
オオカワウソです。
オオカワウソは文字通りカワウソの中で最大(全長が2メートルに達しますが、体重はラッコより少ない)の種で、アマゾンの奥の密林の中に住んでます。日本では飼育されていないので、ドイツまで見に行ってきました。

ファーストショット!
お腹を上にした高速潜水で、いきなり登場です。魚雷みたい(見たことないけど)。

たしかにオオカワウソです。はじめて生で見ました! 感無量です。

不思議なお顔。これが慣れるとクセになります。

プカプカ泳ぎで来ました。プカプカ泳ぎでも波がすごいね。

こちらを警戒しています。

立派な犬歯!

飛び出しぎみの目、短めのヒゲ。
現在、ドイツでオオカワウソを飼育しているのは、ドルトムント動物園、デュイスブルク動物園、ライプツィヒ動物園、ハーゲンベック動物園の4か所。このうちドルトムント動物園で国際血統登録を行っており、ここが動物園におけるオオカワウソ飼育の、世界の中心と考えてもよさそうです。
今回、まずライプツィヒ動物園から訪ねました。ライプツィヒは国際血統登録番号1番のオオカワウソがいた動物園で、それは1881年にブラジルで捕獲、1882年まで生きたという記録です。おいおいどんだけ昔から飼育されててたんだオオカワウソ。(その後、ずっと継続して飼育されていたわけではないようです)

水中バトルも、なにしろでかいので迫力があります。ぜんぜんシャレになってない本格バトル。

ライプツィヒ動物園のオオカワウソ展示は、「ゴンドワナランド」という新しいテーマパーク型展示施設の中にあります。これが何とサッカー場2面分もある巨大な温室。
最初、ゴンドワナランドという名前で生きた動物を展示するって何でやねん?と思いました。ゴンドワナランドといえば大昔あったという、今の各大陸がぜんぶ一緒にくっついてた頃の大陸の名前でしょ、博物館ならわかるんだけど・・・中に入ってから気が付いたのですが、ここにはアフリカ、南米、アジアの熱帯雨林の動物が一堂に集められておりました。ああ、なるほど。要するに大陸をまたいだ熱帯雨林館なんだ。特定の大陸じゃないからゴンドワナランドなんだね。

横から見ると普通にカワウソかな。

出ました!
オオカワウソの特徴的な行動のひとつ、「ペリスコーピング」です。長い首を使い、潜望鏡のように水面上に顔を出すディスプレイ。

さっきから怪しいやつがいるなあ

しっぽ見てください、しっぽ!

根もとはカワウソですが、先の方はビーバーのように平たくなってます。

そして、やっぱり葉っぱで遊ぶんですねw

ライプツィヒ動物園は、去年7月時点での記録ではオス1+メス1の飼育になってたのですが、今回行ってみたら何と4頭いました。よく見ると2頭はわかうそです! どうやら繁殖があったっぽい。

わかうそが遊び好きなのは他のカワウソといっしょですが・・・手がでけえ!!!

ん?

んんん〜?

おお、ジャンプして葉っぱ取りに行くか!

枯れ葉が落ちてきました。

ぱくっ

葉っぱで遊ぶ仕草はコツメカワウソと同じなんですが、なにしろ手がでかい。

いやーすばらしい!
オオカワウソは想像以上に魅力的な動物でした。

家族で遊ぶのが、上から見えます。
日中はお客さんが多かったゴンドワナランドですが、夕方になると貸切状態でオオカワウソを観察できました。写真はちゃんと撮れてないので出しませんが、ちょっと離れた場所にコツメカワウソもいます。しかしこういうテーマパーク型展示は「見栄え」はいいのですが、視点場が限られているのでわたしはちょっと苦手です。