思いますが、念のため書いておきますね。

ハズバンダリートレーニング(husbandry training)とは、現代の動物園水族館業界の文脈で使われた場合、飼育動物の健康管理のために行われるトレーニングのことを指してます。かつてのように芸を仕込むためにトレーニングをするのではなく、病気の予防や治療のための行為をスムーズに行えるよう、ふだんから動物がさわってもいやがらないようにトレーニングするわけです。

以前、秋田市大森山動物園の柴田さんによるキリンのハズバンダリートレーニングを見せていただきました。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 大森山キリン・ハズバンダリートレーニング1

キリンのあの長い首に注射針を刺し、白昼堂々!採血を行う様子にびっくりしましたが、次の瞬間、こりゃカワウソでは無理だろうなあ、と思ったものでした。


と こ ろ が 、


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できちゃったんです。これはすごい。

まず、コテツに膝の上に乗ってもらい、吻タッチのフォーメーションをとります。


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この状態で後肢で保定し、獣医さんが血管を探します。


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出ました注射器!


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おおー、行ったねえ!

針を刺した瞬間も、コテツはピクンともしませんでした。カワウソの神経って意外に鈍いのかw


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はい取れました!素晴らしい!

10ml 1ml ほど取れれば分析機器にかけられるのだそうです。これで他の海獣たちのように、健康管理を行うことができるわけです。

【2017.4.19 訂正 数字の記憶に弱いわたし。ノートにはちゃんと1mlと書いてあったw】



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おつかれさまでしたー!


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えらいぞコテツ!

今のところすべてのコツメにトレーニングを行うまでには至っていないわけですが、何といいますかカワウソには難しいだろうな、と勝手に思っていたところ、現場では日々のトライでどんどん先に進んでいた、と。その、この場合は飼育技術ということになるのでしょうけど、進歩のダイナミズム、そして現場のみなさんの熱意ってほんとにすごいなあと、感心してしまったわけです。



・・・


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すっかり葉桜になりました。

かわうその森のあのバラバラなデザインの展示施設(失礼!)も、すっかり油壺の風景として定着しております。カワウソ展示が太い柱の一つになりつつあることをうれしく思う春の夕暮れでありました。


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無理やり新緑ごしに撮ってみました。 ↑ここ新緑。タクアンみたいな色になってるな。


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あ、ちなみにコテツだけでなく、こちらゴマ先生も採血可能ですよ。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまですでに3刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

佐藤淳一リアルタイム
最新の写真は flickr | Otterhaus で公開中。たまにカワウソも。

Created with flickr badge.




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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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かわうそ店長、意外にハマります。すでに4巻まで出てるよ。

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世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

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ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね。
Schleich シュライヒ カワウソ
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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