Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

宮崎キリン・3頭のマサイ

[ Three Maasai giraffes at Miyazaki City Phoenix Zoo. ]

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宮崎市フェニックス自然動物園のマサイキリン。

カワウソを中心に撮影をしておりますと、どうしてもアイドリングな時間帯ができてしまいます。それはカワウソ様が必ずお昼寝をされるからなのですが、そんなときにはセカンドターゲットな動物の撮影になります。わたしの場合、それはキリン。


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フェニックスにはマサイキリンがいっぱいいて・・・というのは昔の話で、今は3頭だけ。リッピさんの「キリンのいる動物園 その2」によると4頭いることになっているのですが、どう見ても3頭しかいない。むむむ?


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唯一のオス。

2009年11月にフェニックスを訪ねてらっしゃるhotallさんのblogで、当時5頭いた様子を見ることができます。

2009-11-05 - キリンと私

オスはアラシとコブシ。アラシは他の個体に比べてだいぶ体毛が黒いので、現存するこのオスはコブシか。


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きみはコブシなのか?


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メスちゃん。hotallさんの書かれている識別ポイント(ツノ毛がまだら)から、この個体はランと思われます。


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あなたはラン?


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もう1頭のメス。となるとこちらはユメ。


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ユメちゃんですか?


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何とも歯切れの悪い識別ですいません。今回はカワウソを最優先した関係で、キリン担当の方をキャッチできなかったのでございます。


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ラン(左)とコブシ(右)

だととすると、アラシはどうなっちゃったんだろう?


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コブシは一番若い個体のはずなのに、ちょっとお年寄りっぽい。色が違うけど、実はこれがアラシなのだろうか。

だとすると、コブシはどうなっちゃったんだろう?


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ということで、現場でサボって情報を掴んでおかないと、後で園の方に問い合わせなくちゃいけなくなったりするわけです。せめて個体紹介の掲示でもしてくれてれば、お互いに手間が省けるんですけどね。


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南国らしい風景ですが、この日は実際に暑かった。今ほんとに3月なのか、と思ったぜ。


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もっと葉っぱくれ〜い!



【追記:2012.4.12】
この3頭の個体の愛称について宮崎市フェニックス自然動物園にメールで問い合わせをしてみたところ、すぐに回答をいただきました。それによりますと、この3頭は、

  ♂コブシ 2004年1月15日生(平川動物園生)
  ♀ラン  2003年1月17日生(フェニックス生)
  ♀ユメ  2001年8月28日生(フェニックス生)

とのことです。ランとユメについては、わたしの識別で合っているそうです。

そして残念なお知らせ。やはりアラシは亡くなっていました。2011年11月とのこと。合掌。

お忙しいとこと、個体識別の確認までしていただいた宮崎市フェニックス自然動物園のご担当者さまに、こんなところで何ですが重ねて御礼申し上げます。


平川どうぶつ・お花見キリン

[ Hirakawa Zoological Park has a lot of attractive exhibits. Above all, Savanna area is worth seeing. It's a magnificent landscape against the famous mountain (Sakura-jima) in this region. Take a look Maasai Giraffes are hanging around the area. ]

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マサイキリンのハートくん。

鹿児島市平川動物公園がつづきます。カワウソをつづける前に他の動物たちを。あ、今年はエイプリルフール仕様ではないので普通に見てください(ネタを考えとくのを忘れてました)。


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ハートくんは2010年1月20日生まれ。昨年11月に日本平からやって来ました。なかなかこの草原エリア(正門入ってすぐ、桜島がどーんとバックに見える平川最大の見せ場)に出てくれなかったそうですが、この日はバッチリ出てくれてました。


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ヤングなマサイは貴重な存在ですな。


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愛想のいいハートくんですが、そのうしろで食べるのに熱心なひとたちもご紹介しましょう。


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こうやって横並びになってくれるとわかりやすいね。背の高い方からアヤメちゃん、クルミちゃん、ハートくんの順。


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ただし背の高さだけで判断してるとあとで写真による個体判定ができないので、ツノで覚えましょう。このツノ毛がぼわっとなってるのがクルミちゃん。キーパーさんに教えてもらったので間違いないです。リッピさんの Giraffe blog : キリンのいる動物園 その2 によりますと、1997年7月25日平川生まれ。


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お花見クルミちゃん。


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このアングルから見ると、ツノ毛が実にアフリカンな感じです。アフリカンな感じってどういう感じだ?


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そしてこっちがアヤメちゃん。ツノ毛の先が丸まってます。アヤメちゃんは1995年6月29日平川生まれ。クルミちゃんの姉ですな(両親ともいっしょ)。


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アヤメ〜、ごはんだよ〜!


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平川にはオスがもう1頭。1993年9月29日生まれのフジ。


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フジはもういい年なのでパドック勤務です。同じく平川生まれですが、アヤメ&クルミとは両親が違うとのこと。


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本当はキリンたちは、こんなふうに広々とした草原エリアに常にいてくれると絵になるわけですが、実際には奥の寝室との通路にたむろっていることが多いようなので、いないときは裏に回ってね。


・・・


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新しくなったクマゾーンへ。こちらはもう21歳になるカナさん。カナダ生まれなのでカナさん。


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ホクトくん(1990年11月24日ベルリン生まれ)が遊びに来た。


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はあー。       はあー。


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んじゃ、わたしは寝るから。


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ほ〜い。仕事してくる。


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ホクトくんスリムだなあ。


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仕事w

円山どうぶつ・オオカミキリンクマ

[ Sapporo Maruyama Zoo keeps no otters now. But there used to be Eurasian otters for over 30 years until 2007. So I expect otter exhibit will come back in the near future. Despite no otter, Maruyama Zoo has attractive stars such as Wolf, Polar bear, Sun bear, Maasai giraffe and so on. ]

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札幌市円山動物園には現在、カワウソがいません。しかし実は2007年まで、30年以上の長きにわたってユーラシアカワウソが飼育されてたという実績があります。つまり今カワウソは「たまたま」いないだけで、近い将来にはきっと復活してくれるんじゃないかなあ、ごにょごにょ・・・というわけで、今回のトップ画像はシンリンオオカミの若様たちです。


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ショウとユウキ、2011年5月9日に生まれました。まだ0歳なのにもうすっかりオオカミだよね。右のジェイ父ちゃんと比較しても、もう結構でかい。


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ジェイ父ちゃんはかっこいい!


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キナコ母ちゃん。


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山の上でえっへんな若様たちと、なぜか駆け降りる父母。


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父ちゃん快走♪


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若様のどっちか。去年生まれの2頭は見分けるのむずかしい。円山常連のみなさんにまかせたい。


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家族のだんらんでガブガブ。


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ルーク!一昨年のひとりっこ若様。


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ルークすっかりいい男になりました。


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マサイキリンのナナスケ。2011年6月16日生まれ。ツノ毛が爆発でほわほわ♪


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べー


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ナナコお母さん(左)とユウマ父ちゃん。


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ところでこの円山の熱帯動物館って巨大な牛舎みたいで、北海道ならではの面白い屋内展示場だと思うんだけど、現在建設中のアフリカゾーンができたらなくなっちゃうのだろうか。



さて、円山には他にも会いたい方々がいっぱいすぎて困っちゃう。


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ウメキチ!元気にやってるか?


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こちらはキャンディさん。


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元気にポリタンクと格闘中。


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足の開きっぷりw


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征服しました。


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つぎはお待ちかねのララさん。何でお待ちかねかというと、夕方までずっと寝てたからw


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美熊だし、何といっても身のこなしが優雅だよねえ。


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白い息、写ってる?


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ほんとにきれい。


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もううっとり・・・



【追記 2012.3.16】
ところで上の撮影は2月下旬ですが、その後キャンディはデナリとの繁殖がうまくいかず、3月後半からは、ふたたびララ&デナリの、実績もりもりゴールデン繁殖ペアに移行することになったとのことです。

ホッキョクグマ「デナリ」と「ララ」の同居を開始します/札幌市円山動物園

お疲れさまです。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

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世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
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ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】