Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ブライドープ動物園・その3

[ Continuing report of Diergaarde Blijdorp. At first, Cuban hutia, Swift fox, Rock squirrel and Greater roadrunner at OCEANIUM. Then, Manned wolf, Asian elephant, Great Indian rhinoceros and Bacrtian camel. ]

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ブライドープ動物園がつづきます。この黒いのはキューバフチア。


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齧歯目です。カリブ海の島にいるフチアのうちでも、いちばん大きなやつらしい。


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のびてます。最初の個体と毛の色が違いますね。


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そのとなり、スイフトギツネ。北米の草原にいる小型のキツネ。


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Rock squirrel。和名を調べたら、ちゃんとあるんだなこれが。カワリイワジリス。北米南部のジリスです。


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そのとなり、オオミチバシリ。和名はグレーターロードランナーのまんま訳ですね。北米の砂漠の鳥です。


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今いるのはOCEANIUMという施設で、水族館かと思ったら上のような動物もいたりする。


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キングペンギンもここ。


旧入口から入ると、このOCEANIUMが最奥になります。付近は現在のメインエントランスなので、車で来たお客さんはここから見ることになるんでしょう。


OCEANIUMを出て、しばし来た道を戻ります。

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出た!タテガミオオカミ!


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今まで他の動物園で見たタテガミオオカミは、すぐにヤブに入ってしまってなかなかじっくり見れなかったのですが、やはりここでも同じでした。


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ヤブ好きなのね。


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さて、ブライドープ動物園はオランダ国鉄の線路をはさんで2つ敷地に分かれています。さっきのOCEANIUM、AMAZONICA、それとビクーニャやタテガミオオカミ、ホッキョクグマのいるのが、この線路の左側のエリア(上の説明写真の,里△燭蝓法これからのTAMAN INDAHという展示に向かいます。


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TAMAN INDAHは、要するにアジアゾウの室内展示。


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もう4時過ぎなのでゾウさんたちは室内に入っています。


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子ゾウ!


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観覧エリアが2か所しかなく、お客さんがいっぱいいるのでなかなか思うように観察できません。ここに上がったら見えるのかな?と思って高いデッキに上がってもぜんぜん見えなかったり。改善の余地がありそう。


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「あそんでー」状態ですね。


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乾草のっけ放題。


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子ゾウもマネします。


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壁の上部と天井からの全面採光。広さは、もうちょっとほしいかな、という感じ。


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外に出るとインドサイ。


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水モートが川みたいに見えます。


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その向かいがフタコブラクダ。


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ヨーロッパのラクダ放飼場ってどこも広めだなあ。


キリンも「爆発タマネギ」に入った頃なので、そろそろキリンに戻りましょう。
その4につづく。


サンパウロ動物園

[ On my last day in Brazil, I went Zoo São Paulo (Zoológico de São Paulo). I got an information that thay had been kept otters. But there were no exhibit of otters now. I think São Paulo Zoo is the best zoo in Brazil, so I hope they will restart otter exhibit in future. ]

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カニクイイヌ(Crab-eating fox)。
ブラジルシリーズも、いよいよこのサンパウロ動物園(Zoológico de São Paulo)で最後ですよ。


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実に熱帯の動物園っぽい風景。


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土曜日なので、すでにお客さんがいっぱい。


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夕方まではいられないので、基本的に南米産動物を重点的に見ていきます。まずはメガネグマ。


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入浴中。


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ここも施設が古いので、放飼場ちょっと狭めでした。


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鳥のケージがつづきます。


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Red-breasted toucan、和名はアオハシヒムネオオハシ。クチバシが緑で胸が赤いオオハシ。宇宙の鳥みたいなオニオオハシよりも、ちょっと話が通じそうな顔してると思います。


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だいたいの哺乳類は寝てるのですが、カニクイイヌは起きてました。


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あああ、最後までスジオイヌとカニクイイヌの外見上の区別がつかないままだー。


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今気付いたのだけど、サンパウロ動物園のマークってオマキザルだったのね。しっぽぐるぐる木までぐるぐる。


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キリンエリア。おや、4頭もいるのね。


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その先のサバンナエリア。シマウマとウォーターバックがいた。


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別料金のサファリパーク(時間がないので行かなかった)の入口を横目で見て、ネコ科エリアへ。トラはアムールとベンガルの両方いた(少なくとも説明板上は)。なぜかトラが超人気もの!


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そして、池に作られた島に点在するオマキザルエリア。


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Golden-bellied capuchin / Yellow-breasted capuchin。和名はアゴヒゲオマキザル。毛の色はフサオマキザルと同じ感じだが、顔の黒い毛がアゴにあり、ヒゲに見えておもしろい。一方、英語名はお腹から胸にかけての毛の明るさに着目している。目の付け所の違いもおもしろい。


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Blond capuchin。リオズーでも見たブロンドカプチン(金髪オマキザル)。


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マカコ・プレゴ・ガレゴ。


あ、そうか、オマキザル=カプチンのことをポルトガル語でマカコと呼ぶのか。

カンタオ州立公園でレンジャーが樹上のサルを指さして「マカ○!」と言ってた。ん?南米にマカクいないっしょ?と思って混乱してました。マカクじゃなくてマカコだったのか。


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Weeper capuchin。和名はナキガオオマキザルなので、これはほぼ直訳。


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別名Wedge-capped capuchin。くさび形の頭の毛に着目したわけね。


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オマキザルエリアは巨大な水モートという感じで展示としては悪くないのだけど、やっぱちょっと遠いな。


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じー


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ゾウはアフリカとアジアの両方が別の場所におりました。リオでも感じたのですが、ブラジルではそれほどゾウが人気動物という感じがしないんですよね。なぜだろう。


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Zzz

肝心のタテガミオオカミ様はやはりここでも寝ているのであった。


最後に残念なお知らせ。数年前の園内マップには「Lontra」という表示がありまして、カワウソ(ひょっとしてオナガカワウソLontra longicaudis)が見られるかと期待して行ったのですが、現在は展示されていませんでした。

サンパウロ動物園はブラジルを代表する動物園(なにしろWAZAに加盟してる)で、もっと気合い入ってるかと思ってたのですが・・・やっぱりちょっとユルめでした。少なくとも、カワウソ展示は復活させてほしいものです。


次回はフランクフルト動物園の予定。

リオデジャネイロ動物園

[ Before the International Otter Congress, I visited Rio Zoo (Jardim Zoológico da Cidade do Rio de Janeiro). I thought I should know more about animals in Brasil. So I learned some local foxes, howler monkys and capuchins there. ]

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国際カワウソ会議のはじまる前の日、リオデジャネイロ動物園(Jardim Zoológico da Cidade do Rio de Janeiro)を訪ねてみました。しかし、よく見るとふっといジャガーですな。


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この日はたまたま日曜だったので、それはもうにぎやか。


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今回は会議後にフィールドに連れてってもらう関係で、ブラジル産動物の予習をしておく必要があります。まずこれはCrab-eating fox。帰ってから調べたら和名(カニクイイヌ)があった。イヌかよ〜、キツネじゃないのか。


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カニクイイヌはポルトガル語でCachorro do mato。


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で、このほとんど同じに見えるのがHoary fox。帰ってから調べたら和名(スジオイヌ)があった。これもイヌかよ〜。考えてみると、ヤブイヌと分布が重なるので、この辺のイヌ科は英語名に関係なく和名を「○○イヌ」にしようということなのかも。


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スジオイヌはRaposa do campo。でもこの2種、いま正直なところ写真では見分けがつかない。解説板と檻の中身が必ず一致しているかどうかも怪しい、って雰囲気もある(おいおい)。スジオ、ってことはしっぽに黒い筋があるとか、そういう特徴があるのか。カニクイイヌはカニ、スジオイヌはシロアリを食べるのだそうだ。ふむー、だったらいっそ和名も「アリクイイヌ」にしてくれればよかったのに。


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これはわかりやすいやつだ。寝てるけどw
Maned wolf、タテガミオオカミー!


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タテガミオオカミはLobo guará。オオカミはやっぱロボだぜ。


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ふとっちょジャガー。


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ジャガーはOnça pintada。そういえばカンタオではあちこちに痕跡を見ましたっけ。足跡とか爪痕とか。だからと言ってジャングルでうっかり出会うわけにもいかないので、「ジャガーってほんとにいるんだ〜」という他人事のような感想を持つしかなかった。


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ネコ科エリアを抜けるとアジアゾウ。


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広いゾウエリアを抜けるとつづいてキリンですが、


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1頭しかいないキリン(アミメ?)はやたらと人気がありました。なぜだかゾウよりぜんぜん大人気なんだこれが。



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坂を上って小動物&お猿エリアへ。アグーチって横から見るとマーラみたいだが、正面から見るとこのように愛嬌のある顔をしております。


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お、ナマケさん。


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フタユビナマケモノですね。


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南米のお猿さんはまったくわからんので、わたし、要学習です。


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カッショクホエザル(Brown howler)でした。


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つぎ。この黒い方は?


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そのとなりには金髪の方が。


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解答です。黒い方はアカテホエザル(Red-handed howler)。解説板は写真より絵のほうがわかりやすいですね。金髪さんは、Blond capuchin。カプチンはオマキザルなので、金髪オマキザル?(←勝手に和名つけるなって)


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もうおひとかたいました。


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Crested capuchinでした。つまり、とさかオマキザル?(←勝手に和名つけるな)


とりあえず、ハウラー=ホエザルと、カプチン=オマキザルを覚えておけば、この先、だいたいのお猿は何とかなりそうだ、と思った。


・・・


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各種のヤシが作り出す並木がみごと!ちなみにリオ植物園にはこれのもっとすごいヤシ並木がありました。次回お見せします。植物園のくせにお猿&鳥類がいっぱい撮れましたので。


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オニオオハシ型電話ボックスと現地の人びと。


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カバの池。


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お、かっこいい鳥!


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Cariama cristataはアカノガンモドキという和名がありました。習性がヘビクイワシと似ているので収斂進化の良い実例なんだそうです。ふむー。そのとなりは、なぜかミナミコアリクイ!


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タマンドゥアミリムちゃん、寝てますけど。まだ昼だしね。


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クモザルも日本で見るのはジェフロイばかりですが、こちらはクロクモザル(Red-faced spider monkey)。英語名の通り、みごとに顔が赤い。人相というか猿相はというと、まるで宇宙からやって来たみたいでした。


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そういえば、ホエザルオマキザルクモザル以外にも、南米には小さい系のお猿もいろいろいるのであった。面白いお顔のやつを代表で。


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クチヒゲタマリン(Moustached tamarin)です。クチヒゲに愛嬌がありますね。


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で、実はリオズーって鳥類のコレクションがすごかったんです。でも古いタイプの動物園であり、特に鳥の展示はぜんぶ檻なのであまり積極的に撮る気にならなかったけど。最後にちょっとだけ。これはオウギワシ(Harpy eagle)。


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Tawny-browed owl。メガネフクロウの一種ですか。不思議な雰囲気のフクロウでした。


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団地みたいな鳥の檻をひとつひとつ見てたら、あっという間に夕方になってしまいました。


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どうもお疲れさまです。


というわけで、ちょっと古い感じのリオデジャネイロ動物園でしたが、なぜかジャイアントパンダが来るという話もあるそうなので、今後の発展を期待いたします。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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