Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

スーパーアイドル、カエデちゃん・その2

[ The second day of winter special open program at Morioka Zoological Park. Enjoy! ]

160216_01
スーパーアイドルその2!というか、MZPこと盛岡市動物公園の冬季臨時開園2日目です。


160216_02
2日目は、思いっきり雨だ。

最近の天気予報はかなり精度高いですよね。あわよくば降らないでくれれば・・・みたいな人間の愚かな願いはほとんど通用しなくなりました。科学の勝利、情報と演算の勝利ですね。あれ?良いことなのか悪いことなのかよくわからんな。

アフリカゾウのマオちゃん、雨の中でもよろこんで歩き回ってます。なぜなら今日は気温が高いのです。したがって雪の方はというと、どんどん解けまくってまして、もう園内ぐじゃぐじゃです。


160216_03
おまけに霧も出て、深山幽谷のようになります。ニホンカモシカの場合、逆にこういう天気がむちゃくちゃ似合ってしまうのだった。

うっかり忘れてましたが、盛岡市動物公園はもともと深山幽谷みたいなところでして(何年か前に園内に野生モンのツキノワグマが出てしばらく閉鎖になってたり)、こういう日にはその本性を現すのだ。いいぞMZP!


160216_04
お待たせしました。われらがスーパーアイドル♡カエデちゃん。

カエデちゃん、今日のお客の入りを確認したいようですが、ガラスが曇りまくっております。困った。




雨だからお客さん来ないかな、と思うとそんなことはぜんぜんなくて、

160216_05
ちゃんと来てます。

盛岡の人々は、この程度の悪天候ではほとんど行動に影響が出ないものと考えられます。

しかもこれ、カワウソファンのみなさんが雨宿り休憩している隙に撮ったショットなので、実際にはこの3〜4倍ぐらいの人々がこの位置に張り付きます。結論として、雨でもぜんぜん平気な冬季開園、ということでよいでしょうか。


160216_06
ん?


160216_07
そわそわ ↑


160216_08
ごはんの前に窓ふきしましょうね。


160216_09
あ!

いきなりフライング。というかドロボウアイドルか!


160216_10
そのままあげるとすぐに取ってっちゃうので、今日はまず、水の中から魚取ってみましょう。生き餌じゃないけど。


160216_11
そんなの簡単だよ〜♪


160216_12
もっと!


160216_13
ちょうだい!


160216_14
もうおしまい。水しか入ってないよ。



・・・



160216_15
ほいっ、ほいっ。

雪掘りしたいんだか、ごろんごろんしたいんだか。どっちなんだアイドル。



160216_16
ファンのみなさんの前まで来て、しっかりサービスショット。


160216_17
ちゃんと撮れてるー?

いつもながら、このキメポーズはすごいと思います。やはり天性のアイドルなのか。


160216_18
8頭身美人。

しっぽまで含むと10頭身越えてしまい、ありえないプロポーション値になるので、頭胴長で計測お願いします。


160216_19
カエデちゃん、横を向いたら平均台になりませんね。


160216_20
いっぱい遊んでもらいました!


160216_21
ちょっと氷水でクールダウン。


160216_22
ぶるぶるっ!


160216_23
今日はなんだか忙しかったなあ。


160216_24
スーパーアイドル、もう眠くなってきました。


というわけでこのへんで紙数が尽きました。

あっと言う間の2日間の冬季臨時開園です。大森山ZやおびひろZみたいに毎週やってくれたらいいのになあ、という声も多いですよね。盛岡市動物公園って、内陸性の気候や、北上山地のはずれの山の中、という立地をもっと生かすことにより、より特徴のある動物園に展開できる高い可能性を秘めていると思っています。その要素のひとつとしてカナダカワウソをはじめとする北米産動物の飼育実績があり、姉妹都市関係だけに頼らない積極的な現地機関との連携があったりするとよいのになあ、と勝手なことを考えます。

  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 20:17 | Edit

富山FPの3年後

[ Toyama Municipal Family Park Zoo had opened an extremely large exhibit for domestic animals three years ago (see photo 25-). I expected the exhibit had been acomplished after three years run. The situation makes me think of the difficulty of coexisting live plants and animals at exhibits. ]

141112_01
このところ3年ぶりがシリーズになってしまってます。富山市ファミリーパークも、やっぱり3年ぶりです。


141112_02
キリゴロウとコナツの子、ナツゴロウ。2013年8月生まれ。


141112_03
若気の至り、ではなくて、いたずら盛りですね。


141112_04
あ、とうちゃん!


141112_05
・・・・・・


141112_06
・・・・・・


141112_07
何か説得されて着いていくような展開ですが、たまたまそう見えるだけでしょう。


141112_08
母コナツさんは舎内。要削蹄な状態です。ハズバンダリートレーニングはされているそうで、少しずつ削れているとの掲示がありました。はやく歩き回れるようになるといいですね。


141112_09
やっぱりヤギっていいよなあ。


141112_10
で、カワウソ展示ですが・・・


141112_11
・・・とのことです。残念であります。


141112_12
水が抜かれたカワウソ放飼場内では工事が行われていました。奥の方で仕切りのかさ上げをやっているようです。ってことは、ここを越えたやつがいるってことだな。黒ムギュはパワフルだw


141112_13
この日はアナグマの当たり日だったようで、


141112_14
どうもです。


141112_15
柵を乗り越えてこっち来そうな勢いでした。


141112_16
マツコ&タケコ。まつたけガールズ。


141112_17
ねむねむさすけ。


141112_18
いつも冗談が通じなそうなメリー。


141112_19
2014年7月16日生まれのグレビーシマウマ、かがやきくん。新幹線のようにぶっ飛んで走るシマウマになるぜ。


141112_20
ナツゴロウはまだえさかごに背が届きません。


141112_21
じー


141112_22
何となく、


141112_23
いじいじ。


141112_24
バラバラだけど、ここで家族写真を1枚。

ナツゴロウは明後日、11月14日に群馬サファリに移動だそうです。搬出搬入輸送中の安全を祈願します。


・・・


さて、問題の里山生態園です。

なぜ問題かというと、3年前、オープン直後に見た時は、あまりに植物っけがなく、なおかつ仕切り柵がかなり目立ち、まるで国境地帯の造成地みたいな印象だったからです。

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 富山どうぶつ・クマシカタヌキ

3年もたてば草などが生い茂り、いい感じにこなれているはず。

141112_25
ありゃ。意外に変わってないですね。

左奥のニホンカモシカエリアだけは、草が生い茂ってますが、ホンシュウジカとニホンザルのエリアは、やっぱり無理だったようで。


141112_26
シカとタヌキが同じエリアにいますが、シカの方が圧倒的に強いので、タヌキ用シェルターが作られています。


141112_27
オラオラオラオラ!


141112_28
困ったタヌキは、抜け穴を掘って隣のサルエリアへ逃げます。


141112_29
カモシカエリアは一見、平和そうですが、


141112_30
どこからか入り込んでくるニホンザルがいて、いやそうなカモシカ。

というわけで、まだまだ発展途上なようです。今のところ景観的にはちょっと残念な感じですが、なにしろ国産動物のこれだけ広大な混合展示は他に例がありません。その思い切った挑戦を買いたいと思っております。


141112_31
やっぱりヤギはいいです。何と言っても園の仕事(草刈り)を手伝いますからね。


141112_32
里の助も仕事してました。


  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 22:15 | Edit

わんぱーくこうちでちゅーるちゅる

[ Wanpark Kochi Animal Land is a small zoo in Kochi city. They don't have otters but have attractive animals such as Japanese badger, Japanese serow, lemurs, Southern tamandua and more. ]

130906_01
わんぱーくこうちアニマルランドのアナグマ。

高知市内の比較的行きやすい場所にあるのにもかかわらず、カワウソがいない動物園はどうしても後回しになってしまいます。今回ようやく訪問できました。


130906_02
お食事タイムだあ!


130906_03
食べるよ〜


130906_04
もしゃもしゃ


130906_05
食べるよ〜


130906_06
もうおしまい?


130906_07
高知の県鳥ヤイロチョウ。派手。


130906_08
ミナミコアリクイの鳴子さん。1歳。


130906_09
ちゅるちゅるちゅるちゅる


130906_10
息継ぎ


130906_11
ちゅるちゅる


130906_12
ヤギ〜


130906_13
んなこと言われてもなあ


130906_14
自分ヤギだしなあ・・・


130906_15
ぜんぜん気にしませんよ          しませんよ


130906_16
よお!そこの黒いの!


130906_17
ニホンカモシカ〜


130906_18
四国の個体は、本州産に比べてツノが後ろに強く湾曲しているそうです。たしかに本州のニホンカモシカのツノは、もっとまっすぐだったような気がします。


130906_19
わんぱーくこうちでは、四国産ニホンカモシカに力を入れているのですね。遺伝子レベルの違いも報告されているので、亜種とみなせる可能性もあることを知りました。


130906_21
さっきの鳴子さんの成長記録が紹介されてましたが、


130906_20
面白いのがこれ。カワウソのぬいぐるみにつかまって体重測定されてますなw カワウソがコアリクイの成長に一役買っているわけですな。


130906_22
あとこれ、わんぱーくこうち名物、岡ちゃん日記!

それぞれの動物の前に貼ってありますが、すんごい高レベルなマンガです。作者のおかもとさんってほんとに飼育の方なんですか?



岡ちゃん日記は「アニマルランドNEWS」で読むことができます。
こちら↓からダウンロード可。

アニマルランドNEWS


130906_23
鳴子ちゃんゴロゴロ。


130906_24
元気に育ってね。

  • Posted by jsato
  • TB(0)
  • 22:21 | Edit

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

 Biography + Bibliography
(展覧会と各種掲載リスト)


 Floodgates

 Twitter : otterhaus
 Facebook : otterhaus
 Tumblr : otterhaus
 Tumblr : otterhausanbau
 Flickr : Otterhaus

 メールはこちら

* 依然として記事の内容に無関係なスパム的書き込みが多いため、各記事に対する新規コメントは現在、受け付けておりません。ご連絡は上のメールフォームから、公開ツッコミなどはFacebook、Twitterをご利用いただければ幸いです。


キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
かわうそ3きょうだい (えほんひろば)


空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
ぼく、およげないの


ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学


Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


  • ライブドアブログ
Das Otterhaus 【カワウソ舎】