Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

いなわしろカワセミ水族館のカワウソ

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2015年12月からユーラシアカワウソを展示しているアクアマリンいなわしろカワセミ水族館へ行ってきました。遅くなってすいません。


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すでにみなさまご存知のとおり、アクアマリンの本館にいたチロルと2015年8月生まれの2頭のこどもたちが、12月にいなわしろに移動して来たわけです。


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もうすっかり大きくなってますよね〜。ここまで3枚ともチロルの娘、はなちゃん。


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こちらはゆきちゃん。2頭の識別については後ほど。


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チロル母さんもお久しぶりです。


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9月の平日で、雨だし、お客さんいるのだろうかと思ってたら、結構いました。結構なことです!


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10時から公開フィーディング!


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左がチロル母さんでしょうか。すでに娘たちの方がちょいとでかくなっておるようです。


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馬刺し、じゃなくて馬肉いきます。もちろんアクアマリン伝統のピンセット給餌です。


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外はざーざー降り。標高が高いのでついでに霧も出ます。コテコテな高原の雰囲気・・・。


ところで、画面奥に写っているものは?


これ、この近くの川桁駅から出ていた軽便鉄道である日本硫黄沼尻鉄道の保存車両なんですわ。その昔、80年代に沼尻鉄道の廃線跡を訪ねた時には、終点のちょっと先にある温泉旅館かなんかに置いてあったのを見た覚えがあります。その後どこかに移動して展示されているというのを読んだような記憶がありましたが、まさかそれがここだったとは。びっくりしました。車両の型式表記が2両とも「ボサハ12」ってのはないだろうとひとりツッコミを入れてしまった。でも思ったより状態が良いので、今でもちゃんと手入れをされているんですね。よかったよかった。


カワウソが寝ている間に館内を回ります。


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「おもしろ箱水族館」という展示ですが、なかなか見栄えのするものでした。ゲンゴロウにこんなに多くの種類があるとは知らなかった。


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オショロコマ〜!


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オショロコマがいるのはサケマス類の比較展示。段差のついた水槽の配置がよいですね。



一回りしてカワウソに戻ってきたら、ぜんぜん寝てないw 雨だからか。



さて、夏休み企画だった毎週水曜昼のカワウソイベント、9月中も延長されていました。それは何かと言うと、生きたニジマスのプレゼント。もちろんお客さんにプレゼントするのではなくて、カワウソにあげるものです。

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間もなくお昼。そわそわ。


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いきなりガブー!


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つかまえた〜


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ゲットじゃ〜


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と思うと一度つかまえたニジマスをリリースして遊んでいます。何だかすごい余裕w


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娘たちはまだニジマスで遊んでますが、チロル母さんはさっさといただいております。チロル母さんにはシャレや冗談は通じないのだ。


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というわけで、ここいらで個体識別情報。って言っても説明板にしっかり書いてくれていますので。まずそれを見てみましょう。

もっとも大きな識別ポイントは、ゆきは下あごから胸部に続く毛が均一で、はなにはそこに白いぶち模様がある、ということだそうです。これはわかりやすいですね。


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これはゆき。実は下あごの先端が黒いことがわかります。


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胸の毛がよく見えない角度でも、下あごが黒いのがゆき。


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わかりやすいですね。実はチロル母さんもここが黒いので間違えないように。


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一方、こちらははな。はなは下あごの先端が白い。



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ほらね。


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ぶち模様が見えなくとも区別がつきます。

チロル母さんの識別ポイントは、冗談の通じなそうな顔、ということでしょう。

それじゃわからん、という方には、ものすごく前に書いたことがあるので、お手数ですがこちら↓を読んでみてください。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 上野カワウソ・今週のチロルさん(4)


ところでゆきとはなは現在、絶賛姉妹ケンカ中とのことでした。

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はな+チロル(たぶん。横顔なので自信ない。間違ってたらごめん)


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チロル+ゆき。

・・・という状態で対立していましたw。

チロル母さんは両方に均等に接しており、年頃の娘を持った母は大変だなあと思いました。



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仲良くしなさいね(可能であれば)。


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カワウソエコバッグ、作れます。


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ショップにもいろいろ。

 お土産ランキング
 人気ベスト3
   1. 海のおかき ←カワウソ箱に入っている
   2. カワウソぬいぐるみS
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 ワースト3
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売り上げワースト3まで書いていあるところがすごいと思います。カワセミ水族館なのに、カワウソグッズの方が売れています。わたしはちゃんとカワセミぬいぐるみストラップも買いました。


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スタッフの皆さんお疲れさまです。どうも長々とお邪魔いたしました。

  • Posted by jsato
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  • 16:20 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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