Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

エメン動物園・その2

[ Asian small-clawed otter exhibit at Dierenpark Emmen (Zoo Emmen) in Netherland. I think this is the pretty good designed enclosure example for ASCO. ]

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かなり間が空きましたが、ようやくブログを書く余裕が出てきたので、続きをやりましょう。オランダのエメン動物園の途中でした。このところカワウソ率が下がっていて申し訳ないなあと思ってましたが、偶然、次がコツメカワウソなのでした。


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エメン名物、ど派手な解説板。写真に写ってる子が何となくなさけない。


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コツメ展示は、わりと入り口からすぐのところにあるんですが、やっぱり寝てますね。


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はい、寝てます。あとでまた来ます。

・・・
約5時間経過
・・・


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今度は起きてるね。あらそんなところからわらわらとw


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いっぱいいますなあ。


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こっちはあっちを知ってるのに、あっちはこっちを知らない、的な。


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どうせあやしいもんですよ。


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3匹が島で遊んでいると、


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どんどん増えて、


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ひとの背中に乗ろうとするヤツも。


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コツメにしては広いです。ただ広いだけじゃなくて、水と土と石がうまく配分されている。植物もたっぷりで、さすがはエメン。コツメ展示だろうと手を抜かない!


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何食べてんの?


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カニのハサミ!
しかもかなりでかい。
どんな食生活!(単なるおもちゃかもしれません)


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わーわー


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わーわーわー


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ん? ん?


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派手さはないですが、基本を押さえまくった素晴らしいコツメカワウソ展示だと思います。


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ところで、


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ここの子たちは鼻に特徴がありますね。


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ほとんどの個体にわかりやすい鼻マークがあります。


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他の動物の展示が面白かったので、コツメは流して撮ってましたが、今考えると、つくづくいいです!しつこいようですが。


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水場の写真が多くなりましたが、地上部分もたっぷりあるんですよねえ。


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寝室との通路が、このように土管から出てくるようなのはどうかな、と一瞬思うわけですが、人間の近くでもしたたかに生息している現代のカワウソ、という妙にリアリティのある展示になっていると考えられなくもありませんね。


遠くない将来に、エメン動物園の続きを書きます。

エメン動物園・その1

[ The next distination was Dierenpark Emmen (Zoo Emmen) in Netherland. Their African savanna exhibit was really amazing! ]

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動物園業界関係者の間ではたいそう評価の高い、オランダのエメン動物園を訪ねました。2015年の8月です。今まで「エンメン」って呼んでましたけど、検索で調べたら日本では「エメン」と書かれた情報の方が多いようなので、「エメン」に合わせることにします。個人的にはこれから先も「エンメン」って言い続けると思うけど。


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街中に、いきなり動物園入口があるような感じ。

エメン(エンメン Emmen)はオランダの小さな町ですが、ドイツ国境に近いのでドイツからでも日帰りできます。アムステルダムから来るのと、ルール地方の諸都市から来るのと、ほとんど所要時間は変わらんのではないかしらん。

今回はデュッセルドルフ滞在中に訪ねたのですが、ドイツ側のメッペンという町から国境を越えるローカルバスが出ているのを発見し、比較的すんなり到達しました。帰りはオランダ国内を遠回りして帰ったらちょっとしんどかった。ま、それはどうでもいいとして。


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♪〜


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えいっ!


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ひょ〜っ


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若ゾウがいますね!

ゾウさんは後でゆっくり見るとして、まずエンメンの心臓部をご覧いただきます。


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奥の広い放飼場が、遠くから見えますが、何だか他の園とはちょっと雰囲気が違う感じがします。


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インパラとウォーターバック、かな?


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ウォーターバック、ツノがないとわかんないですが。


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グラントシマウマ。


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インパラですね。


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オグロヌー。


撮影しながら、この大放飼場(正しくは「アフリカのサバンナ」)をぐるーっと回り込んで来ました。


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で、キリンです。ロスチャイルドかな?(キリンとしか書いてなかった)


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手前をウロウロしているのは、ホロホロチョウ。


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何だかみんな、


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妙にリラックスしてますね。


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さらに回り込んで行くと、どっかりと座り込んでいました。





で、その先の風景はこんな。





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うわー!うわー!うわー!



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これはすごいですね、みんな仲良く思いっきりだらだらしてます!

今までこんな展示、見たことありません。
何でこんなごくごく自然に、混合展示ができてるんでしょう?


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大放飼場は説明板がてんこ盛りだ。


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何しろみんなどかーんと混ざって展示されているので、説明板もこういう設置になるしかありません。


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キリンの餌が付いて群がっているところ。数時間後の状態ですが、撮影場所は反対側まで来ています。シロサイも見えます。

何というか、心理的に広いです。植物が大量に投入されているおかげなのか、街中にいることを完全に忘れてしまう空間です。数字の上ではそれほど広くもないし、お客さんもいっぱいいるのですがね。


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かっこいいウォーターバックと、カンムリヅル。


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いや〜、これはすごかった。
やられた感が半端ないです。
これかエンメン!


続きますエンメン!、いや違った、エメン!


ブライドープ動物園・その4

[ The final article of Diergaarde Blijdorp. Enjoy giraffe's dinner and their elaborate house! And finally, met Eurasian otter which is not appeared on the zoo's map. ]

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ブライドープ動物園、最終回です。


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夕方になって、爆発タマネギ型のキリン舎にキリンたちが戻ってきました。いや、正しく言うと、戻っていました、だな。


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でも扉はまだ開放されているので、とうぶん出入り自由です。


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さてこのキリン舎ですが、ある方から木造では?というご指摘がありましたが、たしかに木造のように見えます。


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しかも外壁が凝っていて、このように茅葺き屋根が壁になっているような処理がされています。万一、キリンが激突しても(するのか?)ケガしにくい!っていうのを狙ったわけではないと思いますが。


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お食事中。すでにオランダのお客さんがいっぱい貼り付いています。


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オランダのお客さんは滞留時間が長くて(それ自体はいいことですが、必ずしもみんなずっと動物を見ているわけじゃなくて、単にダベってるだけの人も多い)、なかなか撮影ができませんでした。ゾウ舎と同じく、ここももっと観覧スペースを広く取った方がよかった気がします。


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おーい!


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左から2番目のカゴはお子様用なのに、何だか大きいのもまじって食べてますね。

そういえば、「その1」で書き忘れてましたが、2015年生まれのお子が3頭もいます。うひょー!
http://www.diergaardeblijdorp.nl/dossiers/dieren/giraffe/


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床に枝が散乱してますが、このえさはどこに付けてたんだろう?


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ところで、さっきは外壁を見ていただきましたが、今度は内壁です。これも普通の材料ではありません。


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拡大してもわかりにくいのですが、おそらく竹だと思います。割ってフシの部分を削って平らにしたものを、何本もはぎ合わせて板材にしてあるものと思われます。この場合、竹にどんな効用があるのかは、わかりません。

ところで天井部分をちゃんと撮ってなくて申し訳ないのですが、「その1」で出てきたキリン舎の入口の写真をよーく見ると、全面採光になっている天井の構造は鋼材のようです。ひょっとすると木造に見えるのは壁だけで、中の構造は鉄骨なのかもしれません。


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爆発タマネギの両脇は、広いウッドデッキになっています。


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夕食後の散歩に出ましょうかね。


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ズグロウロコハタオリ。キリンのウッドデッキを下ったあたりに小さい展示がありました。


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その下にはジリスが。ケープアラゲジリス。ジリス多いなw


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ギニアエボシドリ。美し!


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というわけで、アフリカの小動物展示でした。




さて、もう閉園時間も近いのですが、最後に残ったアジアゾーンを可能な限り回ってみます。

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あれ、何かとんでもないところで、知り合いに会ったような気がします。


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あら、この池は!


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しっぽが!


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何だあ、いたんだ!
黒ムギュのユーラシアです。


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なにしろ、カワウソはいただいた園内マップに載ってないのですよ。そりゃないよね〜。


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ごめんねー。
また来いってことかいw



次回からは、アントワープ動物園。お楽しみに!

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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・・・
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おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】