Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

世界最大のカワウソ2・ドルトムント動物園その2

[ Continuing story of Giant Otter at Zoo Dortmund. The large otter ground appeared! ]

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ドルトムント動物園のオオカワウソがつづきます。


オッターハウスの内部をもう少しご覧ください。

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前回、オオカワウソのファミリーが昼寝をしてた場所(写真の左側)のもっと奥には、室内プールがふたつあります。


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まあよくできた室内展示場ですが、ちょっとオオカワウソのファミリーにとっては狭い感じがします。


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ドルトムント動物園のパネルには、英語表記もあって親切。


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こんな楽しげなオオカワウソ解説パネルも。


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さて、ファミリーは何をしておるのかというと・・・いわゆる「営業」です。


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わたしは、オオカワウソというものはもっと無愛想な性質、あるいは用心深い性格であると思っていました。しかし、その推測は完全に裏切られました。


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オオカワウソもやはりカワウソです。基本的に好奇心の方が勝ってしまう動物のようです。動物園生まれの個体であれば、なおさらのこと。


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そんなんでいいのかオオカワウソ、と思いましたが、楽しそうなのでいいことにします。


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もう、遊ぶわ遊ぶわ。


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ところが何かの拍子にみんな水中から飛び出して・・・


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壁にある謎の穴(写真の右)にぞろぞろと消えてしまったのでした。



ありゃりゃ?
あっという間に誰もいなくなってしまった・・・



そして、壁の向こう側では何やらバタバタと音がします。寝室で遊んでいます、というようなノーマルな音ではありません。例えて言うと、木造旅館の旧館と新館をつなぐ渡り廊下を、オオカワウソの一団がバタバタと駆け抜けるような音です(頭の中で想像してみてね)。


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オッターハウスを出て、裏の森を覗いてみることにしましょう。


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バックヤードとおぼしき建物が見えますが、オオカワウソの姿は見えません。しかし、どうやらそのまた奥の方にも、さらに何かが続いている。


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坂を上って行くと、な、何だあれは!


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ギャー! 広大なオオカワウソ屋外放飼場が目の前に広がりました!!!


室内だけでは狭いよなあ、と思ってたら、こんな広いのが外にあったとは。しかもちょっと離れているところに。そこをオオカワウソたちは自力で移動しておるわけです。予想外の展開でした。




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みなさん、こっちにいらっしゃったんですか!


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しかも、お魚などもらってらっしゃいます。


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もらった〜♪          もらった〜♪


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いただき〜♪


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うまうま〜♪


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おおちびうそ?


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いや〜あまりにびっくりしたのと雨で暗いのとで、まともな写真が撮れてませんでした。誰かわたしにもっと高感度に強い、最新のデジタル一眼レフを与えたまえ。


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もちろん、つづきます。


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おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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・・・
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Das Otterhaus 【カワウソ舎】