さて、カワウソはイタチ科の動物ですが、同じイタチ科のテン(ホンドテンとツシマテン)が井の頭にいます。ホンドテンはこんなやつ。


いい面構えだねえ。これを何十万年も水に浸けとくと、カワウソに進化するんだなあ。
さて、実は上の2枚、去年の6月に撮影したものです。つまり「夏毛」なんですな。
ホンドテン、今はこんな色をしています。


わー。顔が真っ白です。たぶん同じ個体だと思うのですが(展示場所が同じなので)、まるっきり別の動物に見えます。
動物図鑑で、テンの夏毛と冬毛の絵が載ってたりしますよね。へぇーっと思うけど、なんというかイマイチ半信半疑というか、ほんまかいな、という気持ちだったのですが、本当にこれだけ色が変わるんですね、まあびっくりです。
そもそも、テンってすごい色してますよね。

これは夏毛ですが、ちょっとありえない黄色です。黄色すぎ。ふつう、動物って基本的に地味な色してるじゃないですか。黄土色とか茶色とか。そんなんじゃなくって、とんでもない黄色。オレは危険な動物だぜ、って言って歩いているようなもんだ。かっこいいなあ。
さて、夏毛と冬毛といえば、このひとたちも。


そうです。ご存知ニホンリスです。それにしてもなんつうだらけたリスなんだw。こちらも6月撮影の夏毛です。結構、赤味の強い毛が生えています。もうちょっとコントラスト上げるとミケリスになりそうw
それが冬毛になると、こんな感じ。


まあ地味w。すごい真面目なリスって感じに見えます。おなかの毛はもっふもふ。耳毛もふっさふさ。
あ、知ってました? リスって笑うんですよ。

シャッターによる一瞬のアヤ、じゃないですよ。この個体はかなりしばらくの間、こんな顔をし続けてました。

これも同じ個体かな。どう見ても笑ってんの。人間が笑うのと全く同じ状態にあるのかどうかはわかりませんが、少なくともこの顔の状態は、人間から見ると「笑い」という範疇のものです。
考えてみると、夏のリスって繁殖シーズンで浮かれまくってるわけで。たぶんもうわけわかんなくなって、要するにちょっと狂っちゃってるんだと思いますね。それに比べると今ごろのリスは、実に真面目ですよやっぱり。

でもやっぱり、冬でも笑ってる個体がいるんだよねえ。