Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

うみたまラッコ・殻付きウチムラサキ

[ Sea otter at Oita Marine Palace Aquarium Umitamago. Let's take a look at feeding in the morning. Like many other sea otter, he likes clams. After squids he enjoyed them. This kind of clam is called Uchimurasaki (Saxidomus purpurata). ]

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大分マリーンパレス水族館うみたまごのラッコ、テツオくん。現在おひとりさまです。


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ラッコといえば二枚貝ですが、殻付きで与えている水族館はそう多くありません。ラッコがガラス/アクリルにぶつけて殻を割ることがあるので、キズだらけになっちゃうから。あるいは貝殻やその破片で水槽の擬岩やらシーリングをほじくって破壊するから、というのがその理由のようです。


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ところでこの二枚貝はウチムラサキというそうで(たしかに貝殻の内側が紫色をしている)、別名はオオアサリ。ラッコの大好物です。


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そのため、ウチムラサキから先にあげてしまうと、他のエサを食べなくなるらしい。そのため先にそれほどむちゃくちゃ好きではないエサからあげて、最後にウチムラサキ。テツオくんもさっきまではイカをもらってました。


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うまうま〜


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やっぱり貝が好き。


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これは数分前の様子。キーパーさんの遠隔指示で、ガラスごしで「待て」をしているの図。


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このパフォーマンスをしないとエサがウチムラサキにならないからなのか、せっせとガラスごしで営業に励みます。


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う ち む ら さ き 〜 ♪


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やったあ! 営業が終わると貝になるわけですね。


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やっぱり貝だよ。


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まぁ〜


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うみたまごの現在のラッコプール(何とアザラシと同居展示!)は、横に長くて撮影がしやすいようです。明るさは他所とそれほど違ってないのですが、何かと何かがちょうどいい条件になってるらしく、実に撮りやすい印象があります。といってもコツメに貼り付いてた時間の方が長いので、本当のところはよくわからん。


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せっかくいいポーズしてくれたんだけど、そこ暗いんだよね。




【追記:2012.4.15】

書き忘れてました。
テツオくんのえらいところは、食べ終わった貝の殻をキーパーさんに返してよこすところです。うっかりその様子の写真は撮りそこねましたが、これ↓が動かぬ物的証拠。

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ラッコが食べたウチムラサキの殻です。黒バックでゴージャスに撮ってみました。何でこんなもんが手元にあるのかというと、うみたまごのバックヤードツアーでもらってきたから。回収された殻は特に用途がないらしく、バックにいるコツメたちのおもちゃになってるぐらいでした。ご自由にお持ちくださいだったのでありがたくいただいてまいりましたが、意外にでかくて置き場所に困ってます。あ、写真にスケールを写し込むのを忘れた! 今、計ったら長い方が85ミリ、短い方が65ミリでした。ご参考まで。

Trackback

yako | 2012年04月14日 01:17
テツオくんのガラス越しの挨拶にはそんな秘密があったんですね。知らなかったー!
jsato@otterhaus | 2012年04月14日 23:21
>yakoさん
わたしが見た時、たまたまそう見えただけで、いつもは本人が自ら希望してあいさつしているのかもしれません^^。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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