Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ミルクとツヨシ、その2

[ Second day at Kushiro Zoo. Same as yesterday, Milk was exhibited in the morning and Tsuyoshi appeared afternoon. Look at amazing behavior of Milk! ]

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2月下旬の釧路市動物園、ミルクとツヨシの続き。表紙↑はツヨシ。


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まずは午前中のミルクの様子を。
今日は新しいおもちゃとして、ホースが投入されていた!


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おかげではじめて接する物体に対し、ミルクがどのように反応していくのかを観察することができた。


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その新しい存在をどうやって激しくプールに叩き込むか、という意図がベースにあり、様々な行動が発現していくように見えて興味深い。


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端部の匂いを嗅いでいる?


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壁にぶつけて跳ね返らせてみる。


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水中に沈めたあとで振り回すと、端部から水が吹き出すことに気づく。


そしてこのあとがすごかった。

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プールの縁にホースを4分の1ほど飛び出すように置いた状態で、それを前脚でタッチして跳ね飛ばしつつ・・・


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自分はプールにダイブする。
視線の先に注目。あくまでホースの動きに関心があるようなのだ。


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これを何度も繰り返す。


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いかにホースを派手に跳ね飛ばすか、ということが問題なのだ。


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だいたい納得したのか、ホースなしのノーマルなダイブも繰り返して、


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揚々と引き上げるミルク。

とんでもないクマである。いっぱい飛んでたけど。




・・・



さて午後1時、ツヨシに展示交代。

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今日は実にいい天気。


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でも今日はお客さん少ない。一昨日いっぱいいた遠征の人が、ぜんぜんいなかった。曜日の関係であろうか。


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この角度だと、ツヨシの頭の毛の分け目がよくわかる。


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この壁の部分の凍り方で気温がわかるようだ。つまり今日は一昨日より気温が低い。


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やがて余裕のスタンディング。腕組みしているように見える。


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スタンディング中は人っぽいが、直立姿勢が崩れるときにホッキョクグマの体型(特に首の長さ)がよくわかる。


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場の確認が終わると、安心してくつろぎ姿勢に。


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魚食べるのホースで遊ぶのどっちなの!

ツヨシの欲張りが遺憾なく発揮されるパクパクタイムであった。


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でもやっぱり、リンゴは行儀よくいただきます。


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昼寝には最高の天気だ!


その後、ツヨシは無事にズーラシアに移動、3月19日から一般公開の予定で、順調に慣れているらしい。よかったよかった。この調子で、繁殖よろしくお願いします。

ズーラシアでは、イベントてんこ盛り。
よこはま動物園ズーラシア | イベント welcome 「ツヨシ」!!


おまけ。

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隣のミルクはトマト好き!


Trackback

さとう | 2016年03月17日 21:18
いつも楽しく拝見しています。
ミルクはなかなか面白い子ですね、思わず写真見て吹き出しました 笑 ツヨシの欲張りなお写真もツボに入りました
クマもカワウソ同様、遊び方が面白い個体が結構いるんですね〜おもちゃのバリエーションがあって、動物も見学者もハッピーになれるいい展示ですね❗️
jsato@otterhaus | 2016年03月25日 15:31
いつもありがとうございます。
ミルクは面白すぎです。あまりに面白いので、多くの方がいろいろとおもちゃを寄贈されるのだと。ミルクが破壊したおもちゃを、本人のサイン入りで売ってみてはどうかと思っています。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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・・・
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