Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

多摩カワウソ・冬の日曜日

[ One winter Sunday at Tama Zoological Park. :) ]

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ある日、カワウソが魚を持って木に登っておりました。


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あらよっと。


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しまった!落としてもた。


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なにやっとんじゃい。


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というわけで多摩動物公園のゴンタファミリー。ひさびさのエントリーですな。今日はカワウソ&アナグマのキーパーズトークの日。年パスの更新ついでにゆるゆると出かけました。


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ゴンタがジャグリングするのを初めて見た。


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しかし「こまけえこたあ気にしねえ」ゴンタが、細かいジャグリングをするのはキャラ的にどうなのか。


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昼寝をするゴンタの前で切り株の移動を試みる若者。


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うーん。


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位置が決まんねえ。


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うっさいぞ。


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ツメのやすりがけ(うそ)。これ、カワちゃんかなあ。
そうそう、カワちゃんって、「カワ」ちゃんなんじゃなくて、「カワちゃん」なんだそうです。芸能人かw。


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腹筋を鍛える若者。


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よくばりもの。


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かっこつけもの。


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うさんくさい目で見られました。左がカワちゃんかな。

現在、多摩のコツメは7頭です。ゴンタ、カワちゃん、小麦、ペセタ、マルク、ラッツ、ドン。おととし生まれた5頭のうち4頭が昨年、世界に旅立っています。みんな元気に暮らしてるかなあ。



・・・


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ユリア〜!


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いつの間にかしっかりした顔つきになってる。おとなキリンに、とてとて付いて行きます。


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後ろから見るとパンダw。


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あ、母ちゃん。


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おっぱいほしい。


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ありゃ。


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しょぼーん。


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鈴ちゃん重〜い!


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きみたち、いつもキーパさんにばかり頼ってないでたまには自分で窓拭いたら?(効果のほどは別として、コツメなら十分に可能です)




【追記 2012.3.30】
現在、多摩に在籍するコツメ7頭の名前の一部を書き間違えてました。「ゲン」じゃなくて「ドン」が正しい。本文中で訂正するとわけわかんなくなりそうなので、書き直しちゃいましたよ。

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盛岡どうぶつ・里山編

盛岡市動物公園がつづきます。カナダカワウソ以外の動物たち、その1。日本の里山にいるようなやつら。

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おなじみハクビシン。
さっきgmailの上のところに出てくる広告で、ハクビシンが出たら駆除しますよ、みたいなものが出てて驚いた。googleの広告に出てくるようになるとはなあ。なにしろわたしの実家(仙台市近郊のそんなに山の中じゃないごく普通の住宅地)の庭にも来るらしいから、相当寒い地方へも分布域を広げているに違いない。


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去年の春に生まれたホンドタヌキの子たち。1年ではそんなに大きくなってないね。


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こっち見るわ見るわ。そんなに珍しいのオレ?


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そんなに見つめられるとエサあげたくなります。


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これは上と同じ個体。


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その後ろにさっきのが来ました。


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上向いてあくび。


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いい表情してるなあ。


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どうもこんにちは。撮らせてもらってますよ。


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あ、これ哺乳類じゃなかった。


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帰りがけにアナグマの檻を通りかかったら、このような状態で驚く。


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基本的にビビリのアナグマも、若い個体はこんなに好奇心旺盛なんだねえ。こうして見ると立派にイタチ科だ。


つづきます。

  • Posted by jsato
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上野カワウソ・ミーちゃん物語

スターぞろいの上野動物園の中でも、隠れファンの多いユーラシアカワウソ、ミーちゃん。

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これは2009年9月の撮影です。でっかいアジをバリバリと豪快に食べていました。『カワウソ』がお手元にころがってましたら、36、37ページを見てね。


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カワウソ展示場は、表門からトラ・ゴリラ方面へ向かうメインストリート沿いにあるため、ひっきりなしにお客さんが通ります。古いケージから飛び出すかたちでこんなアクリル水槽が作られ、カワウソが泳ぐ姿を目の前で見ることができました。


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これも2009年9月撮影。当時パートナーだった、マーくんです。こちらの水槽にアジを置くと、2頭が水中トンネルを通って、食べに(マーくんは「取りに」)来るのです。


歓声があがり人垣が揺れたあの頃・・・


 *当時の様子をいつもお世話になっているお二人が記録されていました。さすが。
 あにまるカメラ:マー君&ミーちゃん
 写真の埋立地 - 恩賜上野動物園 懐かしのミーとマー 20060521

 *それと、最盛期のお食事タイムと解説の動画を記録されていらっしゃる方が!
 カワウソの個体紹介 上野動物園 | ずぶろぐ ZooBlog ( 動物園の動画ブログ )




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ところが去年、ミーちゃんが入院。


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マーくんはひとり、アジをくわえて泳ぐ日々が続きました。2010年6月撮影。



そしてミーちゃんが動物病院から退院したのとほぼ同じタイミングで、何とマーくんは故郷の白浜アドベンチャーワールドに帰ってしまいましたとさ。あらら、ミーちゃんひとりぼっちになってしまった。切なすぎる展開。



・・・



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そして、これが最近のカワウソ展示場です。

『物語 上野動物園の歴史』(小宮輝之著/中公新書2063)によると、このカワウソ池のケージは上野動物園最古の動物舎で、何と何と1927年(昭和2年)に作られたものなのだそうです。カワウソの前には、いま不忍池にいるペリカンが住んでいました。


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ミーちゃんの巣箱です。


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いました!


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ミーちゃんひさしぶり!元気そうでよかった。




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撮る者を拒むかのような最古のケージの編み目が、ミーちゃんとの間に立ちはだかります。


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ミーちゃんは歯茎が腫れて入院していたらしいのですが、結局抜歯までしたそうです。もう以前のようにでかいアジを食べることはできなくなってしまいました。今ではワカサギとキビナゴ、馬肉のこま切れを食べています。


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よく噛んで、ゆっくり食べてね。


これで話が終わったのでは物語にはなりません。次なる展開があるのです。


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そう。これこれ。

ミーちゃんはカワウソとしてはひとりぼっちですが、カワウソ池にはアナグマとハクビシンが引っ越してきました。昨年末のことです。

TokyoZooNet - カワウソ、アナグマ、ハクビシンの3種混合展示


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ミーちゃんが来ることもなくなってしまい、むなしく水だけが入ってた水槽は、水が抜かれて大胆に使い方を変えられていました。これはびっくり。


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冬毛でもふもふのアナグマの夫婦。パイプを通って水槽まで来るかなあ。

アナグマはケージ奥の陸上部分にいます。午前中は2頭で活発に動き回ってました。午後になって陸上部分が日陰になると、だんごになって昼寝です。


ちょっと下の写真ではわかりにくいですが、カワウソ池は木道やスロープが増やされて、アナグマが動き回れるようになっています。アナグマは夏には泳ぐそうです。

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ハクビシンの2頭はケージの天井近くにいました。枝やロープで広く移動できるようになっています。アナグマとは逆に、午前中はお尻を向けて寝ていましたが、午後になって動き出しました。


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こーんなお顔。


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目がでかい。夜行性なのに何でこんなに目立つように白い毛が生えているのでしょうか。衝突防止かw。



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ミーちゃんは池の主・・・というか大家さんみたいなものだね。

担当キーパーさんによると、アナグマもハクビシンもミーちゃんに気を使い、うまく接触を避けて暮らしているそうです。同じケージに入っていても、空間と時間をうまくずらせば平和に暮らしていけるのでしょう。

水槽でカワウソの泳ぎが見られなくなったのはもちろん残念です。しかし、意外に人気のあるカワウソを見に来たお客さんのうち、何割かの人がアナグマ(同じイタチ科だし)とハクビシンの魅力を発見するきっかけになることは期待できるわけで、それは大きな意味のあることだと思う。何よりストレスにならないレベルの共生は、動物にとっても適度な緊張感を維持する効果が期待できるのだ。


さて、上野のカワウソといえばご存知のとおり、もう一例の共生があるんだけど、それは次回。

  • Posted by jsato
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おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

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[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
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酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

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旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
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ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
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かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


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