
千葉市動物公園の子コツメカワウソたちも、もう生まれて半年である。
千葉は遠くてしょっちゅう行けるものではないが、月に1度は顔を見に行っている。ご覧のとおり容貌ももうすっかりおとなで、大きさも親とそれほど違わないほどに育っている。だんごになってたりすると、どれが親で子か、もう瞬時に見分けられない。初めてみるお客さんはなどは「どれが赤ちゃん?」などと不思議そうな顔をしている。「赤ちゃんが生まれました」という説明板がまだ残されているためだ。

木の芽が食べたいのだろうか。これは親のどっちかだと思う。子カワウソはまだ胴の長さが足らないので、ここまでの高さにスタンディングできないからだ(たぶん、ね)。
実のところ、コツメカワウソは撮影しているとき、今どの個体を撮っているかなど、よくわからないのだ。帰ってモニタで見て初めてわかる。それほど小さくて、すばしっこい。
さらに、毛が濡れていないと鼻の回りの特徴がはっきりしない(乾くとまるで別人だ)。横顔だと区別がつかない、などなど。目視観察での個体識別は結構むずかしいのではないだろうか。

半年で見た目はおとな。もう半年〜1年もすれば性成熟。カワウソの人生は早いのだ。かなりせっせと撮影に通わないと、あっという間に通り過ぎていってしまう。かみね動物園のダイキチには再会できなかったし、富山ファミリーパークのスイミーには会えなかった。いろいろと悔いが残るのである。