Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

オオカワウソ探索3@ブラジル

[ The second day of searching giant otter in Cantão state park. We couldn't meet giant otter, but other mammals such as South American tapir and Giant anteater this day. It was a great encounter in the morning! ]

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オオカワウソ探索、2日目に入ります。結論から先に言うと、この日はオオカワウソは出ませんでした。その代わりと言っては何ですが、上の写真のように今日は哺乳類がいろいろ出ます。


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夜明け前から行動だ。
と言っても例の車(ナチュラチンス号)に乗せてもらってるだけだけど。


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やっと陽が出ました。


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近くの町から昨日の観察ステーションに戻る道は、途中、こんな感じで畑や牧場のある地域を突っ切るのです。


と、そこに、

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バクが出ました。言うまでもなくアメリカバク(ブラジルバク)です。


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夜中に畑に出て遊んでたのでしょうか。何か気まずい雰囲気です。


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やべ、見つかっちった。


ごそごそとヤブの中に帰って行きました。


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その数分後、ちょっと先でまたバクが。見えますか?


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こんな感じです。

一度見ると、次々出てくるの法則ってのがありますが、きっとオオカワウソも一度遭遇すれば芋づる式に遭遇するのであろう。



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牧場エリアなので、朝っぱらからウシがいっぱいいます。


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どうも。


で、またちょっと走ると、

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出たー!


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今度はオオアリクイです。


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草の丈が高い場所だったので、あっという間に見えなくなってしまった。というか、オオアリクイは意外にすばしっこいのであった。



というわけで、朝の通勤時間にバクとアリクイが出ていい調子です。



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今日もボート乗って探索だー!


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変な鳥ホーアチンの集団。


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オオミドリヤマセミ(Amazon kingfisher)でしょうか。


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ブラックカイマン。かなり長い。近くで見たくない。


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オナガカワウソ(Neotropical otter)のフンだそうです。中身は意外なことに木の葉が多め。


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こんなところがフン場?


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そこいら中にオオカワウソの巣がありますね。乾期のオオカワウソの巣はこのように、湖岸の砂の斜面に作られています。場所によっては水面すれすれだったり、このように5メートルぐらい上にあったりします。水位の関係で湖岸に斜面のない湖には巣がありません、というか作れません。

通常、オオカワウソの巣(den)はひとつの湖にひとつで、他にキャンプサイトと呼ばれる居場所があちこちにあります。

巣穴は30分ぐらいでちゃっちゃと掘っちゃうそうです。掘るやつと砂を掻き出すやつと、分担してチームワークで掘るらしい(←想像すると楽しい。ぜひ見てみたい)。


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ピラルク。オオカワウソなどよりよっぽど出現頻度が低いのだそうです。うーん、そんなこと言われてもピラルクは水族館でちょくちょく見てるからなあ・・・と複雑な心境になるのであった。


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というわけで、今日も一日、あちこちの湖を訪ねて回ります。


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午後につづく。


午後はまた別の哺乳類が出ますのでお楽しみに。





【追記:2014.10.10】
「オナガカワウソのフン」ですが、今回ご一緒させていただいた佐々木浩先生からは、あれは違った、とのご指摘をいただいてます。カワウソが植物だけのフンをすることは普通はない、のだそうです。

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Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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Das Otterhaus 【カワウソ舎】