Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

富山どうぶつ・クマシカタヌキ

[ Toyama Municipal Family Park Zoo's featuring character is Raccoon Dog. They had 5 new borns in May this year. ]

111118_01
富山市ファミリーパークといえば、タヌキ!


111118_02
と、その前に他の里山系動物も。ツキノワグマのリンさん。


111118_03
いや〜ん。
熊の手の分厚いパッドがよく見える。


111118_04
リンさん、きわめて愛想がよろしい。クマにしとくのが惜しいほど。


111118_05
しまった。これダマジカだった。まあ西洋の里山動物ってことで。


111118_06
さて、春にこの「里山生態園」という新しいエリアができたのを、今回見に行ったのだけど、何というかまだ植物の力が弱くって、出来たての造成地を見ているようだった。何年かすると草が生えたりしていい感じにこなれるのかもしれない。今のところ、アーシーで巨大なサル山という雰囲気。

ちなみにこの広々とした里山生態園に移ったはずの去年生まれの子ダヌキたちは、エサ時間にも姿が見えなかった。日中は出てこないのだろう。生態重視であれば仕方がない現象だけど、展示という観点から見るとちょっと微妙だ。


111118_07
というわけで、郷土動物館の横の以前からあるタヌキ展示場へ。


111118_08
5月25日にまた5頭(オス1+メス4)生まれたよ。


111118_09
もう若ダヌキだね。


111118_10
なーんかさあ、


111118_11
腹へったよね。               ねー。


111118_12
は〜い並んで並んで。


111118_13
こっち向いて〜!(1頭足らない・・・)


111118_14
きみたち、撮られ慣れてないか?


111118_15
とってもよく似た2頭w。


TFP、雪が積もったらまたユッチーに会いに行きたいね。

八木山どうぶつ・絶対負けない!

[ Last week, I visited Yagiyama Zoological Park in SENDAI city where the massive earthquake stroke on Mar.11. The zoo was reopened on Apr. 23, but still in restoration. I'd like to show my foreign readers how the animals in the zoo are in the best of health and how zoo staff are making strenuous efforts. SENDAI YAGIYAMA ZOOLOGICAL PARK ]

仙台市八木山動物公園に、震災後はじめて行ってきました。

110812_01
言わなくともわかると思いますが、ホッキョクグマ。オスのカイです。


【追記 2012.8.17】これ ↑ ↓ ほんとにカイですか? 1年たって見直したら、ポーラのような気もしてきました。どなたか識別できる方いらっしゃいませんか?



110812_02
かっこいいぞぉ!!!


110812_03
お、サービスだね。


110812_04
何だ、背中がかゆいだけカイ。(←うっすらとオヤジギャグ)


110812_05
こちらはメスのナナちゃん。


110812_06
おしりどアップ。失礼しました。


110812_07
ナナちゃんせわしない。なかなかお顔を撮らせてくれない。


110812_08
黒いのもいるよ。




・・・といつもの調子でアホなコメント書いてますが、実はかなりシリアスな気分です。



ひとには誰でも「はじめてのどうぶつえん:my first zoo」というのがあるはずです。



そう。生まれて初めて行った(というか、連れて行かれた)動物園のことですよ。わたしの場合、ここ八木山動物公園がそれに当たります。


ご存知のとおり、東日本大震災で被害を受けた動物園水族館はいくつもありますが、動物園の中で最大の被害を被ったのが八木山でした。


震災直後は多くのみなさんと同様、わたしもなす術がありませんでした。もちろん今だってありませんけど。日動水にわずかなお見舞金を預けることしかできなかった。それでもスタッフや関係者の皆さんは懸命に仕事を続けられ、1か月ちょっとという驚くべき短期間で再開を果たしました。

動物園や水族館という存在が、社会のなかでいかに重要な、大切な心のよりどころとなっていることがはっきりと見えた、数か月でした。


110812_09
がんばろう東北。

八木山の最大の被害はサル山。山体に亀裂が入って崩壊寸前だったようです。上の部分が撤去されたあとには、このようなヤグラが組んでありました。




110812_10
こんな動物の無心な姿が、心が疲れ果ててしまったひとたちに、どれだけ力を与えることになったことだろう。


110812_11
ビーバーには5月6日に4つ子が生まれていました。


110812_12
お父さんのゴンタはその直前に亡くなってしまったんだそうです。何とも残念なことです。


110812_14
こちらはアフリカ園。


110812_13
八木山のシロサイはかっこいいよなあ。


110812_15
でも、もうひとつ残念なことが。キリンのアキコが5月19日に亡くなっています。


110812_16
元気出せよユウキ!


110812_17
・・・






何だか今さらなんだけど、動物園ってすげえなあって、あらためて、思えてきました。







110812_18
他の種の生きる姿を見る、ということが、これほど見る側の生きる力をも活性化させるものなのか。





そして最後に、これ。




110812_19
みさき公園、京都市動物園・・・後ろのメッセージは東京都動物園協会。


110812_20
姫路セントラルパーク、富山市ファミリーパーク(里ノ助だぁ!)、千葉市動物公園(千葉Zooとだけ殴り書きで書いてあって、実にシブい)、群馬サファリパーク(盛岡って書いてあるんだけど?)、大阪市天王寺動植物公園(正式名称はじめて知ったかも)・・・




この時点でわたしは完全に思考が停止しました。
泣けました。




姫センの田中さんが飼料袋に書いておられるメッセージを勝手に引用しちゃいます。

「戦後最大の危機ですが、戦後と違う事が2つあります。1つは負けていないという事と、もう1つは世界中が味方という事です。がんばってください!! 田中」



あんな危急の際に、これだけ含蓄のあるメッセージをさらっと書ける田中さんってすてき!

盛岡どうぶつ・里山編

盛岡市動物公園がつづきます。カナダカワウソ以外の動物たち、その1。日本の里山にいるようなやつら。

110809_01
おなじみハクビシン。
さっきgmailの上のところに出てくる広告で、ハクビシンが出たら駆除しますよ、みたいなものが出てて驚いた。googleの広告に出てくるようになるとはなあ。なにしろわたしの実家(仙台市近郊のそんなに山の中じゃないごく普通の住宅地)の庭にも来るらしいから、相当寒い地方へも分布域を広げているに違いない。


110809_02
去年の春に生まれたホンドタヌキの子たち。1年ではそんなに大きくなってないね。


110809_03
こっち見るわ見るわ。そんなに珍しいのオレ?


110809_04
そんなに見つめられるとエサあげたくなります。


110809_05
これは上と同じ個体。


110809_06
その後ろにさっきのが来ました。


110809_07
上向いてあくび。


110809_08
いい表情してるなあ。


110809_09
どうもこんにちは。撮らせてもらってますよ。


110809_10
あ、これ哺乳類じゃなかった。


110809_11
帰りがけにアナグマの檻を通りかかったら、このような状態で驚く。


110809_12
基本的にビビリのアナグマも、若い個体はこんなに好奇心旺盛なんだねえ。こうして見ると立派にイタチ科だ。


つづきます。

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

 Biography + Bibliography
(展覧会と各種掲載リスト)


 Floodgates

 Twitter : otterhaus
 Facebook : otterhaus
 Tumblr : otterhaus
 Tumblr : otterhausanbau
 Flickr : Otterhaus

* 依然として記事の内容に無関係なスパム的書き込みが多いため、各記事に対する新規コメントは現在、受け付けておりません。ご連絡はFacebook、Twitterをご利用いただければ幸いです。


キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
かわうそ3きょうだい (えほんひろば)


空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
ぼく、およげないの


ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学


Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】