Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ミルクとツヨシ、その2

[ Second day at Kushiro Zoo. Same as yesterday, Milk was exhibited in the morning and Tsuyoshi appeared afternoon. Look at amazing behavior of Milk! ]

160316_01
2月下旬の釧路市動物園、ミルクとツヨシの続き。表紙↑はツヨシ。


160316_02
まずは午前中のミルクの様子を。
今日は新しいおもちゃとして、ホースが投入されていた!


160316_03
おかげではじめて接する物体に対し、ミルクがどのように反応していくのかを観察することができた。


160316_04
その新しい存在をどうやって激しくプールに叩き込むか、という意図がベースにあり、様々な行動が発現していくように見えて興味深い。


160316_05
端部の匂いを嗅いでいる?


160316_06
壁にぶつけて跳ね返らせてみる。


160316_07
水中に沈めたあとで振り回すと、端部から水が吹き出すことに気づく。


そしてこのあとがすごかった。

160316_08
プールの縁にホースを4分の1ほど飛び出すように置いた状態で、それを前脚でタッチして跳ね飛ばしつつ・・・


160316_09
自分はプールにダイブする。
視線の先に注目。あくまでホースの動きに関心があるようなのだ。


160316_10
これを何度も繰り返す。


160316_11
いかにホースを派手に跳ね飛ばすか、ということが問題なのだ。


160316_12
だいたい納得したのか、ホースなしのノーマルなダイブも繰り返して、


160316_13
揚々と引き上げるミルク。

とんでもないクマである。いっぱい飛んでたけど。




・・・



さて午後1時、ツヨシに展示交代。

160316_14
今日は実にいい天気。


160316_15
でも今日はお客さん少ない。一昨日いっぱいいた遠征の人が、ぜんぜんいなかった。曜日の関係であろうか。


160316_16
この角度だと、ツヨシの頭の毛の分け目がよくわかる。


160316_17
この壁の部分の凍り方で気温がわかるようだ。つまり今日は一昨日より気温が低い。


160316_18
やがて余裕のスタンディング。腕組みしているように見える。


160316_19
スタンディング中は人っぽいが、直立姿勢が崩れるときにホッキョクグマの体型(特に首の長さ)がよくわかる。


160316_20
場の確認が終わると、安心してくつろぎ姿勢に。


160316_21
魚食べるのホースで遊ぶのどっちなの!

ツヨシの欲張りが遺憾なく発揮されるパクパクタイムであった。


160316_22
でもやっぱり、リンゴは行儀よくいただきます。


160316_24
昼寝には最高の天気だ!


その後、ツヨシは無事にズーラシアに移動、3月19日から一般公開の予定で、順調に慣れているらしい。よかったよかった。この調子で、繁殖よろしくお願いします。

ズーラシアでは、イベントてんこ盛り。
よこはま動物園ズーラシア | イベント welcome 「ツヨシ」!!


おまけ。

160316_23
隣のミルクはトマト好き!


ミルクとツヨシ、その1

[ Continuing report of Kushiro Zoo. They have two polar bears. Young female named Milk and adult female named Tsuyoshi. In the morning Milk is exhibited and change to Tsuyoshi at 1 PM. Milk is very curious and active so she makes a lot of actions. Visitors never get tired of looking her. Tsuyoshi has behavior full of charm and grace as a grown polar bear. ]

160315_01
釧路市動物園が続くよ。ホッキョクグマ、まずはミルク。


160315_02
一見、静かにブイ遊びをしているように見えるが・・・


160315_03
ミルクは、


160315_04
ご存知の通り、


160315_05
むちゃくちゃに活発。


160315_06
もう何なのそれ。


160315_07
若いカワウソの遊び方もものすごいものがあるが、ホッキョクグマもかなりなものだ。個体によるけど。


160315_08
ミルクはこの位置で踏ん張ったまま、水に浮かぶハート(湯たんぽ?)を水に入ることなしに引き上げた。すごい。どういう身体の構造してるんだ。


160315_09
別にズボラだとか、寒くて水に入りたくないってことではないのだ。「そういうことをやってみたい」という意志に基づいて、あえてやっているように見える。


160315_10
ミルクはあらゆるものに興味を示し、その扱い方を様々なバリエーションで試してみる。


160315_11
こんなに活発で好奇心旺盛な個体は見たことがない。


160315_12
壁の氷を剥がそうとしているらしい。


160315_13
ミルク先生、お時間です!


3月にツヨシが横浜へ移動するまで、メイン放飼場は午後1時で役者が交代する展示体制になっていた。


・・・



160315_14
お待たせしました。ツヨシ登場!


160315_15
大人のホッキョクグマの貫禄だ。ミルクはでかいのでつい忘れてしまうが、あいつはまだお子様だな。


160315_16
まさしく大人、じゃなくて成獣。


160315_17
何かこういう、オーディエンスに挨拶しているようなところもね、成獣の貫禄だと思う。


160315_18
何か特定のものが気になる、というより、とりあえず今日の客席の様子を確認しとこか、みたいな余裕ある眺め方である。


160315_19
特に異変がないと思ったのか、やがてリラックス状態に。


160315_20
この頃、引っ込んだミルクは隣のサブ放飼場に出されるが、メイン放飼場とツヨシが気になるのか、


160315_21
こんなところにへばりついてメイン側を見ている。実に変なやつだw。そんなことしているからお尻の毛がハゲるのだ。


160315_22
ツヨシはおとなしく遊ぶが、基本的に欲張りであるようだ。


160315_23
さっきのハートが気に入ったの?


160315_24
ツヨシはおやつのリンゴをちゃんと両手で持って食べる、行儀のよいクマだなあ。



もちろん、その2へ続く!

ヴッパータール動物園・その1

[ Polar bear exhibit at Zoo Wuppertal. Surprisingly, there is ASCO exhibit next to the Polar bear here! All photos are taken in this August. And it'll be three or four articles for this material. ]

151016_01
お待たせしました。つぎはヴッパータール動物園です。


151016_02
実は3年前にも来たのですが、閉園時間だったのでここで引き返しました(なんだそりゃ)。


151016_03
立派な建物です。動物学協会かな。


151016_04
上の建物の反対側、広場の先の奥から展示が始まります。何かうろうろしているのが小さく見えます。


151016_05
あら、いた。


151016_06
元気に、


151016_07
動き回ってます。


151016_08
落ちる!と思わせて落ちないよ。


151016_09
Nicht nur Robbenjäger 腹ばいで狩りをするだけじゃないよ


そうなんだ。
ではホッキョクグマ展示の下には、狩りの対象が?

151016_10
じゃなかった。カリフォルニアアシカのお子様だったw


151016_11
そしてなぜか、コツメカワウソ。


151016_12
アシカプール。
谷底タウンであるヴッパータールの動物園は、あらゆる展示が斜面にあります。したがって隣り合うホッキョクグマとカリフォルニアアシカの展示も、高低差があるわけです。


151016_13
こんな感じです。左上:ホッキョクグマ、右下:アシカ。
で、その手前のお客さんが覗いているあたりが、なぜかコツメカワウソ展示なの。


151016_14
わりと唐突な展示。


151016_15
ちょっとキミたち!何でこんなところにおるの?


151016_16
しらんがな


151016_17
配水の関係なのかなあ。とにかく謎。


151016_18
コツメの横がホッキョクグマプールだからねえ。


151016_19
あら、うまそう。


151016_20
あげないよ


151016_21
背中ゴシゴシ


151016_22
バランスボールですかw


151016_23
そして快便。


151016_24
で、また落ちそうで落ちませんよー


つづきます。

おやすみ前にこの一冊・・・
160px_kawauso_book
東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索
タグ絞り込み検索
Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

 Biography + Bibliography
(展覧会と各種掲載リスト)


 Floodgates

 Twitter : otterhaus
 Facebook : otterhaus
 Tumblr : otterhaus
 Tumblr : otterhausanbau
 Flickr : Otterhaus

* 依然として記事の内容に無関係なスパム的書き込みが多いため、各記事に対する新規コメントは現在、受け付けておりません。ご連絡はFacebook、Twitterをご利用いただければ幸いです。


キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)


かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
かわうそ3きょうだい (えほんひろば)


空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
ぼく、およげないの


ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学


Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
ドボク・サミット

みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】