
超ナイスオメガのユウ老師。
広島市安佐動物公園のユーラシアカワウソの話、思いっきり途中だったです。続きを書きます。まずはアウトラインから。

安佐ズーのカワウソ舎は、西園の奥まったところにあります。直接カワウソとは関係ないですが、とっても複雑な形状の建築で、おそらく壁の平行面がない設計ですね。渦巻き状というか。どっかの大学の新図書館みたいw。
問題なのは建築よりカワウソ舎の位置でして、開園一番乗りでカワウソ舎に直行すると、キーパーさんより先になってしまってまだカワウソが出てない、ということがあるのです。しかし、そこでがっかりしてはいけません。それはカワウソの出勤風景が見れるまたとないチャンスなんです。今回も寝室からすごい勢いで飛び出してくるカワウソを見ることができて、得した気分です。
本日の屋外放飼場メンバーは、

国内カワウソ最年長のユウ老師と、

2008年11月生まれのヒメ。
それと屋内展示場メンバーは、

2008年2月生まれのモコです。
モコは運動能力が高いと評判の個体ですが、今日は天気もいいのに狭い部屋の中の勤務なので、ふて寝しておるようです。
さて、ユウ老師はさっそくヒメを伴い、追っかけっこの修業に励んでおられます。

とてもとても御年24歳とは思えぬ、それは俊敏な動きでございます。これこそが「カワウソぴゃわー」。もっともこんなにパワフルだからこそ、肝臓が肺病の特効薬になるなんて根拠の希薄な理由でニホンカワウソが乱獲されたんでしょうね。実にくやしい話です。

放飼場には東屋っぽい構造物があって、下が巣穴っぽい空間になっています。それにしても、あみさんがお気に入りの富山市ファミリーパークの巣穴もそうなんだけど、窓から顔がのぞくと、何でこう楽しげな雰囲気になるんでしょうか。視覚的擬人化なんだろうと思うけど。

老師の方はなんとなくネムネムだけど、
さすがに若い娘は食欲旺盛。

ドジョウ、おとなしく食われなさい。
ちなみに安佐ズーのカワウソ舎は日中のドジョウ給餌が自動化されています。午前11時、午後12時30分、午後2時の計3回、「滝のように流れてくる給水口から、水といっしょにさかなが出てきます」とあります。なかなか面白いというか、クールな趣向。
ヒメを真正面から撮ってみました。

老師ほどではありませんが、けっこうムギュが大きいですね。この血筋はみんなこんな顔なんだなあ。
老師は完全に寝てしまわれました。

それにしてもまあ、何と気持ちよさそうに寝ていらっしゃいますことか。
よく食べ、よく遊び、よく眠る。
これが老師の教えでございます。その旨の張り紙がありました。いや別に教えじゃなくて、そういう動物だから寝てたらごめんね、という趣旨でしたが。
そうそう!
張り紙といえば・・・
帰ってからNHKのBS熱中夜話のディレクターさんに、安佐のカワウソ舎の張り紙見ましたか?と聞かれました。安佐ズーのカワウソ舎の張り紙は、動物園ファンの間では話題になってたらしいです。

これが問題の張り紙なんですが、ちょっと前までは「かみつきます」じゃなくて「噛み砕きます」になってたらしいです。噛み砕きます、って妙にリアル。確かに本気でカワウソが噛んだら手の骨は噛み砕かれるはずだからウソじゃない。それ見たかったなあ。何でソフトな表現にしちゃったんだろう。
【追記】
「手を入れると噛み砕きます」の写真を撮っててくれた方がいらっしゃいました!
噛んで、砕く。 - ZOOLOG@pipu
安佐動物園|コーンとツノガエルのいる部屋。