Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

盛岡カワウソ・リニューアルオープン2

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盛岡市動物公園ZOOMOのカナダカワウソ、カエデさん。つづきです。


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2日目はいい天気。でもこれがむちゃくちゃ寒かった。最低気温が1℃だか3℃だかそんなぐらいですのよ。4月下旬の盛岡の気候をなめたらいかんです。


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遠くからでもわかるにょろにょろシルエット。しかしこの緑色は緑すぎますねw


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よっ!


2日目はお客さんが少なめなので、昨日ちゃんと見れなかったこれ↓をチェック。

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あらためて見ると、かなり豪快に穴開いてますよね。


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覗くとこんな感じで、当然のことながら今までにない視角で新鮮です。


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お、カエデちゃん泳ぐよ。


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ぶくぶくー


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レンズを振り回すことはできませんが、水中写真はかなり撮りやすくなってます。


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たまにカエデちゃんと目が合ったりします♡


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うーん、さっきからだれかに見られてる気がするんだけど?


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さあて、お客さんも集まってきたし営業活動開始だ!


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木登りがしにくくなっちゃてるので、代わりに岩登りで。


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リニューアル直後だし春先なので、草っけがないですね。


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前よりプールが浅くなったように見えますが、底を塗り直したからでしょうか。



・・・



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さて昨日、カンガルーヒルで雨に降られて力尽きたので、今日はその先をチェックします。


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マオちゃんいつも人気もの。


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で、ゾウ舎の屋上からアフリカ方面を見ますと、ものすごいところにデッキができてます。


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サバンナのど真ん中に突然、高架の道路ができたようなもんですが、おかげでシマウマの爆走などが身近に体感できます。


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サバンナエリアの見どころは奥に隠されたこの湧水池?のあたりだと思ってたのですが、それがデッキからすぐ下に見えるようになりました。これはちょっと感動的。


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おお〜、反対側からサバンナエリアに降りられるようになってるんですね。


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なんだこっちにいたのかシタツンガ。


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おかげでキリンと同じレベルの地面に立つことができるようになりました。それとキリン舎(シタツンガやシマウマもいる)が常時、見られるようになってました。よいですねよいですね〜。

長期間かけたリニューアルであちこち驚かされました。飼育施設はそれほど大きく変わってない印象ですが、展示と園路は実に細かくチューニングされておりました。鳥インフル対策でまだ使われていませんでしたが、イヌワシの巨大ケージもすごかった。

で、各所に木製デッキが多用されているのはよいのですが、メンテナンス費用がかさみそうだなあ、などと余計な心配をしたのでありました。ほんと余計な心配ですw


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また来てね!



  • Posted by jsato
  • 17:05 | Edit

盛岡カワウソ・リニューアルオープン1

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盛岡市動物公園ZOOMOのカナダカワウソ、カエデさん。

前回から1年半、大規模リニューアル工事が終わって2023年4月20日にオープンとなったわけですが、その数日後に行ってみました。


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入り口から盛り上がります。


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入ってびっくり、あっと驚くリニューアルが続くのですが、これはすごいと思ったです。ニホンイノシシの展示ですが、元々あった観客用園路をそのまま残し(手前の手すりのところ)、それとほぼ脈絡なくデッキ状の新しい観覧路(お客さんの歩いているところ)ができていたりします。

つまり今まで放飼場だったところにむにょーんとデッキが伸びて、歩いて動物空間に入っていけるようになっておるわけです。いやいやなかなかに大胆なプランですね。で、このコンセプトによる新園路があちこちに見られます。


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そして肝心の「ビクトリアエリア」のカワウソ展示です。場所や広さは変わってないですが、すっかりきれいになってました。


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表示も新しくなりました。


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びっくり改造ポイントその1。今まで壁だったところにいきなり穴が開いてます。いわゆるコア抜きってやつですね。鉄筋を避けなくちゃいけないので、あまり大きな穴は開けられないはず。


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内側から見るとゴツい窓ができてる感じです。


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こうやってご使用いただけます。


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カエデちゃんが寝てる間にリニューアルポイントの説明を続けましょう。


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その2はこれ。山側の観覧ポイントのコンクリートの防護壁?がざっくりと撤去されてます。これには笑いました。えらく抜けがよくなってしまって何だか拍子抜けです。

強化ガラスが入っているので子供でも見やすくなっているのですが、蹴りを入れられそうでちょっと心配ではあります。


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お隣のピューマのフィーディングイベントの流れで、カエデちゃんにもスペシャル給餌だ。


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完全に寝起きです。


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まだ眠そう。


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仕方なく水に入って。


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ようやく目が覚めたわい。


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カエデちゃん、さっきドジョウ入れてもらったの知ってる?


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だらだら・・・


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先におトイレ済ませないとね


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どーれ狩るかな


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毎度ながら立派なドジョウです。素晴らしい!


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あらよっと


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毎度ごちそうさまです


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ドジョウありがたいでーす♡

で、カエデちゃんは再びお昼寝に入ったので、ようやく先に進めますw



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次のびっくりポイント、カンガルー。「カンガルーヒル」って名前の広い展示に化けてて、人間がカンガルーエリアに入り込むことができます。

一応ロープがあってカンガルーと人間のエリアは分けられてますが、カンガルーはそんなの無視しますよね。ってわけでこの写真、わたしとカンガルーの間には空気しかありません。

つづきます。


  • Posted by jsato
  • 19:37 | Edit

盛岡カワウソ・2021年初秋

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盛岡市動物公園のカナダカワウソ、リッキー。

みなさますでにご存知のとおり、このたびリッキーさん釧路に帰ることになりまして、リニューアル休園前の今(2021年9月28日まで)が盛岡での最後の展示になります。



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初秋の盛岡。日中はまだ暑いっちゃ〜暑いっすね。


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これってオニヤンマですよね。つくづくでかいトンボだ。小型のトンボと比べ、ぜんぜん止まらない。どんだけ燃料タンクがでかいんだ!


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そこへカエデさんが通り掛かります。単独遊泳中。


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・・・と思ったら水から上がったカエデ、寝てたリッキーを追い立て・・・


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裏の岩場に連れ出して・・・


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迫りますw


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迫ります迫ります♡


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寝てる時にびしゃびしゃに濡れた人にいきなり抱きつかれたらいやだろうなあ、とついつい人間の基準で考えてしまいますが、リッキーにしたらそれほど悪い気はしていないものと思われる。


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リッキー帰っちゃうんだってぇ〜、とお客さんもみんな読んでるようでした。
こちらに同じ内容のお知らせが出てます。

カナダカワウソのオス(愛称:リッキー)返還について - 盛岡市動物公園 ZOOMO

たくさんの感謝を込めて“リッキー”を送り出すにあたり、リニューアル休園の直前に「カナダカワウソ“リッキー”のお別れ会」を令和3年9月26日(日)に盛大に開催します。また、これまでの“リッキー”と“カエデ”の盛岡での思い出を釧路市動物園に引き継ぐため、令和3年9月17日(金)から今期の最終開園日の9月28日(火)までメッセージボードと思い出写真ボードをカワウソ舎となりに設置し、ご来園の皆さまから温かいメッセージやイチオシの思い出写真をご提供頂きたいと思います。


とのことです。まだ盛り上げ/盛り上がりにくい時期ではありますが、いろいろ配慮した上でのこと、お別れ会の盛会をお祈りいたします。


・・・



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お昼になりました。
神の手が馬肉を持って現れ・・・


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それにつられてカエデがステージへ。


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今シーズンのカエデは毛の色が若い頃のように明るくなってきてるそうです。いっぺんに抜け替わるわけではないので、古い暗い毛が目の周りに残ってて、テンの親分みたいな顔になってますねw


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石まで食べないように。


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続いてリッキーもステージへ。


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しばし馬肉でご歓談ください。



・・・



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さ、それじゃあ活ニジマスも行ってみましょうか。


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カエデ↑はすでに水中。フライングだぜー。


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カエデさんターゲットファインディング中。


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キャーッチ!


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先にキャッチしたのをキープしつつ、活きのいい方を噛んで押さえているように見えます。すげえよこのテクニック。


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そいでもってちゃんとお客さんから見えるところで食べるのは、毎度すばらしい営業姿勢だと思います。


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リッキーよっこらしょ。


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んがんが・・・


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上がって食べることにしたようです。


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梅に鶯、獺に虹鱒。

あ、梅の木にウグイスが止まるってどう考えてもかなりのレアケースだよね。おそらくメジロの間違いだろう。


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リッキーの鼻の特徴がよくわかる1コマ。


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食ったら昼寝だ〜


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よっしゃ〜


・・・



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初秋の陽が傾いてきました。


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2頭でいられるのもあと少し。


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ここで素朴な疑問が。釧路に帰ったら、リッキーは元のパートナーのチャッピーにどういう反応されるんでしょうね。とっても楽しみ 心配です。ではリッキー、釧路でまた会いましょう。道中気をつけて!


  • Posted by jsato
  • 17:47 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
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おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



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