Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

上野カワウソ・今週のドナウ(2)

アクアマリンふくしまから上野動物園へ避難中のユーラシアカワウソ、チロル&ドナウ。続いてドナウの今週の様子をお見せしちゃいます。


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もうお昼の12時半ですが、チロルと入れ替わりにドナウが起き出してきました。


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ぷっかぷか〜♪


お、いきなりこっちに遊びに来るのか!と思ったら、


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どっかからアジを拾って来て、


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ブランチですか。


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アジを食べ終えると上陸してキビナゴに食い付きますが、


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ぎゅえ。

この一口で終わりましたw

ミーちゃんたちはキビナゴ食べてたような記憶があるのですが、ヨーロッパ生まれのチロドナはこの味が好きではないのでしょうか。あるいは味覚がまだお子ちゃまなのか。いずれにせよもったいないことです。東京にいるとめったに口にできませんぜキビナゴ。食べたいよキビナゴ。


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知らんがな。


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びゅーんと軽快に泳いでるように見えますが、


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そうでもなくて、実際はずっとプカプカ泳ぎです。


2頭とも、本気で泳いでいるを見たことがありませんが、上野のプールは浅いので仕方がないのかもしれない。ユーラシアの本気泳ぎは見ていてそれは気持ちがいいものなので、ぜひ多くの人に知ってほしい。せっかくこれだけ多くのお客さんが来る(パンダからじゃんじゃん流れて来る)のに、何だかもったいないなあ、と思ってしまいます。もちろんチロル&ドナウは避難個体の仮の展示だし、上野ではコツメカワウソの方がそういった役割を果たしているとも言えるわけで、現状ではまあ、こんなもんだろうとは思うんだけど。

でもそれでいいってわけじゃなくて、チロル&ドナウは早晩、福島に帰っちゃうわけだし、何と言いますか、長期的希望として書かせてもらえば、一国を代表するクラスの動物園の、そのまた一等地にあるカワウソ舎なんだから、もうちょと気合いの入った迫力あるユーラシアカワウソ展示になっててもいんじゃないか、というようなことが常に、わたしの頭の中の言いたいことリストの一番上にあるわけです。コツメがいたらいいじゃん、って話ではないのだと思いたい。コツメかわいいけどw。

ってことで、ホッキョクグマの次はぜひ、カワウソ舎のリニューアルを!


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奥の方でごそごそするドナウ。


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立派なしっぽ!さわりたい!


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巣穴のドンゴロスに乗っかって気持ちよさそうにしてます。


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顔だけ出して何やってんでしょう。


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百面相?


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んなわけないよね。


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クネクネゴロゴロ。毛をドンゴロスにすり付けてグルーミングでした。


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ふぁああああああ。


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で、また昼寝ですね。


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もうこの日のドナウは閉園までずっと巣穴にいました。ときどきこんな感じで顔出してくれましたけど。

Trackback

カシワヤ | URL | 2011年06月10日 23:51
こんばんは。
上野に対する先生の本音、いやウソ好きの本音を書いてくださりありがとうございます。でも今時分の気合をいれた展示はかえって見づらくなる危険をはらんでいるので、要注意です。以上、寿司屋からのつぶやきでした。
jsato@otterhaus | 2011年06月11日 00:17
あ、いいなあ寿司屋!

確かにそれは言えてます。上野最古(昭和2年製)の金網の方がよっぽどマシだった、なんてことになる可能性はある。。。
マキ | 2011年06月11日 00:21
ミーちゃんはキビナゴを食べていましたね。
この前会いに行った時に年配のご婦人が
「あら、キビナゴ。良いもの食べてるわねぇ」と言ってました。
残すなんて勿体ないですよね。
カシワヤ | URL | 2011年06月11日 00:44
こんばんは。連続コメント失礼します。

いま、ふとおもったのですが、園館における地産地消って実施されているのだろうか?たとえば上野のカワウソががどの程度江戸前食ってたりするのだろうか?桂浜やのいちのカワウソがカツオ食ってたり、福島へ帰ったチロドナがメヒカリや赤マンボウ食ってたらなんか面白い。
jsato@otterhaus | 2011年06月12日 10:47
>マキさん
カワウソだけのために用意されてるとは考えにくいので、上野の他の動物でキビナゴが好きなやつがいるってことですよね?

>カシワヤさん
極端な例だとワカサギ(スメルト)のような冷凍食材は、魚といっても製品としての飼料と同じように輸入ものなんでしょうね。生餌でも千葉のドジョウはなんかは台湾からの輸入物という話ですし。
健康管理上、ローカル食材をいい感じに適宜利用するっていうのは、結構むずかしいしいのだと思います。寄生虫対策で一度冷凍させないといけないのだとすれば、フードマイレージの問題はあるにしても産地がどこなのかはあまり関係なくなりますし。
(もちろん、チロドナがメヒカリ食ってたらおもしろいんですけどね^^)
くまがい | 2011年06月12日 18:49
>そのまた一等地にあるカワウソ舎なんだから、もうちょと気合いの入った迫力ある・・・

激しく同意!!
福島に帰っちゃったら、また例の意味のわかんない3種混合飼育にもどってしまうんでしょうか?
せっかくのユーラシアカワウソを見ても、お客さんが「・・・ハクビシンだって」みたいな。

カワウソは魚ばっかし食っているので腎不全(スイミー)で死ぬのだそうで、コツメカワウソのブリーダーが、カワウソには絶対に魚を食わせないと言ってました。
連中は、殺しちゃったら80〜100万円損するわけで、殺しちゃっても何の責任もない動物園の飼育係との違いを感じました。
Rei | 2011年06月13日 10:36
ようやく11日に娘を連れて2匹を見に行く事が出来ました。
パンダ舎には目もくれず、東園正門からそのままカワウソ舎へGO!
夕方に2匹が起きる時間を見計らって行ったものの、
2匹ともまだお昼寝中。そんな事情なぞ分からぬ2歳児の娘(<カワウソ似)は
「チロル〜〜、おっきして〜〜〜、ご飯だよ〜〜!」と
一生懸命目の前の木穴で寝ているチロルに話かけておりました(笑)

掛け声の甲斐あり、程なくして2匹とも起床。
プカプカと泳ぐ2匹の姿を一生懸命観察し、夕ご飯を食べる様子も
しっかり観察できたので、娘は満足そうでした(私も満足)

年パスも買ったので来週もチロドナ観察しに行きたいです。
(福島に帰る前に、あと2・3回は行きたい・・・)
jsato@otterhaus | 2011年06月13日 23:17
>くまがいさん
上野の混合飼育は、お客さんがコツメ見て「マレーグマって小さいね」って言うっていう強烈な事例がありますからねえ。
それはそうと、チロル&ドナウが帰ったらほんとにどうなるのでしょう。せっかくアクリルプールに水張ったってこともありますし、またアナグマ連れてきても、もうすぐ新アナグマ展示場ができるので、そんでまた引越、ってのも考えにくいです。
ご指摘のとおり、コツメはアジばっかり食べさせるのは止めるようになってきているようですね。ペレットにするところが多いですが、多摩のようにニンジンやパンを食べる剛の者もおります。
jsato@otterhaus | 2011年06月13日 23:21
>Reiさん
ああ、あのカワウソ似のお嬢様ですねっ!
パンダ見たい、などと言わないところが立派です。
ちゃんとカワウソと意志疎通もできるんですね。2頭とも出てきたですか、よかったよかった!

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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