Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一がカワウソのいる動物園と水族館を訪ねます。

おさかな館カワウソ・ボーイフレンド来たキュイ!

愛媛県の奥の方にあるちいさな水族館、虹の森公園おさかな館のコツメカワウソ、キクです。

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キクちゃんは海遊館の出身。わたしの写真集『カワウソ』の14ページ右側の写真で、ぶっといロープにぶら下がって楽しそうにしているのが、海遊館での一昨年の姿です。その年の暮れに虹の森公園おさかな館に移動、翌2010年のお正月から展示開始となり、その後ずっと1頭で暮らしてきました。


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やあ、ひさしぶりだなキク!(↑覚えてるわけもない)


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虹の森公園おさかな館はこんなところです。別名、四万十川学習センターと銘打っているだけあり、ちゃんと四万十川の支流、広見川のほとりに建っています。虹の森公園、ってのは道の駅系の施設クラスタなんですかね。道の駅だけど鉄道の駅(JR予土線松丸駅)からも近いので、今回はJRで行きました。松山からまさかのアンパンマン特急で宇和島へ、さらにそこからまさかの「海洋堂トレイン」で約50分。なんだか遊びに来ているような気分になって困りました。これは仕事ですよ。

とにかく愛媛のずずっと奥の方だけあって、実に環境抜群です。日本がシベリア出兵とかしなければ(それとカワウソの肝が結核に効くとかいう迷信が起きなければ)、今ごろは間違いなくニホンカワウソがうろうろしてたはず・・・というような、すてきなところです。


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で、そんな静かな山の水族館に、このような扇情的なポスターが。



そうです。長らくひとりで暮らしてきたキクに、ついにボーイフレンドがやって来ました!




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うわ!いきなりハグハグですか!


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ちょっとキクちゃん!それって・・・


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なあに?


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彼氏まだ来て2週間もたってないじゃない。どうやってそんなに早く彼の♡を射止めたわけ?


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ぴゃーっぴゃっぴゃっぴゃ!


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そんなん簡単やん。


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ほーらわたしのノンくん。かわいいやろ?



要するに見に行ったらいきなりなかよしカップルになってたわけで、かなりびっくりな展開でした。



ちょっと話を整理しましょう。



ノンは札幌のサンピアザ水族館出身。去年の8月に生まれた3兄弟の1頭です。そう言われてもピンとこない方はこのページ↓を見てきてください。1枚目の写真の右側の子です。

札幌カワウソ・握手会はおおさわぎ!

まだ1歳にもなっていないのですが、7月の11日に兄弟のピアとともに、松山空港まで飛んできました。ピアと空港で別れ、ここおさかな館まで移動。何とその5日後にはもう展示になりました。あ、ピアがどこに行ったかは、次のエントリのネタですからね。


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ノンでーす。


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ぼくね、こんなおもしろい顔してるけど、


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実はコワいんだぞ〜


はぁ?
なんだそりゃ。

とにかく、着いて5日目にはキクと一緒に展示されてしまいまして、そのスピードカップリングには驚くしかない。いや、カップリングっていう感じとちょっと違うようですね。キクにしたら「しめしめ若いボーイフレンド来たで」ってなもんでしょう。いやひょっとするとおもちゃが来た、ぐらいに思っているのかもしれないw。


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カワウソ展示の様子。人間が見るのは屋内ですが、カワウソスペースは半分野外です。2頭は奥の疑岩の上のフェンスの前(ぶっ飛んでて見えませんごめん)でごろごろしていることが多かった。


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そうそう、おさかな館の館内にはいつもフンボルトペンギンが歩き回っているんだよ。




ウソです。
1日3回、お散歩があって、コツメ展示の前で折り返すんです。カワウソにペンギンを見せるためにやっているようなイベントに思えますが、それはカワウソを世界の中心に据える者が勝手に落ちる落とし穴です。あ、そうだ。今ならペンギンの背中タッチのイベントやってますのでみんなもぜひ!



さてさて、カワウソと言ったら泳がなければなりません。しかしおさかな館のカワウソプールはかなり控えめサイズ。それでもやっぱり泳ぎます。YouTube上に公式映像が!



すごいですね。ほんとにこのとおりでした。

もしふつうのプールがあったら、こんな新たな可能性を感じさせる泳ぎは見れませんでした。これ、ぜったい何かに使えます。何かが具体的に何なのかはわかんないけど。


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ちょっと前までキクひとりで泳いでたプールですが、


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ノンも泳ぎたいらしく、


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何と2頭で泳いでおりましたw。
そのうち「2頭で透明な洗濯機」を見せてくれるかもしれません。



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キクちゃん、ノンを頼むよ!


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そんなんわかっとうがな。


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ノン王子はなぜは角の方で降参のポーズ。


最後になりましたが、カワウソを担当されているのは飼育員の恩田さんです(すでにおさかな館のサイトに写真入りで出てるので、お名前を挙げてしまいました)。ひとりで大量のお仕事をこなす、それはもうすてきなキーパーさんでした!

写真集いかがですか〜♪
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巻末「カワウソなび」の最新情報はこちら↓


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[佐藤淳一]写真作家。1963年生まれ。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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