Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一がカワウソのいる動物園と水族館を訪ねます。

巨大重機特集6【SRs1300】
















Sato Jun Ichi 2
Photos provided by Panoramio. Photos are under the copyright of their owners.

ちょっと間が空いてしまった。

巨大重機も休み休み言え、ってことかと思う。

でも残念ながら、これで持ちネタはおしまいだ。思えば大放出であった。次にドイツに行けるのはいつになるかわかんないので、それまでせいぜい文献調査を進めておきたい。そういえばドイツで出ているはずの巨大重機本もまだ買ってなかった。いかん。もっと精進せねば。

というわけで、最後は一番おいしいマシーンだ。好きなものは一番最後に食べるタイプ、ということもあるが、Ferropolisの中で最も新しいのがこのSRs1300である。何枚かの写真は前に一度お見せしてるけど、また見てね。


Schaufelradbagger SRs1300

1984年 TAKRAF人民公社製
3〜5人乗り
重量1718t
高さ31m
長さ74.5m


ちなみにTAKRAFはドイツ統一後も生き残り、今もこんなメガマシーンを作ってるので、われわれもいっちょ奮発して最新モデルなど買ってみたいものである。男の一生に一度のビッグな買い物、というやつだ。
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あ、そうだ。明日から忙しくなるので、次回の更新はちょっと先になる予定。ではまた。

巨大重機特集5【As1120】








Sato Jun Ichi 2
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週末ということもあるので、今日はマイルドな巨大重機をお見せしたい。As1120だ。え?既出じゃないのかって? ちっちっち、前に見てもらったのはEs1120だぜ。

え?違いがわかんないって? そのへんは心配いらない。大丈夫だ。わたしもよくわかってない。ヤミクモに「ドイツ巨大重機の森」をさまよっているのだ。ヘンゼルとグレーテルの頃からのドイツの正しい伝統で、撒いたのはパンくずだ。したがって帰り道などもわからないのでよろしく。


Absetzer As1120

1959年 Förderanlagenbau Köthen 人民公社製
5〜7人乗り
重量1200t
高さ36m
長さ102m

今まで見せる順番をテキトーに決めた割には、ちゃんと年代順になってるところが大したものである。誰もほめてくれないので自分でほめとく。

ところで、Ferropolisにある5台のうち、3モデル(Es1120、A2s2240、As1120)を産み出したメーカー、Förderanlagenbau Köthen(フェルダーアンラーゲンバウ・ケーテン)人民公社ってどんなメーカーだろう? ちなみにフェルダーアンラーゲンバウってのはコンベヤ装置製造、という意味です。ケーテンは街の名。


ちょっとちょっとこのロゴ↓見て。「FK」ってやつ。

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今まで気がつかなかったけど、かっこいい。
ちょっと悪っぽいテイストが絶妙。
戦闘員とかいそうだわ。

TAKRAFのTシャツもほしいが、FKのTシャツも、なかなかいい。
これ着てギターなど弾いたら、そりゃもう本物のメタル、という音がしそうだ。

で、そのフェルダーアンラーゲンバウ・ケーテン人民公社は、検索したら今はこんな会社になってた。

Kranbau Köthen GmBH

クランバウ、ってのはクレーン製造、ってことだ。

この会社の沿革のページを斜めに読むと、フェルダーアンラーゲンバウ・ケーテン人民公社(いいかげん面倒なので、以降FKと略しますよ)って、以前のユンカースって書いてある。はあ?本当か? ユンカースっていったらあのドイツの戦前戦中の飛行機メーカー、ジェットエンジンなんかを昭和10年代に開発しちゃったメーカーですよ。

今、ユンカースで検索すると時計の会社のサイトが出てくる。こりゃどう見てもブランドが売られたっぽいね。ユンカースのブランドはともかくとして、ソ連占領〜東ドイツ時代の旧ユンカースの実体は、このFKだったというのだろうか? だとしたらびっくりだ。


【追記というか訂正】
よく読んだら、ユンカースのエンジン工場の跡地に設立、って書いてあった。なーんだ。考えてみれば飛行機とクレーンじゃ、作ってるもんまるっきり違うもんなあ。

巨大重機特集4【A2s2240】








Sato Jun Ichi 2
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今日も巨大重機ですまない。

作り置きのカレーを毎日食べているような、ちょっとせつない心境になってきた。でもこの巨大重機群、一度に全部見せたら、どれが何だかぜんぜん区別がつかないでしょ。だから小分けにして、少しずつ目が慣れるように読者のみなさんを正しく導いているのだ。でもやっぱりカレーだけじゃなくて、福神漬けかラッキョウ、それとサラダなんかも欲しい。

そうそう。カレーといえば、うちの大学の学食の名物って何だと思います?

答え「カレーとハヤシの合い盛り」


・・・


さて、今日のジャーマン・メガマシーンはこれ。

Zweiteiliger Absetzer A2s2240

1958年 Förderanlagenbau Köthen 人民公社製
6〜8人乗り
重量1980t
高さ30m
長さ125m

少しずつ新しく、少しずつ大きくなってきたね。いいよいいよー。

例によって間取りの気になる黒い後部キャビンだが、かなり広々としている。実はこのA2s2240は中に入れるようになっていて、入ってみた。別に100畳敷きの宴会場があったりするわけもなく、生活感あふれる居住区画とかがあるわけじゃなく、何というか鉄骨と機械が普通に入り組んだ、ごく当たり前な空間でした。

じゃあ何でこんなキャビンにしてるのだろう。やっぱり東ドイツの冬は、とてつもなく寒いからなのか。こうでもしないと、石炭の露天掘りなんてやってらんねー!というような気持ちは何となくわかる。

基本的に、これらの巨大重機って、いわゆる建機としての重機ではなくて、言うならば工場が工場の建物ごと動き回れるようになっているようなもの、と考えてもらうと現実にマッチしてリアルだ。


さて全長500メートル超えのF60ほどじゃないにしても、A2s2240は125メートルもあってかなり長い。長いものには巻かれる性格が災いしたのかどうか知らんが、ちゃんと全景が撮れていなかった。これじゃあ全体像がつかめないぞ。完全に被写体に負けてるよ。>自分

人間としてちっぽけなわたしと巨大重機、であった。

つづく

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[佐藤淳一]写真作家。1963年生まれ。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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