Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

釧路カワウソ・また来ますよ

釧路市動物園、4回にもわたって長々と書いてしまいました。どうしてそんなに気に入ったのでしょうか。

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まず細かいことなんですが、釧路市動物園には公式Twitterアカウントがあって、毎朝、お天気と気温、本日のパクパクタイムのメニューをツイートしてくれています。


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そんなん当たり前やん、とか思うかもしれませんが、欧米ではたしかに当たり前になっているこのようなサービス、日本の公立の動物園でできているのは、今のところ釧路だけだと思いますよ。職員のみなさんの個人的な努力なのか、しっかり園の方針が反映されているのかはわかりません。でもとにかく、こういう新しいメディアに、できる範囲であっても対応してくれているのって、とってもうれしいことです。


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それから、「北海道ゾーン」という北海道に暮らす動物の展示エリアがあるのですが、ここがまさに釧路湿原の末端部にかかっていて、湿原を木道で歩きながら湿原の動植物の観察ができてしまう。つまり立脚している土地そのものにも展示価値がある。これができる動物園はそうそうないでしょう。


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さっきからリッキーがうしろでゴロゴロしてますが、気にしないでください。

そして前回も書きましたが、静寂な空間。ときとして耳がキーンとなるほどの静寂さが現われます。暗騒音のレベルが低いからこそ聞こえてくる、動物の発するいろんな音。これも他の動物園ではマネできないものですね。


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ありゃ。リッキー、寝てしまいましたw
では、チャッピーどうぞ。


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おすましチャッピー。
後ろ足のたたみ方がすてき。


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ホッケを食べるチャッピー。
舌噛まないようにねw。


最後に、園内をもう一回りしてみましょうか。


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カナダカワウソのおとなりさんは、ゼニガタアザラシ!


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そして北海道ゾーンのてんてんにも、もう一度会いに行きました。


そうそう、釧路市内にはこんなバスが走っているんですよ。

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てんてん、キャラ化してたんだw



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リンゴちょうだい。


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左がコーアイ(♀)、右がゴウ(♂)。やはり寒い方が元気だけど、あんまり寒いのはイヤだそう。


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レッサーパンダ舎の近くにはこども動物園。セーターが自前でいいよね。


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図書室もこの通り。なかなかいい雰囲気です。


北海道の真冬の動物園で撮影ってのは、とんでもなく苛酷な事態を予想していたのですが、釧路市動物園は暖房された休憩所が何か所もあり、トイレすら暖房されているので、本州の動物園よりかえって快適でした。


さて、おしまいはこのひとたち。


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クルミとツヨシです。ツヨシは♀と判明しても名前がツヨシのままになっていることを、わたしですら知ってるほどの、有名グマです。


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で、どっちがクルミでどっちがツヨシなのか、わたしにはまったくわかりませんでした。ホッキョクグマの個体識別のポイントってどこなのでしょう。


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うーん、むずかしい。


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ま、どっちでもいいか。2頭とも美熊だよ!


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ありがとう、いい動物園です。


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また来ますよ!

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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