
んもう、何者ですかこのかわいいやつは?

実はこいつがムナジロテン(ドイツ語でSteinmarder:石テン。ちなみに前回のマツテンはBaummarder:木テン)。ムナジロテンの展示テーマは納屋でして、要するに納屋にムナジロテンが住み着いちゃったりする、という設定です。日本で言ったらハクビシンみたいな存在か。

左の建物(1階はカフェ)の2階は、こんな屋根裏部屋になってて、ここにもムナジロテンが出て走り回るのだ。真ん中に思いっきり巣箱が写っております。ムナジロテンのドイツ語の別名はHausmarder:家テン。まさに家の中に出てくるテン。

右の建物(これがいわゆる納屋)には自動車が突っ込んでおりますね。これがなぜかはあとで書きます。

ムナジロテンのガイドが始まりました。このエサで寄せます。

でたあ〜♪

ぴよ〜ん

しゅたっ

ふんふん

胸のぶち模様がたまらん!

あやしいやつ!

別の個体も出てきて、

べーっ

何でここに車があるのかと言いますと、ムナジロテンはとっても車が好きなんです。

と言っても別に運転するのが好き、とかじゃなくて、エンジンルームに入り込んでコード類をかじってしまうらしい。まあそれも一種のメカ好きと言えなくもないか。

なにしろ納屋全体がおもちゃ箱みたいなもんだからねえ。こういうところが楽しいのだ彼らには。

というわけで、ぶっちゃけムナジロテンは農家のひとに嫌われております。つまり放っておくと駆除されてしまう。そこでカワウソセンターでは、このように「Marderberatung:ムナジロテン相談会」ってのを毎日時間を決めてやっているようです。うちのガレージにもムナジロテンが出るんだけどどうしたらいいの?みたいな相談でしょうけど、いったいどういう助言を与えているんだろうか。

しかし、よく考えるとぶっとんだ展示です。カワウソセンターのノリ、いや考え方が実によく表れていると思います。ここは動物園ではないので、何が何でも自然景観の中で見せなければ、という暗黙の縛りみたいな感覚がないのかもしれない。
次回、いよいよユーラシアカワウソ!