Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

ときわ動物園の新コツメ展示・その3

[ One more report of Tokiwa Zoo. ]

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ときわ動物園のつづきです。


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わーわーわー


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わーわー


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ん?


コツメカワウソとボンネットモンキーの微妙な関係、見てて飽きません。
でも、園内もう一回りしてみます。


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この掘っ立て小屋風なのは、シロテテナガザル舎です。


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ウェザリングされたトタン板などで外観をやつしてありますが、新築です。


あ、忘れてましたが現在の「アジアの森林ゾーン」だけのときわ動物園内には、レストランはおろかトイレもありませんので、ご注意ください。まだ暫定開業の状態です。

そのためでもないのでしょうけど、入場券で2回、入場できるようになっています。当日2回でもいいし、別の日(グランドオープンまでの期間中)に来てもう一度、入ってもいいんです。

というわけで、わたしはお昼を食べに一度、動物園の外に出ました。ときわ公園には何箇所か、食べるところがあります。

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これは隣のときわミュージアム内の温室にある、ヒスイカズラ。絶妙な色です。


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また、宇部市といえば現代彫刻です。公園のシンボルみたいになっちゃってる向井良吉の「蟻の城」。すんごい目立つ!この色にドボク好きは吸い寄せられてしまいます。


・・・



ふたたび動物園へ。

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シロテが上に。


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地面に。


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橋の上に。


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うひょ〜っ!


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こちらはトクモンキーのみなさん。


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で、カワウソに戻りました。


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あっという間に夕方、収容してごはんタイムです。


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はらへった


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最後になりましたが個体紹介。メスのリン。徳山から来ました。つまり、池田出身のローズちゃんです!


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まだ来たばかりだそうですが、すっかり慣れた感じでした。


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こちらはオスのボン。ドイツから来ました。


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クチの下の模様がわかりやすいです。


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ここでごはんが来たわけですが、ちょっと変わったメニューでした。ワカサギにリンゴとイモのすり下ろしがトッピングされてました。そしてびっくりしたのはこれ。


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大きなシジミ。殻ごと!


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ガジガジしたって中身は出てきませんし、指でいじっても開くわけないですので、かなり時間をかけて、何とかして食べることになるんでしょう。食べるところを見たかったのですが、残念ながら閉園時間となりました。


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あ、カワウソプールにはカメも住んでます。


ときわ動物園の新コツメ展示・その2

[ Continuing report of Tokiwa Zoo. Besides ASCO and Bonnet monkey, they have various monkey collection. The main exhibit is White-handed gibbon (Lar gibbon). ]

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山口県宇部市、ときわ動物園のつづきです。


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ここでキーパーさん登場。お昼ごはん(というかおやつ)をばらまきます。


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この粉は豆の搾りかすだそうです。カワウソは食べ物とは思ってませんので頭からかぶって遊んでますが、ボンネットモンキーはせっせと拾って食べます。


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カワウソのおやつはこちらのバケツの中。何と生きたハヤ! 近くの川で取って来るのだそうです。


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追います追います。


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捕れました〜♪


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おや、こんなところに鶏のささみが!


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〜♪


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ところで、ボンネットモンキーのお子様は、コツメカワウソに興味があります。


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カワウソを追っかけ回すというのではなくて、その行動を逐一観察しているような感じ。


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じー


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じー


下のカワウソを観察していると・・・


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もう1頭がいきなり横から現われました!


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おっと進路変更だ!               キャっ!


大人のボンネットは、カワウソはいないものとしてやりすごしていますが、お子は好奇心の方が勝ってしまうのですね。ボンネットモンキーは泳げるそうなので、そのうち水中を追っかけ回すようになるのかなあ。でもカワウソのスピードにはかなわんだろうなあ。


・・・


昼のおやつの時間が終わって落ち着いてきたので、この辺で他のエリアを見に行きましょう。


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メインは広々としたシロテテナガザルの島。


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ポンプで積極的に水流を作り出しているようです。単なる水モートではなく、川のように見えます。こうすれば水も濁らなそう。


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おお、いっぱいいますね!


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ひょーっ!


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逆に観察されました。


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こっちは若い個体です。


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ちゃんと観察しなかったのですが、2つの島にそれぞれ別の群がいるようでした。時間をかけてじっくり個体識別などしてみたい。


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他のサルたちはコンパクトな展示になっています。これはシシオザル。


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こちらはハヌマンラングール。


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ハヌマンラングールベビーがいます!


まだつづきますよ。

ときわ動物園の新コツメ展示・その1

[ The brand-new ASCO exhibit at Tokiwa Zoo in Ube city. It's a mixture exhibit with Bonnet macaque! ]

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2015年3月21日にリニューアルオープンした宇部市のときわ動物園では、コツメカワウソとボンネットモンキーの混合展示が行われています。オープン数日後に行ってきました。


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オープンしたばかりとは言え、まだ春休み前の平日なので、開園時刻の前から待っているお客さんはそれほど多くなくて、ちょっと拍子抜け。


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ご覧の通り、今回オープンしたのは全体の3分の1に過ぎません。残りの部分は1年後のグランドオープンに向けて絶賛工事中。

で、このマップを見て入口からコツメカワウソ展示まですぐだ、と思ったらいけません。

なにしろ展示の設計はあの若生謙二さんなので、すべての園路はくねっくねに曲がっております。天王寺のアジアゾウのところとか、ズーラシアのチンパンジーのところとか、思い浮かべてください。

結論から言いますと、順路通り行っても逆走しても、コツメ展示は入口からいちばん遠くになります。わたしは途中いろんな仕掛けに引っかかりながら、シロテテナガザルが撮ってくれといわんばかりの楽しそうな動きをしているのも無視して、コツメ展示にたどりつくまで5分かかりました。


そしたら、いきなりこれです!

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この楽しげな状態を文章で説明するのはナンセンスなので、まずは見てください。


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すごいです。今までコツメと他種の混合展示をいくつか見てきましたが、これはかなり大規模なものです。コツメとボンネットモンキーは寝室以外、完全に同じスペースで共生しているので、コツメの放飼場としては少なくとも日本最大の面積であることは間違いなし。

この場所はもともと「ときわ丸」というコンクリートでできた船をサル山的に使ってボンネットモンキーを放飼していたそうです。そのコンクリ船を撤去し、土と植栽に置き換えたとのこと。

kittoさんのブログで在りし日のときわ丸をご覧ください。
あにまるカメラ:ボンネットモンキー

宇部周辺の方には思い入れのあるときわ丸だったようですが、今の感覚からすると、動物の展示としてはやはり、古さは否めません。しかし全く同じ場所、つまり外壁の平面位置が変わっていないので、何らかの記憶の連続性のようなものができているのかもしれません。かつてときわ丸に親しんだひとだけがわかる感覚なんでしょう。


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この水上の植栽いいですよね。他所ではなかなか撮れないショット。


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様子をうかがって・・・


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対岸に上陸!


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ボンネット軍団のいるエリアを警戒しつつ・・・


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敵中突破!


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などと書くとコツメとボンネット軍団の仲が悪いように思われるかもしれませんが、このおサルさんたちはなかなか温和な性格のようで、敵対しているようには見えません。むしろコツメがむちゃくちゃな動きをして、ボンネットの群れの平和をひっかき回している感じw


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でも、これだけ数が多いと、写真ではコツメ側が劣勢に見えてしまう。


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でもまあ、大丈夫。


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いざとなったらコツメはここに逃げ込めます。


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寝室です。


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こちらはわりとよくある雰囲気の空間になっていました。


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なにしろメイン放飼場が広すぎるので、接近観察&撮影をするにはこちらの方が便利です。


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しかしやっぱりカワウソなのでじっとしてません。また外に飛び出してきました。というか、寝室から出るときは必ず泳がないといけません。


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水中の複雑さも確保されてて、いいですね。


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あ、またあっち行った。


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この草、そのうち引っこ抜かれると思うのですが、意外に丈夫なのかなあ。


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おっ!



つづきます。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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・・・
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