Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

さんぽの上野

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上野動物園のコツメカワウソ、アミンくん。


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ミオちゃんは現在お休み中です。あ、別に病気とかじゃないらしいですよ。「仲が良すぎて子どもができない」対策で別居中、ということらしい。


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13時30分からのごはんタイム。いつもと変わらぬ元気な食べっぷり。


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おとなりさん。


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ご近所様。


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倒れそうかも。


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実はホッキョクグマ舎が新しくなってから行ってなかった。


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動物が上に見えるのっていいよね。


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右のモニタ(地上のホッキョクグマが写ってる)、カメラ操作がお客さんに開放されてるんです。こういうのってだいたいすぐ壊れてしまうんだけど、ちゃんと動いてた。


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いま誰も泳いでないんだけど、ずっと眺めてしまう・・・


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というわけで、今日のわたし、かなりの脱力モードです。すべてコンパクトカメラだし。したがってカワウソのドアップとか、一切なし。申し訳ない。たまには散歩気分で動物園行かせてくれいw。

実は、イタチカクラブ(あるんですよそういう研究会が)のミーティングだったのでした。

上野カワウソ・ユーラシア準備中!

つづいて上野動物園です。今回は速報性が大有り!このブログには珍しいことですが、ちょっとしたニュースです。

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ミオですよ〜♪



都心に用事があったので、午後遅くなってから上野動物園に寄りました。もちろんパンダ効果で平日でも狂乱状態(らしい)の表門は避けて、池ノ端門かららっくらく入園。あちこち回ってから旧正門前のカワウソ舎へ到着しますと、


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ん?何か様子が変。


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どヒャー!もぬけのから!

カワウソ・ミーちゃんをはじめとして、アナグマの夫婦もハクビシン野郎も、みーんないなくなっています。まるで夜逃げでもしたみたい。いったい何があったのでしょう?


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案内所のおねえさんにお聞きしたところ、アクアマリンふくしまから避難中のユーラシアカワウソを展示するために、ミーちゃんたちは展示からはずれたとのこと。前のスタイルの共生展示は、5月8日ぐらいで終えたらしい。

現在、福島の個体を展示に慣らす段階とのことで、今日ももうちょっと前に来れたら練習中のチロル(あるいはドナウ)に会えたかもしれなかったのですね。展示はしないものと思いこんでたので、チロルたちに上野でお目にかかれることになるなんて、ぜんぜん考えてなかった。ちょっと驚きです。

広報から情報が流れるのは明日(木曜)以降らしいので、公式発表を待ちましょう。
またこの飛び出すアクリル水槽でユーラシアが泳ぎますよ!




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さて、夕方のマレーグマ放飼場の片隅では、何かがころんころん。


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ミオでした。このだらけっぷりw。


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だらけてたわけじゃないよっ。


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それよりミオ、前よりかわいくなってない?

前はこんなワイルドw。
Das Otterhaus 【カワウソ舎】 | 上野カワウソ・マレーシア仲間



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あらら、こんなかわいい看板まで作ってもらってー。そのせいなの?


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えっへん。


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今日はコンパクトカメラでちまちま撮ってるのでそんなに目立たないはずですが、結構こっち見てくれます。それがほとんどミオの方。前はアミンの方が視線くれたのですが、なぜかすっかり逆転してます。


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アミンはあっち向いたまんま。


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やっと使えそうなショットが1枚だけ撮れた。アミンちょっと痩せた?黒くなっただけかw


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うきゃうきゃ。


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おなか空いた〜(ミオ)


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ようやく閉園間際のお食事タイム。右側で食べてるのは野良猫じゃなくて、ハクビシンですよ。




【追記 2011.5.19】
さっそく上野動物園から公式発表がありました!
チロル&ドナウ、両方とも出ます。5月24日(火)から♪

||| 動物園ファンのサイト ||| TokyoZooNet ||| 福島からやってきたカワウソを5/24より公開


うーん火曜日か。何とかしよう。

上野カワウソ・マレーシア仲間

上野動物園が続きます。
今度はコツメカワウソ。「クマたちの丘」の熱帯ゾーンに住んでいます。

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アミン(♂)。マレーシアのマラッカ動物園から、長崎バイオパークを経由してやって来た個体。


長崎バイオパークには2008年に4頭のコツメが入ったのですが、アミンはそのうちの1頭です。他の3頭はこんな↓やつら。

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2009年11月撮影(長崎バイオパーク)。

後ろの2頭のメスがナンとウチョップという個体ですが、顔をよーくご覧ください。アミンにそっくりでしょ。3頭は兄弟姉妹なんです。したがってアミンは繁殖のために出されてしまったというわけ。手前のでっかいオスがゲモック。ナン&ウチョップ姉妹のダブル誘惑に応じず、アミンと入れ替わりに上野から行ったメスのナオコのお尻に敷かれておりましたが、その後どうなったかなあ。

長崎バイオには、昨年10月にまたマラッカからコツメが入ったので、会いに行かねば!ですね。


上野に戻ります。アミンのパートナーがこちら。
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ミオ(♀)。以前はオスと誤認され、タミオという名でナオコと暮らしていた、というのは公然の秘密・・・。ちょっとワイルド系な顔立ちで、おヒゲもぴょんぴょん奔放系。


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この2頭はとっても仲よく暮らしています。昨年はご懐妊かとウワサされ(実際に展示中止してました)たのですが、残念ながら産まれませんでした。仲よすぎなんじゃないの。


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「おまいさん、何か見えるのかい」「ああ、ちーっと面白いもんがな」


・・・


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コツメ夫婦の視線の先が、これ。


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マレーグマです。


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予備知識なく撮ってたのですが、人気のウメキチくんらしい。


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ちょっと面白すぎなんじゃないの、このひと。


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はい。言うまでもなくこの展示場メインはマレーグマでして、コツメカワウソはパセリ的な存在です。案内図にもマレーグマとしか載ってません。上野でカワウソといったら、あくまでミーちゃん池の方を指します。「クマたちの丘」がそういう展示コンセプトなんだから仕方がない。ツキノワグマとヒグマのところにも、タヌキとキツネがやっぱり添え物っぽ〜く混合展示されています。


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ぐでーん。


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ところが、コツメカワウソはやっぱりただものではありませんでした。パセリのくせにやたらとアトラクティブ。


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パセリのくせにお客さんに愛嬌をふりまきまくり!です。


ただし、愛嬌にはムラがあります。そこはカワウソなので仕方がありません。


また、これも定番中の定番の小話ですが、お客さんの1〜2割はコツメを見てマレーグマだと思っているようです。これはお客さんが表示をよく読まず、そそっかしいのが悪いのですが、この誤解が常に生まれ続けているのはやはり問題。表示にさらなる工夫があってもいいのではないかと思います。コツメカワウソとマレーグマはマレーシア仲間なので、ようするにこの共生をもっと明確に主張してくれればいいのだけど、あくまでクマが気候区別に3種展示されている、という「クマたちの丘」の上位コンセプトが強すぎて、そういう微妙なコンテクストに導けていません。惜しいなあ(わたしがカワウソ好きだから、どうしてもカワウソを真ん中に据えて考えてしまうこともあって、これらの問題ってまだうまく仕分けできてない)。

ただ、ミーちゃん池の方も混合展示になった今、何かがクリアになってきたような気もする。



ではもう一度。
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こっちがアミン。見分けるポイントは、体色が薄い方、です。


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こっちがミオ。黒っぽくてヒゲが奔放な方です。これからもよろしくね。

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

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世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
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フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
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かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
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ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
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Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
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カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
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The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
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椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
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ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
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河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
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・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


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おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】