Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一がカワウソのいる動物園と水族館を訪ねます。

首都高C1の赤いシケイン

2月下旬現在、まだ出てない『ドボクサミット本』の進行状況の話だ。

本日、ついに表紙デザインが決定。

090224a

こんな感じで20案ぐらい作ってもらって、決めました。

モザイクかけたりして何様のつもりか、などとお叱りを受けそうではあるが、これとて商品である以上、当然のことながらまだお見せするわけにはいかない(個人的にはほらほら見てね、という心境なのだが、ここはぐっとこらえるのがかっこいい場面だ)。

売れ売れデザイナーのYさんをはじめ、われわれ編集チームは「想定内の本」など出したくはないので、え?これ本なの、みたいな不思議な物体になる予定。これが書店に積まれるとかなり変だよね、という妙な合意の仕方でデザインが決定された。一般の出版社だったら絶対にこうはならないのではないか。このあたりが良くも悪くも美大の出版局の本領発揮と言える。

さて、売れ売れデザイナーさんの事務所から外を見ると、道路が赤いのに気がついた。今まで何度も見てるんだけど、気がつかなかったのは光線の加減だろう。今まで「曇り」の「日中」に来たことがなかったからだ。

090224b
Photoshopで色塗りしたんじゃないよ。

首都高都心環状線の京橋JCTから汐留JCTの間は、もと築地川だったところを走っているのはご存知のとおり。銀座料金所の近く、采女橋の下あたりがクランクというかS字カーブになっていて、なんとその区間の路面が真っ赤なのだ。

090224c
いえーい。

090224d

売れ売れデザイナーさんによると、この区間で1年間に3回ぐらい事故を見たという話であるからして、この真っ赤な舗装は事故防止のためと思われるが、そういう効果は本当にあるのだろうか。

最初はお、何だこりゃで減速するかもしれない。でも次からは、どう考えてもこのS字を可能な限り高速で駆け抜けたくなるような気がするのである。赤は危険色であると同時に、動物の闘争本能をかき立てる効果もあるからだ。

つまり、意に反して「祭りポイント」を作ってしまったんじゃないの?と思うのだけど、そのあたりは大丈夫なのか。

大橋ジャンクション・その3


Sato Jun Ichi 2
Photos provided by Panoramio. Photos are under the copyright of their owners.

↑昨日と同じ操作で大きくなりますよ。

大橋JCTを咀嚼中。

きのう写真を上げられなかった、シールドトンネル開口部のディテールだ。

なにしろ全く予習しないで現場に入れてもらったので、帰ってから復習などという、小学生みたいなことになっている。給食時間が終ってもまだ食べ終ってないやつ、という雰囲気もあり。

突然ですが、実はわたしは立体が不得意なのだ。気がついたのは20代の後半、インダストリアルデザインの勉強をしていた頃のこと。

正面とか側面とか、ひとつの面におけるレイアウトは好きだし何とか格好がつくのだが、それが立体として立ち上がった時の統合性がやや失調気味である。そんな自分の不治の病的な才能の欠損部分に気付きながらも、知らぬ存ぜぬを決め込んで無理やり自分の土俵に持ち込み、卒業制作は見事に優秀賞をゲットした。

でもやっぱり根源的レベルにおいて立体感覚がイマイチで、その後、平面系のデザイン→写真と、どんどん活動領域を平面化していった。佐藤さんって歳を取るごとに薄っぺらになるのね、とか言われても仕方のない人生だなと自分でも思うが、普段はそんなことぜんぜん気にせず暮らしている。


えーっと何の話かというと、「立体」はずるい!みたいなことを言いたいのである。

このトンネル、下が大橋JCTを出て中央環状新宿線へ向かう連結路、上が大橋JCTへ入ってくる連結路であるそうな。

で、この場所ではこのような上下2段積みになってるけど、ある場所に行くと左右に隣り合うのである。この大橋JCT概要図ではそうなっている。
http://www.c2info.jp/junction/ohashi/ohashi.htm ←概要図、というリンクをクリックしてね

ということは、シールドマシンはヒネリながら掘ってることになるよね。

何を当たり前のことを言っているのか。東京の地下世界では古代ともいうべき営団地下鉄丸ノ内線の時代からそんなことは普通にやってることだろう。と頭では思うのだが感覚的について行けてない。シールドマシンが3次元で掘れることが、体が信じられないというか。いっそ水平にしか掘れないシールドマシンにしてくれると、心身ともに納得がいく。

世の中にはいろんなオンチがあるが、わたしは立体オンチなのだ。ドボクの神髄に触れるたびに、その立体の力がわたしの存在を脅かす。でも凄い立体は見たいので、何だか麻薬中毒患者のようになっている。ドボク中毒、略してドボ中か。

大橋ジャンクション・その2






Sato Jun Ichi 2
Photos provided by Panoramio. Photos are under the copyright of their owners.

↑クリックすると「Panoramio」というところに行きますが、そこでもう一度クリックするともっと大きくなりますよ。

昨日は興奮してたのか、大橋ジャンクションに関して何だか謎のようなわけのわからない文章を書いていた。いま冷静に読むと、わたしは全く楽しんでいないように読めるのだが、ものすごく楽しんでいたので信じてください。首都高速、すてき過ぎです。

まず写真をちゃんとしようかとか思ってたら、時間がなくなってしまった。なにしろ40人ものジャンキーズがものすごい勢いでシャッターを切ってたので、素晴らしい写真はもうガンガンアップされてしまったにちがいない。いまさらわたしの素晴らしい写真を加えてもいかがなものか。

hachimさんのところが何となくまとめサイト化してるので、大橋ジャンクション見学会ってどんなだ、というひとはまずこちら↓からどうぞ。

Future Description ‐何かからはみ出した、もうひとつの風景:街の中の巨大コンクリート塊

しかし、これができると東名から東北道へ抜けるのに都心環状線に入らなくてよくなるんだなあ、と妙にしみじみと実用性を噛みしめるわたしであった。かつてそのルートで分岐を複数回まちがえ、東京に何の用事もないのに首都高の料金を3回払ったことがあるなんてことは内緒だ。


【追記】
大山総裁のエントリーも重役出勤的タイミングで出現!
「住宅都市整理公団」別棟:大橋ジャンクション再び
紅白なら北島三郎か和田アキ子まで来た、という感じか。

写真集いかがですか〜♪
160px_kawauso_book
おやすみ前にこの一冊・・・
「カワウソ」(東京書籍)

千葉市動物公園、長崎バイオパーク、鳥羽水族館、海遊館の売店でも売ってるよ!

巻末「カワウソなび」の最新情報はこちら↓


For overseas readers...
Otter holding facilities in Japan

最新記事40
記事検索
動物園・水族館

[動物園・水族館ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

タグクラウド
月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]写真作家。1963年生まれ。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

Junichi Sato

Create Your Badge

・・・

わたしの本もついでにおひとつ買ってくださいな


カワウソ

おそらく日本初?のカワウソ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


  • ライブドアブログ
Das Otterhaus 【カワウソ舎】