Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

世界最大のカワウソ4・ハーゲンベック動物公園その1

[ In Germany, four zoos have Giant otter now. I've reported three of them already. And this is the final one, that is, Tierpark Hagenbeck. I came to be fully convinced of Giant otter's unique attraction. ]

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現在、ドイツ国内ではオオカワウソが4か所の動物園で飼育されています。今まで3か所、ご覧いただきました。

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ1・ライプツィヒ動物園
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ1・ライプツィヒ動物園その2

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ2・ドルトムント動物園
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ2・ドルトムント動物園その2
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ2・ドルトムント動物園その3

Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ3・デュイスブルク動物園
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ3・デュイスブルク動物園その2
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 世界最大のカワウソ3・デュイスブルク動物園その3

ちょっと(かなり)間があいてしまいましたが、いよいよ最後はハーゲンベック動物公園です。



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おお、いるねえ!泳いでるねえ!


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ちょっと狭いかな、という気もするけど。


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でもしっぽの先まで2メートル以上あるオオカワウソが群れで泳いでいることを考えたら、十分にでかい水槽だと思う。


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1.5メートル程度の垂直段差は軽く飛び越えられます。でもこっち側からプールに入ることは、設計した人も考えてなかったと思う。


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なになに〜?


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こんにちは!


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つくづく大きいですね。


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何かくれるの?


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たっぷりボディに水のはじっきっぷりがたまらん。


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何かあやしいやつが来てるよ


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他の動物園でも見られた通り、やっぱり植栽に「竹」が入っています。オオカワウソに引っこ抜かれにくい割に、密度が出せるからなんだろうか。


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2007年4月8日、2008年1月26日、2009年9月5日、2010年6月20日に生まれてます。すごいですね、たてつづけに毎年だ。その上にあるのは、物を投げ込まないで、ガラスをたたかないでの注意書き。こちらはいずこも同じフレーズ。


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つくづく長いですよ。


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水もしたたる、いいオオカワウソ。


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オオカワウソの目は他のカワウソ種に比べて飛びだしぎみ。これってやはり水上の視認性アップのための進化の真っ最中ってことなんでしょうね。このまま進化を続けていくと、きっとカエルやトビハゼみたいな顔になっていくよ。


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それとアマゾンあたりにいる動物では、ノドあたりにぶち模様があるのが多い(タイラとアマゾンマナティしか知らないけど、たぶん他にもいるはず)。こういう柄物関係もやっぱり収斂(コンバージェンス)なんだろうか。


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えっへん!


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あ、クチは開かない方がかっこいいみたい。


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なんだなんだなんだ〜?


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奥の砂場でおトイレ中。

オオカワウソはおトイレ中もしっぽが上がり切らない感じです。重そうだもんね。


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水面航行中。目の上のヒゲがピンっと立って警戒モードか。


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精悍だけど、どこかおまぬけな感じが魅力。


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ペリスコーピング(水面から潜望鏡のように高く首を上げて警戒する習性)と同じ姿勢をしてくれました。この状態だとノドの模様が観察しやすいのですが、飼育個体だとあまり首上げをしてくれないような気がします。逆に野生ではこのスタイルの写真が圧倒的に多い。


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ふしぎなふしぎなハーゲンベック。


オオカワウソつづきます。

基本のハーゲンベック

[ Rothschild Giraffe, Impala, Polar bear, Walrus, Asian elephant, etc. at Tierpark Hagenbeck. I visited there first time last summer. New exhibit called Eismeer was good. But I prefer old elephant hall. And otters are coming up on the next update. ]

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ハンブルクのハーゲンベック動物公園。2012年8月撮影。ハーゲンベックは「動物園の基本」のひとつと考えてよいのでしょう。いろんな意味で。


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ロスチャイルドキリンのファミリー。


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キリン放飼場はそんなに広い印象がないのですが、写真見直してみるとこれが結構、広く見えるんだ。


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キリンはインパラ、クーズーと同居してました。


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インパラ。


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こちらはちょっと前にリニューアルされた、Eismeer(氷の海、すなわち南氷洋+北氷洋か)。ホッキョクグマとセイウチなどがいます。


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いました。


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まあ夏だしね。


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地下は水中が見られるようになってる。


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セイウチ来ました。


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ガラスに貼り付いて遊んでいます。


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ハーゲンベックと言ったら、これ。世界初のパノラマ展示。フラミンゴ→シマウマ→ライオン→バーバリーシープの展示が重なって、ひとつの風景として見える・・・わけですが。


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シマウマの奥にいるライオン。


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そのまた奥にいるバーバリーシープ。


現代人の目から見ると、かなり大味でした。でもこれ、100年前からやってるってことを考えると、やはりとんでもなく画期的な展示と思える。



・・・



さて、ハーゲンベックにはオオカワウソとコツメカワウソがいるので、ほとんどの時間は両方の展示を行ったり来たりしていた。カワウソが収容されてのち、閉園ぎりぎりで最後にふらっと入ったアジアゾウの室内放飼場(Freilaufhalle)が、すごかった。


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なんだこれ。あり得ない室内風景。


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ゾウの大きさを考えて、建物の規模を想像してください。


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せっせ、せっせ。


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あ、ちびゾウ!


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給油中。


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もう完全にスケール感が崩壊している写真。


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ちびゾウの体型が面白い。ゾウとハイラックスが親戚、ってのも何となくわかるような気がする。


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室内にいるということを忘れそうです。


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それにしても、ちびゾウの目がたまりません。


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模型じゃないよ。



次回はオオカワウソ、行きましょうか。


おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


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おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

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Das Otterhaus 【カワウソ舎】