Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

千葉カワウソ・つくづくカワウソの謎

[ Continuing story of four otter pups in the CHIBA ZOOLOGICAL PARK. Every afternoon, the otter family is served loaches as open feeding. But this day, they got no loaches due to spoiling of a stock. The family seemed to complained against that. ]

千葉市動物公園のちびうそのつづき。いつまでつづくんだって感じですか。でもこいつらはゆっくり、ていねいにお見せしたい。

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ふたたび、だんごのアップ。ちびうそに密着するあにうその慈しみに富んだ表情がすてき。


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ごそごそちびうそ。


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あらためて見ると、茶色い毛と白い毛の入り組み方がけっこう複雑。目のすぐ下が白いのは反射による視野の幻惑防止のためには不利と思うのだけど、その前の吻の根本が逆に茶色い。ということは、カワウソの視覚システムは側面視野より正面視野を優先したつくりになっているのではないか。こんなところにも肉食獣らしさが出ているのだ。(じゃあ目のすぐ下が白いのは何でだ?)


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しっぽも面白い。まず第一に何でビーバーみたいな形状ではなく、先が尖っているのだろう。水中での積極的な推進効果が全く期待できない、舵の役割しか果たさない形状。何だかとっても中途半端。しかし陸上走行の際は、バランサーとして使っているように見える。首が長いことによる重心の前方偏重をキャンセルする、カウンターバランスとしてあるのだろうか。それと年齢が進むにつれて、太さを増すのはなぜなのか。人間だったら下腹部に付く贅肉が、カワウソの場合はしっぽに付くのか?


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やはり前足を自由に使うために、しっぽで重心を後ろ寄りに引き寄せたいという意図を感じるなあ。カンガルーなんかといっしょだな。


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ドジョウまだ〜?


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ドジョウドジョウ!


(この日はドジョウが品切れでした。ストック分が全滅しちゃったらしい)



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えー?ペレットかよ〜!


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やっぱり不満ですか、そうですか。


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あのね、今日はドジョウないの。


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期待して待ってても無駄だよ。


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ドジョウ食べたい、って顔に書いてある感じw。


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あきらめモードなみなさん。


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あきらめついでに、半ばヤケクソでお客さんの相手をします。


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マドリー兄貴!


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兄貴は前足と後ろ足で、同時に2頭のちびうその遊び相手をしちゃう。


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「うぎゃっ」                 「これおっぱいかな?」


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撮って撮って〜♪


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ちょっとえっへん。


秋は晴れてても、まあだいたい3時ぐらいで暗くて撮れなくなっちゃいますね。ISO25600ぐらいが常用できるようなカメラがほしいぞ。モノクロでもいいから。

Trackback

猫が好き♪ | URL | 2011年10月09日 13:31
 ISO25600って、なんかしみじみディジタルに汚染されてません?(=^_^;=)
mee | 2011年10月10日 09:19

ご無沙汰してます。

大人うそに比べるとまだまだちっちゃいですね!
ハァたまらん。

さて、タスマニアデビルなんかは尾に脂肪を蓄積するとかで、栄養状態のいい個は尻尾がおっきいんだとか。かわうそもそうなのかな?

先日TVにて野生のかわうそを初めてみました。
感動しましたよー!

yk | URL | 評価 5 | 2011年10月10日 13:44
教えいていただきたいのですが、
ブログに掲載されている写真は、ISOはどのくらいの設定なのでしょうか?

よろしくお願いします。
tshowa000162 | URL | 評価 5 | 2011年10月10日 20:27
「どうじょうないの?(´・ω・`)?」と待ちかまえ/懇願(?)する顔がたまらんです〜。「ペレットの日」も見てみたいなぁ

これからの季節は、曇ると ISO感度きっついですね。
ISO10000とか平気で使ってますが、等倍鑑賞だとノイズまみれ・・・orz
画素加算モードなど、画素数を犠牲にして高感度化!とかできるカメラが欲しいですね。どうせWebにしか乗っけないので(ぉ
Rei | 2011年10月12日 22:49
>え〜!ペレットかよ?
このキャプションに受けてしまった(笑)

それにしてもちびうそ達もずいぶん立派にうそうそ
してますね。もうすぐ若うそか・・・ちょっとさみしいかも。
yk | 2011年10月13日 22:16
tshowa000162さま
コメント有難うございます。

よく見ると、ちびうそは身体の割には、前足(手のひら)が大きいですね。おとなうそと手のひらの大きさは変わらないのでは?と思えます。
jsato@otterhaus | 2011年10月13日 23:23
いつのまにかいっぱいコメントが!みなさまありがとうございます。

>猫が好き♪さん
わたしはもともとデジタル推進派ですよん^^

>meeさん
タスマニアデビルとはまたかなり一般化しにくい例ですが、やはりカワウソも余分な栄養がしっぽに付いちゃうのかなあ。

>ykさん
わたしは3200で押さえてますが、暗くなるにしたがってそんなことも言ってられなくなり、結局は最大の12800まで上げてしまい、ノイズまみれで泣くことになります。あと、この時期のちびうその手足はやはり大きいです。末端から成長するのかな。

>tshowa000162さん
ペレットの日はつまんないですよ。というか不憫な感じで情けなくなりますw
千葉は夕方になるとぜんぜん光が回んないし、カワウソが寝室ドア付近でごにょごにょしだすんで、なおさらキツいですよね。

>Reiさん
そうです。もう立派にうそうそなんです。ドジョウの代わりにペレットっていうのは、かなり不満のようでした。

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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