Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

アントワープ動物園・その4

[ The final article of Antwerp Zoo. The zoo was unexpectedly large as an zoo in front of such major railroad station. They have even an artificial hill for exhibit like Hagenbeck's panorama. The animals appearing in this article are, African buffalo, Somali sheep, Hartmann's mountain zebra, Congo peafowl, Bali myna, Hippopotamus, Marabou stork, Coypu and Common seal. ]

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アフリカスイギュウ(Cape buffalo)のお子さま。成獣は頭の上に手ぬぐいを載せた温泉オヤジみたいなツノになっていますが、若いうちは一見、普通の牛のツノに見えます。でも耳がすごいな。

さてアントワープ動物園、駅前動物園にしては意外に広い!というか奥が深い!


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前回の鳥ストリートを抜けると、坂道を上がります。するとこんな風景が現われる。ラクダはヒトコブですが、あの変なヒツジは何だろう?


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ソマリシープとあります。みんなそろって見事に首から上だけが真っ黒。


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坂を上がりきってソマリシープ放飼場をぐるっと回り込むとこんな風景が。あの橋まで行ってみましょうか。


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橋の上から今までいたところを見るとこんな感じ。さっきいた道のうしろにもっと高いところがあって、そこにはタールがいます。左の偉そうな建物は爬虫類館。その後の茶色いビルは園外か。


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橋から下を覗くと、ライオン。

あ、つまりこれは、構造的にハーゲンベックのパノラマを模しているようですね。


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タテ構図でちょっと大きめの写真にしてみます。
後の赤い鉄骨はアントワープ中央駅舎。人工的に作られた坂道を上がってくると、ライオンがいる斜面を上から眺められるようになっています。こんな街中の平地によくもまあ、という自然な立体展示空間が構築されています。


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坂を下りて、水族館。


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そして、アフリカスイギュウのエリア。若いのが2頭、牛舎から飛び出してきました。


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「危険な動物」サイン。スイギュウに噛まれるかどうかは別にして。


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隣のシマウマはハートマンヤマシマウマ。


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シマウマ舎が、これまた渋い。


その先、また別の鳥エリア。

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出た!コンゴクジャク!
アントワープと言えばオカピと並んでコンゴクジャクでしょう。発見までの経緯が綴られた説明板。


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いた!


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頭のてっぺんが真っ平らで、そこから冠羽が生えているように見えます。


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もっとシャイな性格な鳥かと思ったら、意外にフレンドリー。寄ってきますけど、そういうキャラでいいのか。ジャングルの奥の奥でひっそり生息しているのではなかったのか。


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ここの鳥エリアにはカンムリシロムクもいます。


閉園時間が迫っているので、どんどん回ります。

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カバの室内展示場。


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お食事中。後の壁がキーパー通路をはさんで全面ガラス窓なので、外が見えていいですね。


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カバ舎併設の鳥エリアには、アフリカハゲコウなどが。


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ハゲコウとふれあう勇者なお客さん。どうなっても自己責任だな。


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カバは出入り自由。横のペリカンはニシハイイロペリカン(Dalmatian Pelican)。


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カバ池のあたりは水辺動物のエリアになっています。これはヌートリア。


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よいしょよいしょ


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ん?   ん?


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逃げろ〜

カワウソのニセモノというようなイメージのヌートリアですが、広い放飼場にちゃんと展示されています。


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で、その先はコモンシール、つまりゼニガタアザラシ。日本で見るゼニガタよりも柄が小さく、形もゴマフとあまり変わりません。


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ふあああ


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よっ!


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アムールトラと駅舎。
トラ、右下の階段?の一番上にいるんだけど見えますか?

ということで、なんとか一回りしたところでついに閉園時間となりました。本日はここまで。


ところで、これほどアクセスの楽な動物園もなかなかありません。ブリュッセルから出かける場合、ベルギー国鉄のB-Excursionという入場券つきチケットを買うといいです。このチケット、何と往復の電車賃が5ユーロぐらいになってしまう、むちゃくちゃお得なもの。駅の自販機で買えるところも便利。



次回からは、パイリダイザ。

パイリダイザとは、老舗アントワープ動物園を差し置いて、昨年ジャイアントパンダを入れて話題となったベルギー南部の動物園です。



【追記 2015.9.23】
Pairi Daiza、フランス語読みだとペリダイザになるみたい。現地でもそう聞こえた。Googleの検索結果も、

  "パイリダイザ":56件
  "パイリ・ダイザ":28件
  "ペリダイザ":1050件
  "ペリ・ダイザ":なし

となるので、ペリダイザと書いた方がよさそう。


Trackback

山野 | 2015年09月24日 13:15
ヌートリアがカワウソ似なら、カピバラは何だろうか?
強いて例えるなら「毛のあるカバ」?

それにしても、アザラシの欠伸。
この脱力加減が良い味出してますねー。
jsato@otterhaus | 2016年02月11日 17:35
山野さん、
コメントありがとうございました。ヌートリアという語はスペイン語でカワウソのことを指しますが、ではこのヌートリア、スペイン語ではCoipoと言うそうです。ついでにこの動物、オランダ語でBeverrat、フランス語でRangondin、英語ではCoypuで、ヌートリアと呼んでいるのはドイツ語と日本語(他にもあるかも)だけのようです。

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Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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