Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

オオカワウソ探索2@ブラジル

[ We are searching for giant otter! On this first day of searching, we could get only a glimpse of the otter. That was too bad! But we met several species of birds and marsh deer. And we found many footprints, den and spraint of giant otter. ]

140905_01
例の変な鳥、ホーアチン(Opisthocomus hoazin)。和名はツメバケイ(爪羽鶏)。あちこちに見られ、群れでガーガー騒いでました。「ヒナにはカギ爪がある」って言うんだけど、まさかそんなところにツメがあるとは。さすがナショジオ、ちゃんと写真がありました↓ 驚いてくださいツメバケイのヒナ。

ニュース - 動物 - 動物たちの奇妙な手:ツメバケイ - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

ますますもって変な鳥だ。


さて、前回のつづきです。

140905_02
しばらく川を遡って、ここで上陸。乾期に水が残る湖へ、オオカワウソの探索に向かいます。


140905_03
おお、さっそく出ましたねー。オオカワウソの足跡!


140905_04
このずぼっ、って感じの足跡はバクのだそうです。


140905_05
このフンはカピバラの。動物園で見るカピバラのフンってもっと柔らかい印象がありますが、野生もんはぜんぜん違ってたね。つやつやで黒光りするようなフンです。


140905_06
つめとぎ跡。このあたりにいる大きなネコ科動物と言ったらそりゃあもう、あれしかいないでしょうw


140905_07
アラグアイア協会のジョージさんが、アマゾン浸水林について解説。ものすごく簡単に言うと、雨期にはこのあたりの森はぜんぶ水没するわけです。


140905_08
しかしまあ、すごい激しいツルだこと。

ところでいま、地面にぽしょぽしょっと生えている幼木は、雨期に水没するとどうなるのでしょう。

ジョージの解説によると、雨期の前にものすごいスピードで伸びてしまうらしい。水面に葉を出せるやつだけが生き残る、というわけね。いろいろと激しいのだアマゾン浸水林は。


140905_09
こちら、オオカワウソの巣。上から見ています。入口の穴は水面の方からでないと見えません。


140905_10
このように、入口というか玄関先に枯れ葉が積もっている巣は、留守宅なのだそうです。なるほどわかりやすい。


140905_11
観察小屋でしばし休憩。


140905_12
目の前にはこんな風景が広がります。


140905_13
水面をキングフィッシャーが通過。


140905_14
色からすると、クビワヤマセミ(Ringed Kingfisher)と思われます。


140905_15
しばらく歩いてまた別の湖へ。


140905_16
気温はおそらく30度以上ありますが、乾期ってことで湿度が低く、意外に快適。アマゾンの熱帯雨林、というのはもっともっともっと、すさまじい環境かと思ってましたが、ひょっとしてこれなら楽勝かもしれぬ(←完全になめきっている)。


140905_17
水際にはこんな感じで、必ず倒木がありましてね。


140905_18
で、予定ではこういうところにオオカワウソの家族がだらだらっと寝そべったりすることになっています。


140905_19
観察ポイント。ベンチもあって親切設計。近所なら毎日通いたい。


140905_20
あ、何か来たー。


140905_21
あちゃー。ブラックカイマンです。カピバラを食ったり、オオカワウソと闘ったりするやつですね。こいつはそれほど大きくないやつですが、あとで5、6メートルぐらいあるやつが泳いでいるのを見ましたが、ぜんぜんシャレになってませんでした。



なかなか出ないぞオオカワウソ。
また別のポイントへ移動します。





おーっと!

140905_24
いきなりフン場!しかも湯気が立つほど超フレッシュ!


140905_23
その直後、がさがさっと音がしてオオカワウソが水に飛び込みました。わたしはその後ろ姿(というかしっぽだけ)を見ることができましたが、カメラを構える間もなく、水中へ逃げてしまいました。


ちょうどさっきのフン場の下あたりに使用中の巣があるらしく、全員現在位置で停止、静かにして様子をうかがいますが、さすがに戻ってはきませんでした。残念ながら、このときはそれ以上のコンタクトなし。



140905_22
落胆しつつちょっと移動して、対岸が見やすいポイントでしばらく観察することに。




140905_25
そしたら何と!


140905_26
対岸にシカが出ました!

アメリカヌマジカ(Marsh deer)です。われわれアジアの人間は「な〜んだ、シカかあ」と思うわけですが、南米ではシカはちょっとめずらしいのです。

でもやっぱり、オオカワウソが撮れないでシカが撮れてしまう、というこの事態には、ちょっと割り切れないものがあるわけだ。


140905_27
キツツキもいるんですね。Ringed woodpeckerでしょうか。


何だ、鳥ばっかりじゃない、と思われている方も多いと思いますが、出現確率は圧倒的に鳥類のほうが高いので、こればっかりは仕方ないので慣れてください。哺乳類が出現する頻度は、だいたいノーマルなヒナアラレに混入している大粒のヒナアラレ、ぐらいな感じです。



140905_28
このエリアはあきらめ、またさらに川を遡って本日の目的地、アラグアイア協会の観察ステーションへと向かいます。


140905_29
また鳥ですいませんが、いっぱい出てくるんだからしょうがない。こちらエリジロサギ(Cocoi heron)と思われます。ヘロンの類は他にもけっこう見かけました。


140905_30
調べましたら、Southern lapwingというやつのようです。チドリ方面の鳥でしょうか。目がいっちゃってます。この鳥に限らず、遠目には地味なんだけど、拡大するとどこか体の一部がブッ飛んだ色になってる、みたいな例、多し。やっぱりアマゾンだ。


140905_31
これは間違いなくベニヘラサギ(Roseate Spoonbill)でしょうね。ピンク色がかわいい。


140905_32
というわけで観察ステーションに着きました。本日の仕事はここまで、明日が思いやられる、じゃなくて楽しみだ!


まだまだつづきます。

Trackback

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

 Biography + Bibliography
(展覧会と各種掲載リスト)


 Floodgates

 Twitter : otterhaus
 Facebook : otterhaus
 Tumblr : otterhaus
 Tumblr : otterhausanbau
 Flickr : Otterhaus

 メールはこちら

* 依然として記事の内容に無関係なスパム的書き込みが多いため、各記事に対する新規コメントは現在、受け付けておりません。ご連絡は上のメールフォームから、公開ツッコミなどはFacebook、Twitterをご利用いただければ幸いです。


キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
かわうそ3きょうだい (えほんひろば)


空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
ぼく、およげないの


ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学


Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


  • ライブドアブログ
Das Otterhaus 【カワウソ舎】