
すんませんなあ。
言うまでもなくラッコもカワウソなんですよね。
動物の分類で言うと、食肉目イタチ科カワウソ亜科は、
・カワウソ属
・オオカワウソ属
・ツメナシカワウソ属
・ラッコ属
の4属に分かれています。ユーラシアやカナダはカワウソ属、われらがコツメカワウソはツメナシカワウソ属に含まれます。ということは、たとえばコツメカワウソとラッコの違いって、分類の枝の位置で考えたらコツメとユーラシアと同じ程度の違いになるわけですよ。ラッコは英語だとSea Otterなので、欧米人はラッコをカワウソの仲間とみなしているけど、日本語の感覚だと完全に他人。でも、どう考えても他人じゃなくて近い親戚ぐらいなので、やっぱりちゃんとお付き合いしないといかんなあ。
(分類について:最近では、コツメとカナダとビロードを分けて計7属にする分類がメジャーですが、あんまり属を細かく分けると属と種の意味がわかりにくくなるんじゃないか、と個人的には思ってます。いずれにせよコツメとラッコの親戚関係の距離には影響がないので、話を簡単にするためにここでは4属で考えました)

ん?

ねむくなるねむくなる・・・

ねた〜。
ラッコといえば、やはりこのポーズでしょう。

手の指がくっつきかけていて、このまま進化を続けるとヒレになりそうです。

鼻鏡がくいっと上のほうへ回り込んでます。
わたしがカワウソほどラッコに魅力を感じないひとつの理由は、やはり顔の毛の色が一色であることですね。子どもの頃は真っ茶色、成長すると真っ白け。いまひとつ個体差が出にくくて、カワウソにくらべて面白みのない顔です。

氷をお召し上がりになっているようです。

「面白くなくて悪かったね」
いや、真正面から見ると結構、面白いです。

「ちべたーい!」

「うきゃっ!」
ラッコって、カワウソほどカパっと大きく口を開けない印象がありますが、実際はどうなんでしょ。

その気になって見ると、表情変化も意外に豊かなのかもしれません。さすがカワウソの親戚だけあります。これは今までちゃんと見てない自分が悪いな。まあ顔の毛が長いので、表情が表われにくいというのはありそうです。

これですよね〜、このプカプカ。実にラッコですよまったく。
これからはラッコもちゃんと撮ろうと、今さらながら思いました。
上の写真は、2009年10月と2010年5月、海遊館での撮影です。