Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ユーラシア展示その1・ドイツカワウソセンター

[ Thank you so much for waiting for otters! Otter-Zentrum Hankensbüttel has 3 exhibits of Eurasian otters. At first, it's "Otter-Teich" or otter-pond. And next is "Otter-Bach" or otter-stream. Unlike zoos, we can watch animals almost only at feeding time here. So it's important to follow their guide schedule. ]


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ハンケンスビュッテル・カワウソセンターがつづきます。お待たせしました、今回からユーラシアカワウソです!

ではまず、入口からあらためて見てみましょう。
なぜかパンツはいた銅像カワウソがお出迎え。


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入ってすぐのオッターショップ。実に危険ですw 危険ですがちゃんと時間を決めてチェックしないと、先日のデュイスブルクのキリンショップの二の舞いになります。

ショップ前を左に進むとレストラン、右が展示エリアの入口です。レストランやさっきの銅像のある遊具エリアは、入場料はかかりません。


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展示エリアへ向かう道にある案内板。カワウソ以外はすでにご覧いただきました。


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頭と胴体としっぽを合わせる学習遊具。でもこれ、イタチ教のマニ車にしか見えないw 1回まわすとイタチ経を10万回唱えたことになります的な。どんなお経だ。


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まずは、Otter-Teich(カワウソの池)という展示です。ガイド時間のちょっと前に到着したらすでにカワウソが出ていました。


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あはは。この子は目が小さくて特徴のある顔ですね。


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どうも〜♪

葉っぱ乗せw


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広いカワウソの池には2頭、展示されています。


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はらへった


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まだかいな


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ガイド開始!


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うま〜♪


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不まじめなお客であるわたしは、ガイドを全部聞かずに次の展示へ向かいます。


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ここがカワウソの第2展示場。カワウソの小川(Otter-Bach)。水路がU字型に作られており、右側が自然のまま、左側が人工的に改修されて護岸工事が施されたものです。水はつながって流れています。


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その2本の水路をつなぐ部分に観察デッキが設けられています。デッキの下では水中観察が可能。他のお客さんはまだカワウソの池でガイドを聞いているので、だれも来ていません。


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右の水路の奥から、カワウソくんが出てきました! 期待通りの出方をしてくれますね。そう、写真を撮ろうと思ったらガイドの始まるちょっと前にそこへ行っておく、というのがポイントです。カワウソセンターの間違った使い方ですなw


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警戒しています。


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暗い森の小川に住むカワウソがみごとに表現された展示!


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あやしいやつが来てるな


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どうしよっかな


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ちょっくら出てやっかな


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そうこうしているうちに、お客さんが集まってきました。


つづきます。



  • Posted by jsato
  • 11:24 | Edit

ムナジロテン・ドイツカワウソセンター

[ Almost endless report of Otter-Zentrum Hankensbüttel. The last Mustelidae animal except otter is Beech marten (also known as Stone marten or White breasted marten). This exhibit is quite interesting. The martens appear in a barn! ]

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んもう、何者ですかこのかわいいやつは?


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実はこいつがムナジロテン(ドイツ語でSteinmarder:石テン。ちなみに前回のマツテンはBaummarder:木テン)。ムナジロテンの展示テーマは納屋でして、要するに納屋にムナジロテンが住み着いちゃったりする、という設定です。日本で言ったらハクビシンみたいな存在か。


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左の建物(1階はカフェ)の2階は、こんな屋根裏部屋になってて、ここにもムナジロテンが出て走り回るのだ。真ん中に思いっきり巣箱が写っております。ムナジロテンのドイツ語の別名はHausmarder:家テン。まさに家の中に出てくるテン。 


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右の建物(これがいわゆる納屋)には自動車が突っ込んでおりますね。これがなぜかはあとで書きます。


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ムナジロテンのガイドが始まりました。このエサで寄せます。


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でたあ〜♪


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ぴよ〜ん


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しゅたっ


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ふんふん


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胸のぶち模様がたまらん!


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あやしいやつ!


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別の個体も出てきて、


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べーっ


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何でここに車があるのかと言いますと、ムナジロテンはとっても車が好きなんです。


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と言っても別に運転するのが好き、とかじゃなくて、エンジンルームに入り込んでコード類をかじってしまうらしい。まあそれも一種のメカ好きと言えなくもないか。


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なにしろ納屋全体がおもちゃ箱みたいなもんだからねえ。こういうところが楽しいのだ彼らには。


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というわけで、ぶっちゃけムナジロテンは農家のひとに嫌われております。つまり放っておくと駆除されてしまう。そこでカワウソセンターでは、このように「Marderberatung:ムナジロテン相談会」ってのを毎日時間を決めてやっているようです。うちのガレージにもムナジロテンが出るんだけどどうしたらいいの?みたいな相談でしょうけど、いったいどういう助言を与えているんだろうか。


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しかし、よく考えるとぶっとんだ展示です。カワウソセンターのノリ、いや考え方が実によく表れていると思います。ここは動物園ではないので、何が何でも自然景観の中で見せなければ、という暗黙の縛りみたいな感覚がないのかもしれない。


次回、いよいよユーラシアカワウソ!

  • Posted by jsato
  • 22:16 | Edit

マツテン・ドイツカワウソセンター

[ More continuing report of Otter-Zentrum Hankensbüttel. Next Mustelidae animal is European pine marten. Visitors can look down the marten's ground from the deck which surrounds it. The animal is so active and beautiful! ]

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ちょっと更新が滞ってすいません。いろいろ忙しかった。ハンケンスビュッテル・カワウソセンターが続きますよ。さ〜てこの茶色いやつはどんなイタチ科かな?


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Baummarder-Waldという展示場です。日本語にするとマツテンの森。すでに他のイタチ科動物でも十分に森っぽいけど、ここはもう森中の森。


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展示を区切る高さ3メートルぐらいのフェンスの上が木道になってて、ぐるっと歩き回って観察ができる。


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いました!


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ぴょんこぴょんこ走り回っています。この広い広い放飼場に1頭しかいないらしいです。というか、野生での生息密度に合わせて、あえてそうしているのでしょう。


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マツテンの特技は、もうお気付きと思いますが木登り。


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こんなしなりまくりの細い木でも果敢に上っていきます。


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あとジャンプ力がものすごい。この餌台も直接上がったのではなく、隣の木の上からジャンプして行ってました。


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実にワイルド。何というかテンらしいテン、ですね。


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われわれとは重力の感じ方が違うのでしょう、きっと。


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地上で小休止。


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ふたたび走り回っています。


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こんな細い木でもガンガン行きます。


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ノド毛がたまらん!


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これはマツテンガイドの際にキーパーさんが放り投げた牛モツ。


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ガイドが終わってから食らいついてどうするw


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取れたみたいです。


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いただき〜♪


つぎはムナジロテン!

  • Posted by jsato
  • 21:59 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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