
何食べてるんでしょうね? ヒヨコかw
ハンケンスビュッテル・カワウソセンター、いよいよ最終回です。気が付くと7回分も書いてしまった。それだけものすごい情報量があったということですな。

実にカワウソな風景。
これを守らなければ! という目標が明快に示されている、たいへんに優れた展示です。

さてカワウソセンターは事実上、イタチ科センターなのですが、唯一の例外として犬が飼育されてます。Otterhund、つまりカワウソ犬。

カワウソ犬というのはウナギイヌみたいなものではなく、オッターハウンドというカワウソ猟のために改良されて生まれた犬種のようです。こういうことをするのはイギリスなのですが、ドイツでも昔はカワウソ猟をやってたってことですね。かつてのカワウソの敵も、ここでいっしょに暮らしているのであった。懐が深いぞカワウソセンター!
ちなみにこのやる気のない写真は、カワウソ犬のガイド中に隣のマツテンのウッドデッキからちらっと撮ったもの。あくまでイタチ科優先の撮影をこころがけた結果がみごとに表れています。

遊具ももうちょっと見てみましょう。これはまあ、見ての通り湖上に張られたロープをたぐって進むイカダ。あまり学習目的ではないと思われます。説明板のカワウソを見てね。

前回の記事の中にもあった緑の▲の標識は、実はカワウソ生き残りゲームという連続したカワウソ環境学習遊具です。これは漁網に入り込んでしまう体験。カワウソが漁網に入り込んで溺死する事故が多いため、そのリスクを身をもって理解してもらいます。

これは前回お見せするのを忘れた、ボールころがしゲームのディテール。ここまでたどり着けるかな。

これは足跡スタンプ。砂に押して遊びます。カワウソだけでなくイタチ科の他の動物のもあります。

展示に戻りましょう。「カワウソの小川」の本日最後のガイドがはじまりました。

今回は地下の水中が見える窓から撮影してみます。ここはガイド中にはお客さんがぜんぜんいなくなります(みんなこの上のデッキの上で見ている)が、撮影の点からすると超穴場。水中観察窓ですが水位がほどほどにしてあり、水面上のカワウソの様子を「他のカワウソの視点で」撮ることができます。

ぶくぶくぶく
カワウソが泳いでくるのをカワウソ視点で撮るとこうなります。

鼻・耳・目が一直線!

じー

ガラスを蹴って泳ぐので、足跡スタンプみたいのが撮れました。

後ろ姿もたまりません!

ガラスはそれほどきれいな感じがしなかったのですが、何でこんなにちゃんと撮れてんのか不思議。しかも最高感度のISO12800で、いつもならノイズまみれになるので絶対に使わない設定です。

はい、エサはおしまい。

あ、あいつ何か持ってんぞ。(←カワウソ視点で見てね)

何食ってんの?

ん?

ガジガジ

魚?
わたしに取られそうだと思ったのか、隠して食べてるのが面白いです。
・・・というわけで、本日の撮影は終了!
・・・

楽しげな木彫。入口のインフォメーションセンターにも、カワウソとセンター周辺の環境を理解するための展示がたくさんあります。

お金を入れてね。

これは入口にある高額寄付者?のお名前が記されたもの。ドイツカワウソ財団(Deutsche Otter Stiffung)にいくら寄付すると金の足跡になるのかな?「足跡は永遠に残します。いっしょにやりましょ!」ってあります。
左のアクリルシリンダーは立体棒グラフで、満杯になると500,000ユーロ(約5000万円)で、現在50,000ユーロをちょっと超えてました。上のスクリーンにはカワウソセンターの紹介ビデオが常時流されており、これを見るとついつい展示を見に入りたくなってしまう・・・という仕掛け。あ、ここは無料エリアです。

というわけで、長らくおつきあいをありがとうございました。カワウソセンターでした。また来るぜ!
次はハーゲンベックかな。
ドイツで4か所めのオオカワウソ展示があります。
たぶんちょっと間が空きますごめんなさい。