
皆さんご存知のとおり、泳いでるペンギンが飛んでるように見えるという、アレです。ほんとに飛んでるように見えるのです。
何で今ごろ突然、これを持ち出してきたかというと、とくしま動物園の新カワウソ水槽の構造が、水深の浅い部分を下から見られるようになっていて、泳ぐカワウソが飛んでいるように見えるからです!
かわうそ初心者のブログ : とくしま動物園 空飛ぶカワウソ

水族館の発想だと、このような水中トンネルはまあなるべく深いところに作られるんでしょうけど、旭山の場合はトンネルが比較的浅いところに設置されており(というかプール自体の水深がそれほどない)、トンネルの上の水の層が薄いので、あまり水を感じさせません。

そこをペンギンが泳ぐと、水中で泳いでいるというより空中で泳いでいるように見える、という仕掛けなんですね。

わーい♪

ここまでフンボルト。

ここからジェンツーです。まあ混じって泳いでましたが。

たしかに飛んでるみたい。

旭山のすごいところはいろいろ言われてますが、「物量で押さない」という点なんでしょう。キツイこといえば「押せない」ってのが正しいのかもしれませんが。何というか、必要最小限の物量で過剰なほどの工夫を凝らす、という手法が、よくもわるくも日本的であり、お客さんはそこに感動しちゃう。こんな小さい車で、とか、こんな小さなパソコンで、とか、プロダクツの場面で何度も見てきた日本のものづくり感覚が、そのまま動物園づくりに投影されちゃってる。苦肉の策として発達した手法ということになってますが、もっともっとそれに自覚的であった方がいいのかもしれない。日本人がやると動物園はこうなる、ってのを西洋方面にも認めさせてしまえばいいわけだから。

突然ですが、ここでキタキツネ。お昼ごはんタイム。

もっとくれ。
北海道でキタキツネなんて珍しくもなんともないんだけど、そんな動物もちゃんといるところがいいな。

ヒヨコうまうま。

こっちはエゾタヌキ。キタキツネは道内各地で何度も会ったことがありますが、エゾタヌキは今まで会ったことがないです。

うーん、ホンドタヌキとどこが違うのか。毛が長いぐらいだとすると、ホンドでも冬毛がこんくらい生えるのはいるんじゃない?

おお、横から見ると毛の量すごい。ロシア人がかぶってる帽子みたいだ。