Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

アントワープ動物園・その1

[ Zoo Antwerpen is another zoo with a long and distinguished history in northwestern area of Europe. The zoo is famous for Okapi. They were established in 1843 and started world's first breeding of Okapi in 1919. ]

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つぎはベルギーのアントワープ動物園。これも撮影は8月です。


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アントワープ中央駅の正面出口を出て右を向いた途端に、いきなり動物園の入口があります。おいおいどんだけ近いんだ。

アントワープ動物園は1843年の開園というから、かなりの老舗ですよね。1843年といったら日本なんかまだ江戸時代やってます。天保4年って、まだ幕末にもなってないのでは。あ、水戸の偕楽園ができた頃です…って言われても困ると思いますが。

ロンドンに最初の近代的動物園ができたのが1828年。それがウケて大陸に伝来し、まずアムステルダム、そしてここアントワープに動物園ができます。ちなみに翌1844年にはベルリン動物園が開園します。

写真の、ライオンとトラのキンキラなモザイクで盛られた入口のゲートは、開園時からのものだそうです。


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さ、いろいろすっ飛ばして、いきなりコアラ展示からはじめますね。


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なぜかと言うとこのサインを見てほしいからです。

この、あえて何の動物かはっきりさせないキャラを使ったマンガ的なサインが面白い。これだと何の動物にでも使える一貫したサインになるわけで。


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お?


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おおおお〜っ! カナダヤマアラシ!


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最近生まれました!(サインに注目)


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もそもそ


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ずるっ


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うーん


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その姿勢で固まるんかい!

ふつうカナダヤマアラシはさっぱり動きませんが、やはりお子様は別ですね。



・・・



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この中庭の余裕っぷり!
何しろ老舗動物園ですからね。




さあ、満を持してオカピ!
アントワープと言ったらオカピ!

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何語で書いてもOkapiはOkapi。

サインもスペシャル。
「1919 The first living okapi outside Congo, in Antwerp Zoo.」などと誇らしげなキャプションが並びます。

1919年飼育開始、1947年に血統登録をはじめて、1954年に繁殖に成功、現在までに世界40園で160頭。29頭の野生個体の末裔とのことです。


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ひとつめのオカピ放飼場。意外にあっさりしたもんです。アップで撮ると1枚目の写真になります。


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ふたつめ。こっちは由緒ありげです。

Moor temple(De Moorse Tempel)という名前の、1885年の建築だそう。


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お!


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装飾過剰な建物ですが、オカピには似合ってるかも。


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こっち見た! でも耳は警戒しとるよw


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出ておいで〜!


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というかキーパーさんに出されたっぽい。


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しょうがねえ営業すっかー



実は、裏にもう1か所、オカピ放飼場があります。
そこには、

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な〜んと、ディクディクだ!
オカピとディクディクの混合展示とは豪勢だなあ。


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目でかっ!


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おともだちのオカピの方はシェルターで食事中。


その2へ、つづきます。

ブライドープ動物園・その1

[ Diergaarde Blijdorp is a zoo with a long and distinguished history in Rotterdam. Managed to visit there on last month. ]

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オランダ、ロッテルダムのブライドープ動物園のケープハイラックスベビー。撮影は先月。


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ここのハイラックス展示(室内)は、かなり広いです。


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ところどころに黒っぽいのが落ちてるのが見えますか?


よく見りゃハイラックスです。

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子育て中だ。

Rock hylaxとあったので見たことないやつかと思ったら、Procavia capensis、カペンシスって付いたらケープなんですね。カワウソと同じだ。


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同じエリアの小展示には、こんなのも。Black and rufous elephant shrew (Rhynchocyon petersi)。シュリューといってもトガリネズミではなく、ハネジネズミ科なのだそうです。和名はなさそう。



初手からなかなか攻めてきますねー、ブライドープ。



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さて、これが動物園の入口。立体マークのキリンに注目。

園の規模の割にゲートが小さいようですが、こちらはロッテルダム中央駅側に残された旧入口のような扱いになってます。現在のメインの入口は、敷地の反対側に駐車場完備のでっかいやつが作られています。


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芝生のきれいなオグロワラビー展示。


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ん?


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あら寄ってきたw




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オカピ展示は、まず室内放飼場から入ります。


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建物は割と低予算な感じ(失礼!)ですが、広さは結構あります。


屋外放飼場に回ります。

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おーい、出てきなよ!


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出ようかな?


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やっぱりやめとこか。


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えいっ!


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ふふふ。

オカピの展示パートナーはホオジロカンムリヅル。




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キリン舎入口。


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まだ日中なのでみんな外に出ています。


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キリンの亜種表示はありませんが、見るからにアミメ。クーズーとチャップマンズゼブラが一緒に出されています。


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お子様キリンズもいますね。


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引いて見たキリン舎。爆発したタマネギみたいな不思議な形をしています。




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こちらがリビエラホール。いかにも由緒ありげな建物。


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中はこんな感じ。BIOTOPIAという展示になってます。


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ここのゴリラ展示は室内の出店みたいなもので、外に広大なゴリラ放飼場があります。



その2へつづく。

横浜カワウソ・ヒメとジュウベエ

[ Friendly pair of Eurasian Otters at Zoorasia Yokohama Zoological Gardens. The zookeeper holds open feeding everyday at 13:30. When the time is near, otters become active and restless. And finally, they get some fish with smile as usual. After that, I tried to watch Goodfellow's tree-kangaroo (Dendrolagus goodfellowi), Okapi and Japanese Hare (Lepus brachyurus angustidens). ]

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ズーラシアのユーラシアカワウソ、ジュウベエ(左)とヒメ(右)。


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ヒメはどこかでお会いしてますね、と思ったら安佐時代のエントリがありました。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 老師カワウソ、その2

実はその後、去年4月にも撮らせてもらってた。この ↓ エントリの後半に出てくる名前がわからないカップル、今見たらヒメとジュウベエだ。一番下のアップ写真がヒメ。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 横浜カワウソ・ユイとハチベエ



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うっふん♡


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実によく見えそうな目です。


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こちらがジュウベエ。とても識別しやすいお鼻の持ち主。


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ん〜


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プカプカ〜


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腹へったね


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そわそわ


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まだですか〜?


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こっちこっち〜


「飼育係のとっておきタイム・カワウソのお食事」の時間(13:30)になりました。最近は毎日開催なんですね。すばらしい!


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解説はいいからはやくサカナちょうだい!


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ん?


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はやく〜


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わ〜い♪


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食後は運動。


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で、ゴロゴロ。



・・・



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この後ろ姿は?


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そう、


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セスジキノボリカンガルー。


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カンガルーだと言われても困るんですが、見れば見るほど不思議、かつ美しい動物です。先日残念なことにオスが死んでしまったそうで、現在はメス2頭が交代で出ていらっしゃいます。


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顔としっぽはたしかにカンガルーっぽいんだけど、それにこんな立派なカギツメがついてるというところが面白い。もちろん普通のカンガルーにもツメはあるわけですが、あの人たちはあんまり積極的に使ってる感じがしない。


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こんにちは、オカピです。シマが見えないとまるっきり謎な動物ですな。


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とてとて


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耳、前向き。


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耳、横向き。


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暑くてやってらんねえ・・・


おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】