Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ペリダイザ・その2

[ Continuing report of Pairi Daiza. Young and baby elephants are so adorable. Enjoy their great exhibits of Asian elephants! ]

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ちょっと不思議なベルギーの動物園、ペリダイザの2回目です。


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アジアゾウのみなさんが遊んでいます。


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若ゾウさん、玉ころがし希望だ。


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ばさっ
乾草のカタマリが降ってきた!


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それではみんなで、ころがしましょう!


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行け〜っ

とっても楽しそうですよね、やっぱり。


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こちらはベビゾウさん。


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ちょろちょろしています。


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ずんずん・・・


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ん?


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ひょ〜っ


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よーく見ると、鼻でつかんでた草の茎をくわえてますね。こんな小さくてもすでに鼻は器用。


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ゾウ舎前。

ものすごく立派な作りで、インドっぽさ満点の演出なのですが、中はそれほど広くありません。しかも、いわゆる「広大な室内放飼場」にはなっていませんでした(だいたい中に入れなかったし)。このへんがドイツ系の動物園(ゾウの室内放飼場には、むちゃくちゃお金をかける)との違いでしょうか。では冬はどうするのかな。


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とにかく大にぎわいです。

さて、ペリダイザのコンセプトが「囲われた楽園」というようなものであることは前回書きました。前回の8枚目の写真の園内マップでその様子をご覧ください。で、ほんとに壁があるんですよ。村上春樹で言うところの「世界の終わり」になっとるわけ。このゾウ舎のすぐうしろがその壁です。壁の総延長は3キロもあるとのこと。


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でも、実はペリダイザの世界は終わっていなかった。壁の内側で閉じてないんですな。この木のブリッジは壁沿いに作られていて、上まで登ると(画面右)壁の外が見えます。あ、その途中でお客さんが何か見てますよ。


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ひょ〜っ、きもちい〜!
裏でこっそり水浴びしているずるいゾウさんが。


で、壁の外はこんな。

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何と、壁の外にもゾウさんがいた。
いったいぜんぶで何頭いるんだよw


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くつろいでますなあ。


おくつろぎのところ、左から何かが接近します。

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おお、蒸気機関車ですね。
園内をぐるっと回ってくれる列車ですが、実は壁の外まで飛び出すのだったか!


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線路の外側にもゾウさんがいて、通過する列車のお客さんにごあいさつ。

ちなみにこの列車、よくある子供だましなものではなくて、ちゃんとしたナロー(狭軌)の保存鉄道的なものでした。この蒸気機関車も実はディーゼルとか蓄電池とかではなく、ちゃーんと蒸気で動く本物。PKPのTy3297とありました。PKPと言ったらポーランド国鉄です。

それと、うしろに見える架線はベルギー国鉄の営業線です。今これ書いてて気が付いたんだけど、ここって園の横を通る電車のお客さんに「ちょい見せ」するための、飛び出し区間になっているのかもしれない。「あ、ゾウがいる!汽車が走ってる!行ってみよう!」的な反応を期待するための。

この列車、もちろんあとで乗りましたとも。

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列車内からさっきのエリアを見るとこんな風に見えます。ゾウさんの奥にあるのが問題の「壁」です。



なんか、すごいなあペリダイザ。やることが派手だ。



そして、もっとびっくりしたのがゾウのえさやりイベント。


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ガンジス川の沐浴場みたいなふれあいエリアが!


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ニンジンをあげられるようです。わざわざそのためにこんな場所を作ったものらしい。


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何かもう、見ているだけでこっちがおなかいっぱいになりました。


やることなすことすべてが派手なペリダイザ、その3につづきます。

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おやすみ前にこの一冊・・・
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「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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