Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

シロクマ+クズリ+シロイワヤギ・ベルリン動物公園

[ Maybe you need three days to complete all animals in large Tierpark Berlin! This time, let's take a look at Polar bear, Wolverine, Elk, Mouflon and Rocky Mountain goat. ]

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何件か「つづく」のままになっているテーマがあったよね。ぼちぼち続けようか。

それじゃ、まずはベルリン動物公園(Tierpark Berlin)だな。それにしても何とかっこいいやつなんだ!



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ベルリンには大きな動物園がふたつある。旧西ベルリンのその名も動物園(Zoologischer Garten)駅の真ん前にあるベルリン動物園(Zoo Berlin)と、旧東ベルリンのフリードリヒスフェルデにある、ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)だ。で、前回書いたように、この旧東の動物園の方が、凶悪なほどに広大なのであります。


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やっぱり夏はミドリグマになるんだなあ。


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おっ!


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実にかっこいい!


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で、ベルリン動物公園の作りって、一言で言うとおおざっぱ。これが共産圏的なおおらかさ、なんだろうか。いや、共産圏的なおおらかさと、ドイツ人特有の律義さが合体すると、こんなとんでもないことになっちゃういい例なんだろうと思う。もちろん、絶対的な広さがあるので動物にとっては悪くない。しかし、見物する人間の方はものすごく大変だ。


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ちょっと溶けてしまいました。夏は仕方がないね。


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で、とにかくこんな広大なホッキョクグマ放飼場はこれまで見たことがなかったので、


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まだ開始早々ですが、もうどうにでもしてくれという気分になってきた。

そうそう、こんなふうに常同行動にならずに、ふつうにほっつき歩いているホッキョクグマ、というのもここで初めて見たんじゃないか、という気がする。


ベルリン動物公園は、最低でも丸2日、できれば丸3日かけたい。今回、わたしは開園直後から閉園までいたが、それでも全体の3分の1ぐらいしか回れていないのだ。何なんだいったいw



さ、次はクズリを見るよ。

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いました!
イヌじゃないぜw

クズリは分園みたいな拡張部分みたいな場所にいるんだけど、ふつうにいろいろ回ってたどりついたら、ごらんのようにもう夕方だ。


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奥の方で2頭がじゃれてる!
放飼場はオリなんだけど、目が粗いので何とか撮れそうだった。


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実はこのときクズリを初めて見た(すでにデュイスブルクのやつをお見せしてるけど、日程的にはこっちが先)んだけど、「えーっ?」って感じだった。


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何で「えー?」かというと、こんなふうにじゃれじゃれするような動物とは思ってなかったのだ。何と言うか、もっとシリアスに毅然とした感じのするやつかと勝手に思い込んでた。


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しかも、好奇心旺盛だしねw


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こんなはずじゃなかった・・・んだけどそのへんはやはり大型イタチ科動物特有の性格なんだろう。


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何の説明もなしにこの写真見せると、イヌかクマって言われそうだ。


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でも犬歯の見え方がイタチ科。


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逆光の影の部分を思いっきり持ち上げているので、毛の色は当てになりません。もっと暗いです。


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口が開きっぱなしです。あ、ひょっとしてわたし威嚇されてますか?


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あれ、行っちゃった。しっぽが特徴的(ちょっとオオアリクイみたいな感じ)なんだけど、ちゃんと撮れてないなあ。




んで、おとなり(といってもかなり距離がある)がヘラジカ。

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むーっす!いや、えーるく!


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エルクは以前、ストックホルムの動物園で見たんだけど、当時は写真とかまったく撮ってないのね。ツノの立派なオス、撮っておけばよかった。


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そのまたお隣。ふつうのムフロンと思いますが、立ち姿がかっこいいので見てね。


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そろそろ出口に向かわないといけない時間ですが、途中のシロイワヤギにひっかかりました。


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まだ冬毛がひっついているんでしょうか。


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ベビヤギ♪


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オトナがあまりに愛想のよすぎる顔しているので、ベビヤギはそれほどかわいい感じではないですな。


うーん、もう一度行っていろいろ撮り直したいぞ、ベルリン動物公園。
まだキリンとかラクダ科とか、すごいのがつづきますよ。


ゾウさんと思い出ベンチ・ベルリン動物公園

[ Asian elephant and African elephant at Tierpark Berlin. Beside the elephant ground, I found the memorial bench of Wulf Olm or famous photographer in Germany. ]

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アジアゾウの、ちびゾウ。ベルリン動物公園(Tierpark Berlin)。2012年8月撮影。



ゾウ放飼場の前に、メモリアルベンチが置いてあるのですが、その中のひとつを何気なく読んでみると、写真家さんのものだったので、撮っておいた。

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 ヴルフ・オルム
 1942.7.16 - 2007.4.15
 ベルリンの動物写真家
 ありがたい思い出の記念に


最近になって調べてみると、ヴルフ・オルムさんは東ドイツで屈指のスポーツカメラマンだった人で、東西ドイツ統一後はどういうわけだか動物写真に転向したらしい。ベルリン動物公園を撮った写真集が出ている(Amazonにオーダー中だけどまだ来ない)。

東京都の動物園でも「思い出ベンチ」という名前で、20万円ほど出すと記念プレート付きのベンチを置いてくれるようになっているようなのだけど、日本の場合、ベンチがボロくなったら撤去ね、みたいなところがあるので、自分が死んでもやってもらおうという気にならない。確証はないけど、ドイツの場合はそう簡単に撤去されないんじゃないか、という感じがする。

ベルリンのこのベンチは、もうすでに何度かペンキを塗り重ねられているように見えるんだけど、東京のそれはペンキを塗って長持ちさせる作りにはなっていないのである。これはもう文化の違いというより、まず根本的な気候の違い(温度変化と高湿度)によるものが大きいので仕方がない。日本の気候では、定期的にペンキを塗っても木材が朽ち果てるスピードがとっても早いからね。



で、この思い出ベンチに座って目の前に広がる景色は、こうだ。

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わー!ゾウさんがいっぱいいるなあ、という段階でもうこの景色に負けているわけだが、ちびゾウが2頭もいる、ってところでもう完全に惨敗である。


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ドイツの動物園ではどこでも誇らしげに繁殖しました!っていうプレートが掲げられているのだけど、ベルリン動物公園のアジアゾウ、今年(2012年撮影です)だけで5月に2頭も、生まれてるじゃない。おいおい。


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お母さんも毛深いなw


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んもう、言葉が出ませんっ。


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真正面ちびゾウ!



・・・



さて、必要以上に広大なベルリン動物公園ですが(ベルリン動物園とベルリン動物公園の違いなど、その手の話はいずれ書きます)、ゾウさんはアジアゾウだけではありません。

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ここからアフリカゾウの部になりますけど、いいですね?


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これは、若ゾウ?


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のようですね。


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プレートには2006年と2007年に生まれてるとあるんだけど、もうちょっと若いような。


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ちゃんと調べとかないといかんなあ。もう完全に気合い負けしてるから、こっちも頭がぼーっとしてたんだよなあ。


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こっちは明らかにちびゾウ。


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ちびゾウ給油中。


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ぼーっと見てるだけです。


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さて、ゾウの隣にはお仲間のハイラックスの展示があるのが定番ですが、ここのハイラックスはキボシイワハイラックス(Yellow-spotted rock hyrax)。


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おなじみのケープハイラックスとあまり変わりのない顔。毛の色は違うかも。以上、適当な観察で申し訳ない。


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ドイツの街角でよく見るポスター貼り用の柱に、素朴なポスター。このポスター、おみやげに売ってくれればいいのに。


凶悪なほどに広いベルリン動物公園、カワウソがいないので一番最後になりました。これから何回かに分けてアップします。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
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