Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

釧路どうぶつ・テンとくまと

[ One more article of Kushiro Zoo. Let me introduce other beautiful animals in the zoo. First one is Japanese Sable (Martes zibellina brachyura) and then Polar Bear. The next is Ezo Brown Bear (Ursus arctos yesoensis). And Snowy Owl appears at last. ]

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釧路市動物園が続きます。出た!エゾクロテンのてんてん。


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てんてんは、園で飼育していた烏骨鶏を全滅させちゃったので、烏骨鶏の代わりに展示されることになり、そのまま成り行きでアイドルになった個体です。身も蓋もない説明で申し訳ないのだけど、要するにそういうことです。実にテンらしいといえばテンらしい。


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キュートなのに不敵な面構え。


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この展示は、てんてんのガラス張りの巣穴を、観覧者がドアを開けて覗けるようになってるもの。てんてんはドアを開けられると威嚇するんだけど、それほどいやがってる風もなく逃げも隠れもしない。逆に放飼場の方には、人がいると絶対に出て行かないそう。井の頭のホンドテン、ツシマテンなんかはまるで人に興味を示さず、ひたすら走り回っているか寝てるかなんだけど、それとはずいぶん対照的。これってクロテンの特性なのか、それともてんてんの個性なのか。いずれにせよ絶妙なバランスで成り立ってる、他に類を見ない不思議な展示。




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こちらはホッキョクグマのツヨシさん。ツヨシだけど♀、というのはみんなご存知と思うけど念のため。

ツヨシは2003年円山生まれ。ピリカ、イコロ、キロル、アイラのお姉さん。釧路生まれのクルミとペアリングのために2005年に移動して来たものの、2008年にメスと判明(あらら)。そこで今度はお父さんのデナリがやって来たんだけど、それでもクルミは出産に至らず、デナリは円山にリターン。そして釧路の主人公だったはずのクルミが男鹿に移動しちゃって、ひとり残ってしまったツヨシちゃん、という展開に。何やってんだそりゃ?と思った人は、ぜひ「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」のことを知っとこう↓。

道内ホッキョクグマ飼育4園共同声明−釧路市動物園−


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あー、自分のう○こ踏むぞ!と思ったらちゃんとよけましたw。


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水から上がってブルブル。


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そのまま雪上へ。


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くねくねごろごろ。


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あー、もうきもちよすぎっ!!!


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のび〜


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ふんふん。


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ふぅ。たまらんたまらん。


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お、もうひと泳ぎ行きますか?


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どぼ〜ん!


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ほいっ、ほいっ。


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巨大ツララにブイをぶつけて・・・


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どしゃ〜ん!


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ぶるぶるっ。


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ひゃっほ〜い♪


実に楽しい場面が見れましたw ツヨシありがと。


そんでこちらはエゾヒグマ。

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気持ちよさそうに昼寝。


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こっちでも昼寝。食べ物があると冬眠しないってのは、ツキノワグマと同じなんですね。でも基本的に寒いと眠いのかもしれない。


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雪まみれ〜。


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シロフクロウにも雪が降り積もるw。


というわけですてきな冬の釧路市動物園でした。
ぜひ今度こそは夏に訪ねたい!

釧路カワウソ・ヒヨコ食なかま

みんなのあこがれ!釧路市動物園のカナダカワウソの続きです。

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何となく、夫婦漫才。お二人の前にマイクを立ててあげたくなる。


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そりゃあカワウソですから、泳ぎますよ。でももうちょっと広い、アザラシ並みのプールでガンガンに泳がせてあげたいような気もします。あと雪すべりと。


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前回、ヒヨコを食べている場面でご覧いただいたように、カナダカワウソは背泳ぎをすると、小型のラッコみたいですね。


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最近どこに行ってもこのガス管が転がってます。カナダ用はえらく太いので笑いました。コツメ用に比べて直径が10倍ぐらい違うような。


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スタンディングするだけで、なんだかエンターテイナーですな。


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ほんとにリッキー&チャッピーは仲良しです。カナダ(オスメスの家族では暮らさない)のくせに四六時中ベタベタしていると、子どもできないんじゃないか、なんて心配になったり。


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べたべた。


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まあ仲良くしてるのはほほえましくていいんですけどね。カナダカワウソは性成熟は約2年ですが、オスが父親になるには6歳ぐらいらしいです。リッキー、そろそろだぞっ。


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さて、前回ご覧いただいたように、釧路市動物園のカナダカワウソはヒヨコも食べますが、見慣れないのでびっくりされた方も多いようです。ここで誤解がないように、ちょっと説明が必要かもしれません。

釧路市動物園の他の動物たち、たとえば・・・

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エゾクロテン!
名前は「てんてん」w。


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ホンドテンに比べて美形!これもあこがれの北の動物ですよね。このエゾクロテンもがっつりヒヨコを食べているんです。


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クマタカの展示のところに、ちょうどいい説明が。
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園の方とお話した中で、子どもは最初びっくりしてもすぐに慣れるけど、お母さん方は子どもに見せたくない的な反応を示されることが多い、ようなことをお聞きしました。でも、このように肉食動物がしっかり形あるものを食べているのを見せることは、とても大事なことです。


釧路市動物園には猛禽類もいっぱい。


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ワシミミズクも、


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シロフクロウも、


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そして園の守護神、シマフクロウも、みーんなヒヨコ食です!


続きます。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
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酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

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旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
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世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
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ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
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かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】