Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

第2回カワウソ講座、終わりました

[ The 2nd Otter Lecture jointly sponsored by Kawauso Friends and Fukuoka City Zoological Garden was held on Mar. 16. ]

140317_01
福岡市動物園のコツメカワウソ、のこすけ(左)とリラお母さん。

2014年3月16日日曜日、福岡市動物園の動物科学館をお借りして、第2回カワウソ講座を開催しました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。講師のみなさま、関係者のみなさま、お世話になりました!


140317_02
福岡市動物園のコツメ飼育担当、藤野さんによる講演の様子です。


140317_03
筑紫女学園大学短期大学部教授、佐々木浩先生による講演の様子です。


140317_04
講演の前、特別給餌イベントをやっていただいたときの様子がこちら。福岡のコツメカワウソ、とんでもない人気ものです!


8月生まれの4頭、前回(9月)におじゃましたときはこんな感じ↓で、まだ水漬けなどされていましたが、

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 水漬けはじめました♪



あれから半年たって、みんな立派なわかうそに成長しています。名前も付けてもらいました。ちょっと目をはなした隙に、すっかり福岡のアイドルになっていた!

140317_05
真ん中が、げんた。右の水中にいるのが、いと。


140317_06
いとは鼻が黒っぽいです。


140317_07
あい。ピンクの鼻の中の黒い部分がとっても目立ちますね。


140317_08
げんたは途中まで人工哺育だった個体です。


140317_09
すっかり丈夫そうなカワウソに育ちました。ピンクの鼻に、たてすじが入っています。


140317_10
みんなまだ泳ぎはへたくそだ。


140317_11
子どもたちがシシオザルエリアに行けないようにここのはしごをはずしていたのを、最近戻したのだそうです。はじめて子どもたちがはしごを上ったときに、降り方がわからなくて、みんなぼたぼたと水に落ちたそうですが、たしかにコツメの子たちはよくいろんなところから落ちますねえ。


140317_12
もうアクリルパイプ通行にも慣れました。


140317_13
パイプ通路はお昼寝場所にもなります。あいちゃんカメラ目線。


140317_14
ふく太父ちゃん、上に向かって威嚇!


140317_15
上からやってくるのはビントロング。


140317_16
こちら、10月うまれのビントロングきょうだい。


140317_17
うりうり。

上の2枚は2階(あれ?3階だっけ?4階?)のビントロング展示エリアでの撮影です。


140317_18
で、子どもたちがちょくちょく下のカワウソエリアに遊びにまいります。


140317_19
この辺まで降りて来ると、


140317_20
なぜか高いところが得意なふく太父ちゃんの行動エリアと重なります。

あっちにはシシオザル、こっちにはビントロング。福岡はいま日本でいちばん刺激的なコツメ展示と言えるでしょう。



140317_21
閉園時間近くになりました。この日はみんなちっとも寝室に入らないので、ドジョウをちらつかせて入ってもらいました。これがドジョウであることがわかるってことは、コツメカワウソはやはり目がいいのだと思います。


140317_22
リラちゃんは授乳期を終えてもあいかわらず食欲旺盛。


140317_23
完全に腰をすえてペレットをいただいています。右の子はだれかな?


140317_24
げんたでした!


  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 23:52 | Edit

ナイトサファリの分別カワウソ!

[ Night Safari in Singapore has an animal show which small-clawed otters appear. They can separate trash according to type! The show is fun and interesting. It is well constructed depending on each species' behavior. ]

131115_01
オオカワウソを1回お休みしまして、今回はリバーサファリの隣の、シンガポールいちメジャーな夜の観光スポットであるナイトサファリの様子を覗いてみましょう。

8年前にシンガポール動物園に初めて来た時にはサボってしまったナイトサファリですが、その後、ゴミの分別をするコツメカワウソがいることがわかり、くやしい思いをしました。というわけで、今回は満を持して「分別コツメ」を見に行きます。


131115_02
ナイトサファリは日没とともに開園する、完全夜型動物園です。最近ではどこの動物園もナイトズーをやるようになったので、夜の動物園はそれほど珍しく感じなくなりました。しかしここのように「夜しかやらない!」ってのはそうそうないものと思います。

ところで分別カワウソが見られるのは、一晩に数回行われる動物ショーの中です。開園直後の回は見送って、まずは一般展示のコツメを見に行くことに。マップを見ると、コツメカワウソは何と3か所に分けて展示されているようです。


131115_03
出ました!メメランケチル!東方小爪水獺!


131115_04
いたあ!


131115_05
まだ日没直後なのでちょっとは撮影できるかな、と思ったのですが、ご覧のようにぜんぜんムリでした。ジャングルの地表部分は完全にまっくらです。


131115_06
もちろん、最低限の人工光はありますが、だいたい半月ぐらいの月光程度の明るさです。それでも人間の目はすぐに暗順応して、いろいろ見えるようになります。でも写真は、やはりムリと考えた方がよさそう(動かないものはもちろんスローシャッターで撮れますが)。


131115_08
この展示エリア(Fishing Cat Trail)には、文字通りフィッシングキャット(スナドリネコ)や、


131115_07
ホエジカや、


131115_09
わたしの大好きなセンザンコウ様もおりました。


131115_10
でも、やはりナイトサファリはわざわざ重いカメラは持って行かない方がいいみたい。


131115_11
何とか写そうと思って無駄な努力をするよりは、暗闇で動物たちがごそごそしているのを目を凝らし、じっくり見続ける方が、ずっと意味がありますね。


131115_12
暗いのにスタンディングまでしてくれましたw




というわけで、他の2か所のコツメ(1か所は群れ、もう1か所はビントロングと共生)は写真なしです。ごめんね。




さ、では動物ショー(Creatures of the Night Show)に!

131115_13
看板にもコツメカワウソ!


131115_14
これがステージです。一番乗りでした。


ステージにぽつねんとゴミ箱があります。あれがポイントです。



131115_15
お客さんがだんだん集まってきました。これは2回目の回ですが、最終的には満席になりました。


131115_16
ショーが始まると、真っ暗な客席の上に張られたロープの両端から、何とビントロングが現われました! だんだんロープが垂れて、客席のど真ん中でトレーナーのお兄さんに飛び移った模様(暗いので何がどうなっているのか、はっきりわからない。ビントロングに急接近したい人は、ステージの中央部のロープの真下を狙って着席すると良いでしょう)。


131115_17
いえーい。


131115_18
ビントロくんはそんだけです。つぎにシベットくん(Palm Civet。ハクビシンの白線のないやつみたいなやつ)が登場。


131115_19
客席からインドの少年が引っぱり出されまして、何かを手に握らせ、どっちの手に握ったかをシベットくんが嗅覚で当てます。もちろん当たります。拍手〜♪


131115_20
ブチハイエナが後ろの高いステージに出てきました。他にも何種かの動物がいろいろ出てきまして、コツメカワウソは、いちばん最後、大トリです!




はじめからステージに置いてあるあのゴミ箱を、悪者のアライグマがひっくり返し、中身をぶちまけて立ち去った、と思ってください(一瞬のことなので撮り損ねました)。





131115_21
するとそこへ、正義の味方コツメカワウソ参上!


なぜかそれと同時に分別ゴミ箱も設置されます。



131115_22
コツメくんはアルミ缶を持って、


131115_23
ととととと、


131115_24
アルミ缶のゴミ箱に入れます。


131115_25
どや!


131115_26
今度は別のコツメくんが池を泳ぎわたって、ステージに登場。


131115_27
ととととと、


131115_28
紙コップ?はその他のゴミ箱ね。


131115_29
そして3頭目のコツメくん(ちょっと細身)が現われまして、


131115_30
これやこれや!


131115_31
ととととと、


131115_32
ペットボトルはプラスチックゴミ箱ね。


131115_33
どや!


131115_34
みなさん拍手〜!


シンガポールは国策として街中をきれいにしてるので、コツメカワウソはそのお掃除精神を体現する動物という位置にあるわけです。ここで「1頭が3種類を分別しなければいけないのではないか」などとツッコむのは野暮というものです。コツメカワウソは群れ動物なので、分担して分別できればぜんぜん大丈夫ですw。

  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 19:30 | Edit

のいちカワウソ・おとなりーず1

[ Noichi Zoological Park of Kochi Prefecture doesn't keep only Clawless otter. But also Oriental small-clawed otter and Eurasian otter are exhibited. Besides, their exhibits are placed side by side, so we can watch three otter species at once. Of course, we have no other such fabulous otter exhibits in Japan. ]

120721_01
高知県立のいち動物公園のカワウソがつづきます。こちらはおとなりのコツメカワウソ夫妻。コツメは3チームあってそのうち2チームが日替わりで登場します。今日はメナムくん(左手前)とメコンちゃん(右奥)ですよ。



120721_02
うーん・・・ねむいわあついわ


120721_03
ほにゃほにゃ


120721_04
しゃきっとしよっ




・・・ おひるになると、とうぜんごはん! ・・・




120721_06
ごはん


120721_05
ちょーだい!


120721_07
うまうま〜


120721_08
そのまたおとなりのユーラシアカワウソ、ミンさんもごはん!


120721_09
ごはんたべたらでっかいたらいでぴっちゃぴちゃ(メコンとメナムは泳げません)





・・・ あつい! ちょっときゅうけい ・・・





120721_10
フーピーさん


120721_11
リンタロウがついせき!


120721_12
ミナミコアリクイさん


120721_13
ビントロングさん




・・・きゅうけい、おしまい・・・




120721_14
あれ?またきたの?


120721_16
そろそろまた


120721_15
おなかすいたよね


120721_17
ごはん


120721_18
ちょーだい!


120721_19
あ、キーパーさんがよんでる!(呼んでないと思う)


120721_20
またね〜!


120721_21
そのまたおとなりのミンさんは、キーパーさんがおむかえ


  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 10:27 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

 Biography + Bibliography
(展覧会と各種掲載リスト)


 Floodgates

 Twitter : otterhaus
 Facebook : otterhaus
 Tumblr : otterhaus
 Tumblr : otterhausanbau
 Flickr : Otterhaus

 メールはこちら

* 依然として記事の内容に無関係なスパム的書き込みが多いため、各記事に対する新規コメントは現在、受け付けておりません。ご連絡は上のメールフォームから、公開ツッコミなどはFacebook、Twitterをご利用いただければ幸いです。


キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
かわうそ3きょうだい (えほんひろば)


空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
ぼく、およげないの


ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学


Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


  • ライブドアブログ
Das Otterhaus 【カワウソ舎】