Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

到津どうぶつ・みどりのなかのどうぶつえん

[ One of Itozu no Mori Zoological Park's main features is drastic tree planting. They planted various plants everywhere in the zoo. And they are even trying to make Japanese macaque's exhibit green. It is said to be difficult, but it's worth trying, I think. ]

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到津の森公園がつづきます。


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トーマくん考え中。


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ところで到津のキリンファミリーですが、こんな構成です。


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親子3頭で楽しそうに放飼場をうろうろ。


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もはや言葉はいりません。




ところで到津の森は、森って言うだけあって植栽がものすごい。




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ゾウさんも緑に埋まってますw


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アムールトラも埋まってます。


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南ゲートからから入って樹冠エリアに向かうデッキ。実に森森しています。


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これは管理センターの屋上。こんなところまで・・・徹底してます。



とにかく、これでもかこれでもかと緑化しています。



その中でもっとも過激な緑化が、これでしょう。



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じゃーん。


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緑化した先から食われてますw


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でも楽しそうなんだよね。


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「サル山緑化計画」・・・この危険な香りのする響きが実に魅力的。男のロマンだな!


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誰もが考え、そしてあきらめるサル山の緑化。それに今、果敢に取り組んでいるのが到津なのだった。


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完成予想模型までできておりました。パネルの文章が素晴らしいので、まるごと引用します。


きっかけ
多くの動物園で見かけるサル山。でも、ニホンザルの故郷は岩山ではありません。本来、ニホンザルは木々が茂る山の中で生活し、木の葉や実などを食べて生活しているのです。
でもサル山と木の関係は難しい。「土がない=木を植えられない」「木の葉や幹を食べてしまいすぐ枯れる」「掃除ができない」と課題が山積み。でも、試験的に木を植えた時には、サルたちに命の輝きが見えました。木がほしい!もっと木を!!サル山に緑を取り戻せ!!
目指すは、ニホンザル本来の姿を魅せられる緑あふれる美しいサル山。

これから
植物の嗜好性を見極め、食害被害を少なくしよう。植物を入れて、サルの反応を見て検証です!!鍵となるのは金網、遊具、フィーダー。50頭のサルから緑を守る戦いに答えは出るのでしょうか。皆さんの目で確かめてください。将来、サル山を新しく作り変える機会があれば、緑あふれる展示にしたい。将来を見すえて、サルたちと緑の攻防戦です。



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こうなることは目に見えています。それでもチャレンジする心意気、を買いたい。

もちろん、無為に植えては食われ、を繰り返しているわけではなくて、ニホンザルの好む木とそうでない木をまずはっきり区分しようという、実験の段階なのですね。



・・・




ちょっと休憩。空中ヤギでなごんでね。


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なごんでいるうちに夕方になりました。


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望くん考え中。


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シマウマ帰りたい。


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ライちゃんも帰りたい。


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何か言いたそうです。


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この2頭の微妙な距離がおかしいです。


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あら失礼。


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さあ、みんなでおうちへ帰ろう♪

  • Posted by jsato
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  • 21:56 | Edit

釧路カワウソ・雪すべりは?

[ Now back to Kushiro Zoo, where is still in winter and calm. Regrettably, we cannot watch snow sliding of otters. There are some reasons for this. The exhibition area is not too large for sliding. And they have to clean up the snow to maintain zoo keepers safety. Hope they will plan large and safe ground for otter on next renovation. ]

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にぎやかな春の大阪から、静かな冬の釧路市動物園に戻ります。この日は前の晩に降った積雪が数センチ。


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雪だ雪だ♪


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あれ〜?


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雪かきしちゃうの?


釧路市動物園のカワウソ放飼場はあまり広くないので、あの盛岡のように雪が積もり放題にはできません。そんなことをすると、あっという間にカワウソが「飛び出し放題」になってしまうからね。

したがって毎回キーパーさんが完全に雪かきをしてしまいます。開園ダッシュで駆けつけてキーパーさんより先にカワウソ舎に行けば、雪が積もっているのは見られるかもしれない。でもカワウソが出てなければ意味がない。したがって今のところ、釧路で「雪すべりカナダ」を見るのは至難の技。

間違っても、園やキーパーさんに「カワウソの雪すべりが見たいから雪かきしないで」なんて言わないようにw。それだと滑って作業ができなくなるのだ。実際にカワウソ担当のキーパーさんは、凍った雪で滑ってオタリアのプールに落ちたことがあるそうだ。氷点下の気温で水に落ちるなんて、考えただけでもおそろしい。すべてを凍らせる釧路の気温を甘く見てはいけない、ってこと。

カワウソ舎は開園以来の古い建物なのでこの先、改修の計画が出てくることを期待しよう。その時はぜひ「雪すべりのできるカワウソ放飼場」を作ってくださいね。カワウソのエンリッチメント度も、観客満足度も、ともにアップすることは間違いないですよ。


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雪で遊びたいんだけどなあ。


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うーん・・・


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掃除の邪魔しちゃおうっと♪


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なになに?


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ホッケ!               ↑ジャンプしてる


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まだパクパクタイムには間がありますが、1尾ずつホッケが与えられます。これは薬を仕込んだホッケを正式な給餌の前に与え、薬を確実に摂取させるためであることを昨年、お聞きしました。


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というわけで、まだ食い足りないリッキーさん。


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そこに静かな月曜の動物園に似合わぬ、うるさい人たちが登場w


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はい、接客接客。                  ↑やっぱり雪で遊びたいらしい


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いらっしゃ〜い!

冬にも動物園遠足があることにぶったまげましたが、園児のみなさんにおかれましては、普通にこうしてカナダカワウソが見られるということにぶったまげてほしいもんだ。こんな動物園(冬にずっとオープンしててカナダカワウソがいる動物園)は、他にないのだぞ。


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ほんとにおふたりの真ん中に、マイクを立ててあげたくなるね。


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1ばんチャッピー、歌います♪


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リッキーは土管のエッジでスタンディング。よほどの自信というか安定度がないとできない技。


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へへっ。


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ぜったいに自分がトラだとは思っていないココアさん。
しっかしまあ、アムールトラって雪が似合うよなあ。ありきたりな感想ですまん。


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今年も北海道ゾーンを貸切(他にお客さんがいないの)でガイドしてもらいましたところ、今年はアカゲラに遭遇!野生もんですよ野生。こんなに赤いなんてあり得ね〜と思いましたね。


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雪が舞う中でうつらうつらするシマフクロウ様。これもかっこよすぎるよなあ。


こんな感じで魅力がてんこ盛りの、冬の釧路市動物園。
あ、エゾクロテンをまだ出してなかった!てんてんは次回に回します。

  • Posted by jsato
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  • 02:25 | Edit

釧路カワウソ・カギツメと静寂

釧路市動物園が続きます。あんな寒いところの動物園、誰が真冬に行くか、とか思ってたのに。行ったらすっかり気に入ってしまったみたいです。

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視線の先はホッケですが、どう見ても一曲歌ってるようにしか見えません。後ろのカワウソ壁画もなんかかわいい。


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このラブラブっぷり。♡型に並んで、しかも肩まで抱いてますよ。


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またまたスタンディング! でもぜんぜん見飽きないよ。


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さて、カナダカワウソといったらカギツメですが、ご覧のとおり半透明できれいなものです。あんまり危険な香りがしないのですが、実際の性能は以前、盛岡で見せてもらいました。このツメで木登りなんかもしちゃうそうです。

カギツメつながりってことで、ちょっと他の動物も見てみましょうか。



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うはっ。こっちは危険な香りがします。


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このツメの持ち主といったら?


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ん、もしかして・・・


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そう、ヒグマです。北海道産なので、エゾヒグマー!


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この個体は耳の毛がもっふもふだ!



ヒグマたちはエゾクロテンのてんてんの隣に住んでいるのですが、どうも展示場の外でフリーダムに住んでいる連中もいるようです。

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ぜんぜんシャレになってないところが素晴らしい。





ところで冬の釧路市動物園は、とってもとっても静かです。園内放送でBGMがかかっているのですが、それでも静か。「騒音の底」がぐーっと低く、無音が深い感じ。だから自分のカメラのシャッター音が気になって気になって仕方がない。動物にごめんねって言いながら撮影してましたw。





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キタキツネ通行禁止。



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カワウソはどうしてるかな、と思ったら熟睡中。さらに別の動物に会いに行きましょう。



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うわ!でっけえシカ!


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ワピチです。そこいらにいるエゾジカの3倍ほどの体重があります。


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わたしを舐めてもおいしくないですよ。



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「ひゃっほぅ♪」
オランウータン1歳児、ひなちゃんです。


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「いぇい!」

当然のことながら、類人猿舎は暖房されています。ひなちゃんをひとりじめで観察しながら、暖を取ります。何とも贅沢なひととき。


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アムールトラのココア。釧路市動物園一の人気者です。表情に愛嬌があります。


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ってことで、ふたたびカワウソ舎リターン。観音様みたいにお立ちになってましたw


まだ続きますよ。

  • Posted by jsato
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おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
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