そうなのか?
カッパがいるのは沼の方なのか。
とすると、この川は沼っぽいってことだろうか。

子供と犬はおびえ切っているが、カッパの方は自分のやっている悪事に迷いがあるのか、躊躇するような、困惑した表情だ。動きの中に不思議な静けさを蓄えた、宗教的な味わいすら感じさせる秀逸な絵である。埼玉県の銘が消えかかっているのが惜しいようだが、それとてこの絵の枯れた味わいに寄与していると言えなくもない。
こんな注意看板を集めたサイトやブログなら、すでにいくつもあるものと思う。こんな看板を集めた写真集でもまあ、想定の範囲内だ。そんなんではなくて、こういう看板そのものを集めまくり、国立近代美術館クラスの美術館で展示するような企画をいつかやってみたい。
この手の注意看板は、これからはドボク絵画と呼んで大切に扱っていきたいと、ひとり思った。
【追記】
ひとり思ってようとしたのだが、こんなものをひとりでしんみり思っても仕方がないので、mixiのコミュでも作ってみることにする。さすがに「ドボク絵画」はないと思ったが、「注意看板」ぐらいは専門コミュがあるかと思って検索しても見当たらない。なんだわたしが作らないと存在しないのか。
『ドボク美術部』部員募集中。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4045375