カワウソ写真集の営業のためと称して、また
長崎バイオパークに行ってきました。そんなにしょっちゅう通って大丈夫なのか、という懸念を持たれる方があるかもしれません。でも
カピバラの渡辺さんなどは、7日間連続でバイオパークに通ったことがあるらしいので、わたしはまだまだ普通な方だと思われます。
長崎バイオパークのコツメカワウソといえば、ゲモックくんです。カワウソ写真集でも表紙カバー裏に登場してもらいました。
右がゲモックくん。素敵におデブです。
ゲモック、っていうのはマレー語で太っていること(Gemuk)らしいです。むかし何となく買ったマレー語辞典が、まさかカワウソの名前を調べることに役立つとは想像もできませんでしたね。ゲモックくんはマレーシアから来た野生個体なんですが、人間に飼育された結果として最近太ったわけではなくて、名付けられたときから太っていたということになります。ひょっとして太ってたから人間につかまってしまったのだろうか。
ま、そんなのはマラッカ動物園に聞いてみないとわからないので置いておきますが、とにかくゲモックくんに会いに行ったわけです。
おーい、ゲモック〜
お、やってきたぞ、と思ったら、ナンとウチョップの姉妹だけです。ゲモックはどうしちゃったんでしょうか。冬は風邪をひくと聞いてましたから、今年も風邪ひいて寝てるのでしょうか。心配です。
やあナン、ウチョップ。ゲモックはどうしたんだい?
うん、それがね・・・
別にカワウソと会話ができるわけではありませんが、まあ雰囲気としてはそういう感じですな。
そこにゲモックがさかなを抱えて登場。
お、ゲモック元気そうじゃん。でもちょっとボロくなってないか?
食べずにすましております。お腹空いてないのか?
何だ、やっぱり食べるんじゃない!しかしずっと直立したまま食べるカワウソってありなのか。これじゃあほとんどフィギュアだよ。
このとてつもない安定感。押しても絶対に倒れないウルトラステーブル・スタンディング。カワウソにしておくのはもったいないぐらいです。相撲協会は彼をマスコットにしてはどうか。
・・・
実はゲモックは勝手にさかな抱えて現れたわけじゃなくて、バックヤードに引っ込められていたのでした。
キーパーさんによると、上野からやってきた新人のメス(ナオコ)が、ゲモックといい仲になってしまい、その結果、当然のことながら古株であるナン&ウチョップとは仲が悪くて、4匹いっしょに放飼場に出せないのだそうです。今日はナン&ウチョップの日なので、ゲモック&ナオコは引っ込んでいたのでした。
どうしてもゲモックに会いたい!という気迫がキーパーさんに伝わってしまったみたいで、特別に交代してくれることになり、ゲモックが現れたわけです。ごめんな〜>ナン&ウチョップ
以前書いた通り、ゲモックくんはナン&ウチョップ姉妹の誘惑に乗らず、異性交友にまったく興味のない個体なのではないかと思われていたのですが、何のことはない、ナン&ウチョップが好みではなかったということらしい。あんなにかわいい顔してるのにね。
2匹で仲よくお食事中。
こうして見ると、ゲモックが太いのは一目瞭然だけど、ナオコはかなり細身です。どっちがカワウソらしいかといえば、そりゃあナオコの方でしょうけど。
ナオコのおなかからお尻にかけて、毛が抜けてしまってるのが気になります。自分で抜いちゃうんだそうです。ストレスなのね。ゲモックがボロボロなのは、きっとナオコが毛を抜いているに違いない。
ナオコです。
ゲモックとまるで正反対の、かなり活発な個体です。上野の荒波にもまれて育ったからか。
こんなふうに、ゲモックにしっぽで絡みついて誘惑しまくりです。すごいアタックっぷりです。
あらら、何たるラブラブか!見てる方が恥ずかしくなります。どうでもいいけど君たち、しっかり結果を出すんだぞ。
でもその前にちょっと痩せたら? さっき子どもに「おかあさん、これアザラシ?」って言われてたぞ。
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