Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

オオカワウソ探索7@ブラジル(最終回)

[ I'd like to thank everyone who concerned this post congress tour to Cantão state park. I won't forget your hospitality and I hope your contributions will be more effective to conserve this amazing environment. And to the tour members, I also want to say that I was so happy to share this precious experience with you. ]

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にょろり〜ん!
オオカワウソ探索、いよいよ最終回です。引っ張りすぎたかも。


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なにしろ泳いでいるところに遭遇しただけなので、結局、頭とのどの写真ばっかりですいません。


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オオカワウソの独特というか、実に魅力的なしっぽの形状については、過去の記事で見てね。
これ↓が特にわかりやすいかも。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | シンガポールのオオカワウソ・その1


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独特の水かきの形状については、こちらも見てね。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ3・デュイスブルク動物園
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ2・ドルトムント動物園


野生個体で、体のドアップ写真は難しいです。3日ぐらい生息地にいたぐらいですから、もうオオカワウソに出会えただけでも天(というかカワウソの神さま)に感謝しなければいけない。

実は他の生息地では、餌付け?してオオカワウソを寄せて見せてくれるところもあるらしいのだけど、何かそういうのってずるいなあ、というか。オオカワウソを見せることだけが目的化するのはどうなのか、というか。そういうのってエスカレートしがちだよなあ、なんかよくないよなあ。

でも今回、もしぜんぜん撮れてなかったとすると・・・そういうずるい場所に行ってでも、とにかく見れればいいか、と思う気持ちも正直、あったりするし。

写真を撮る、という立場に限定して言えば、必要以上に「野生個体」にこだわらない方がいいのだろう、ということはある。それは言い方を変えれば、動物園水族館で写真撮影をすることに積極的な意味がある、ということにもなる(飼育個体を撮ることは、野生個体を撮ることの代替ではない、という)。



やっぱりこの問題は難しい。簡単に結論は出ない。



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もう撮りようもないので、眺める余裕が出てきました。


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ひたすら、ぼーっと眺めます。


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向こうも眺めてますけどw


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ん?


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どうもお邪魔しました。


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気が付くと、まわりにこんなものが落ちてました。ははは。このワニ、オオカワウソと闘って負けたやつかな。


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フサオマキザルが来ました。


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こちらが移動すると、また出ました。


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警戒しているんだろうけど、半分は好奇心で付いてきているような気がするw


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オオカワウソ入口。


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うはー。


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アンヒンガ、なんかかわいい。


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ミドリヤマセミ(Green kingfisher)?


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はっ!


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というわけで、


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いよいよ、


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カンタオ州立公園ともお別れです。


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みなさんお世話になりました!

オオカワウソ探索1@ブラジル

[ In mid-August, I participated in International Otter Congress in Rio de Janeiro. After the congress, a tour was organized. This Post-Congress Tour aimed to visit a habitat of Giant otters in Cantão state park in the central part of Brazil. This story will continue for several times. ]

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ついに行ってきました地球の裏側。じゃなくて反対側。前回の記事で書いたように、8月中旬、ブラジルはリオデジャネイロで行われた第12回国際カワウソ会議に参加し、ついでにその会議後の大型エクスカーション企画である、カンタオ州立公園でオオカワウソ生息地に分け入るツアーにもまぜてもらいました。

ところで私事で恐縮ですが、わたしはラテン音楽は全般的にキライではなくて、マンボ、チャチャチャの類からサルサ、YOSHIRO広石からピアソラまで、今までまあいろいろと聞いてまいりました。しかし、サンバとボサノバだけはなぜか肌に合わなかったので、人生においてキューバやアルゼンチンに行くことはあっても、ブラジルにだけは行かんだろうな、と何となく思ってました数年前まで。


しかし、オオカワウソが変えたわたしの人生。


2年前にドイツでのオオカワウソを飼育している4つの動物園を一気に訪ねてからというもの、いわゆるふつうのカワウソの愛らしさとは一線を画したオオカワウソの宇宙的な存在感にすっかりやられてしまい、ブラジルだろうと何だろうと彼らのお住まいにぜひ一度、お邪魔してみたい、という気持ちになっていたのでありました。


というわけで8月中旬、ブラジルはトカンチンス州の州都、パルマスからオオカワウソの旅は始まります。


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だいたいブラジルの州なんてアマゾンぐらいしか知らなかったので、トカンチンス?どこだそれ?という感じでしたがそれもそのはず、トカンチンス州自体がまだできてから20年ぐらいしかたっていないのであった。考えてみてください。日本で、平成になってから新しい県ができました!っていう事態を。ほぼありえないですね。そのありえなさがそのままトカンチンス州です。あ、実際この写真のような、何もないところだった。


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だんだん道がアーシーになっていくのは気のせいでしょうか。


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で、これまた予習不足で申し訳ないのですが、ここいらあたりの植生はCerrado(セラード、ではなくて、せはぁーど、というのが本場の発音)という、アフリカで言ったらまあサバンナみたいなものなのでした。背の低い草が一面に生い茂り、ヤシ科から広葉樹までいろいろな木が、まばらに生えていてかっこいい。


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何もない、と言いましたがたまに牧場(ウシ)があります。大豆畑やトウモロコシ畑なんかもあります。


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これがわれわれをパルマスの空港からカンタオ州立公園まで運んでくれたナチュラチンス号。というかトカンチンス州環境省の車なのだ。何と言っても国際会議の参加者だから、VIP待遇であります。これでわれわれはきっと州内どこでもフリーパス!にちがいない。


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そのナチュラチンス号に揺られること3時間あまり。いよいよカンタオ州立公園に入ります。魚取るな、鉄砲打つな、植物とかも取るな、な保全エリアの入口。



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地図の右がトカンチンス州全体を表わしています。真ん中にある濃い部分がパルマス。で、左の黄緑の部分はカンタオの拡大図で、州の西のはずれ、アラグアイア川に接したエリアになっています。実はここ、アラグアイア川の巨大な中洲(バナナル島)であって、何でもそのバナナル島って河川の島としては世界最大の大きさなのだとか。すごいんだかそうでもないんだかよくわからない、地味な世界一ですな。

島の大きさはさておき、ここカンタオのすごさはまた別の部分にあります。

ここは3つの植生のちょうど境界にあたっているのであった。3つの植生とは、まずさっき通ってきたCerrado、それとアラグアイア川の左岸より西に広がるアマゾン浸水林(Igapó)、それと南西部から先に広がるのがパンタナール(Pantanal)だ。

つまり、ここに来るとそれら全部の景観を見ることができるってこと。もちろん動物についても、だ。おお、これこそすごいというかお得というか。突然ですが、仙台の名物で三色最中というのがあるんだけど、カンタオは植生の三色最中と言ってしまっていいだろう。いいだろう、と言われても困ると思うけど。


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で、こちらがビジターセンター。


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現地で研究&保全活動をされており、カワウソ会議にも参加されているアラグアイア協会(Instituto Araguaia)のジルバーナ博士がよく通る声で解説してくれます。

それによると、この周辺には乾期に現われる湖(いわゆる河跡湖とか三日月湖の類か)があちこちに点在しており、オオカワウソの巣もそこにあるのだそうだ。明日からその湖をいくつか回ってみましょう、的な予定になってるらしい。


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で、とにかくオオカワウソだ。

オオカワウソはポルトガル語でAriranha。ありら〜にゃ!


あ、あらかじめ言ってきますけど、今回のこの探索記事でもそう簡単にカワウソは出て来ません。何回シリーズになるのかも全くわからないで書いています。気長にお待ちください。


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んでこの変な鳥がホーアチン。鳥なのに葉っぱを食べる。したがって消化のために胃が2つある。ヒナは泳げる、つうか潜水が得意で、爪で木をよじ登ったりする。かなり変な鳥ですが、これもここいらの名物とのことです。実際、ちょくちょくお会いすることになりました。


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ひっそりとおみやげコーナー。ピラルク?とオオカワウソ。小オオカワウソと大オオカワウソ。




というわけで1日目はここで終了。




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翌朝は夜明け前から行動開始。レンジャーさんたちがボートを準備しています。ここではボートがないと動けません。


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ここからボート乗ります。


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アラグアイア川の朝。暑くも寒くもない気温で、案外快適。


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しゅっぱーつ!


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でも飛ばすと結構、寒い感じです。ここは本流なので、乾期とはいえ水深はそれほど浅くないっぽい。


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ちょくちょく出てくるのがこの黄色い花の木。ブラジルの国の木、なんだそうな。


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かっこいい景観。


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で、そこかしこに鳥が出るわ出るわ。これはAnhinga(和名なし?)のメスと見ました。もちろん現地ではぜんぜん名前わからず。ようやくさっき調べましたすいません(以下同様)。



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こちら、カンムリカラカラ(Southern crested caracara)。


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で、こちらはキュラソーの一種(Bare-faced curassow)かと思われます。おそらくペアです。


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はい。この調子でオオカワウソまではかなり遠いので、途中で飽きてしまわないようしっかり付いてきてください。



つづく。



おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまですでに3刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

佐藤淳一リアルタイム
最新の写真は flickr | Otterhaus で公開中。たまにカワウソも。

Created with flickr badge.




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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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新版 電脳の教室
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