Das Otterhaus 【カワウソ舎】

生きることは、見ること。写真作家・佐藤淳一が動物園水族館と生息地を訪ねます。カワウソがいてもいなくてもひたすら訪ねます。

鹿児島ラッコ・チェリーさん

[ Kagoshima Aquarium keeps one female Sea otter namaed Cherry. Let's take a little look at her daily life. ]

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かごしま水族館のラッコ。チェリーさん。1998年10月搬入。つまり野生個体なので生年月日がわかりません。アラスカから来ました。


この記事によると、チェリーはアメリカから日本に輸入された最後の1頭。その後サンシャインに2003年に入ってるけど、彼らはロシア生まれなので。

朝日新聞デジタル:消えゆくラッコ…水族館の飼育数激減 繁殖や輸入難しく - 社会

ラッコ消滅問題、いよいよ大変なことになってきた・・・



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今日もプカプカ。


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ん〜


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んん〜


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いないいない・・・


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やあ♪


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ぐぎょごぉわきぇ


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ふっふ〜


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お顔のグルーミング完了!


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ちょっと上陸。


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あら、もうごはんタイム?


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ていねいな解説付きの公開フィーディングはお客さんでいっぱい。


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あら?ゲソですの?


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別のがいいんですけど。


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わーい(実際の給餌の順番とは異なります)。


・・・


水槽の前にはこんなのが。

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どーん。


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いらっしゃい。


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何の表示もないのですが、昨年亡くなったカイくんでしょうか。


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以前はこんな詳細な説明板があったのですが。(撮影:2010.7.14)*クリックで拡大します


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チェリーさんとカイくん(右)。(撮影:2010.7.14)


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おそらくカイくん。(撮影:2010.7.14) 間違ってたらごめん。わかりやすい識別ポイントがないんだけど、ふっくらしたチェリーさんに対して、カイくんはシュっとした細面。死してその皮を残す、というか剥製になってラッコの姿をわれわれに伝えてくれている。ありがとう。



うーん、それにしても1頭になっちゃったんだなあ・・・




【追記:2012.2.24】
らっこ!らっこ!ラッコ!のmunyさんが、剥製の件を館へ問い合わせてくださいました。この剥製はカイではないそうです。詳しくはコメント欄をどうぞ。


うみたまラッコ・殻付きウチムラサキ

[ Sea otter at Oita Marine Palace Aquarium Umitamago. Let's take a look at feeding in the morning. Like many other sea otter, he likes clams. After squids he enjoyed them. This kind of clam is called Uchimurasaki (Saxidomus purpurata). ]

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大分マリーンパレス水族館うみたまごのラッコ、テツオくん。現在おひとりさまです。


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ラッコといえば二枚貝ですが、殻付きで与えている水族館はそう多くありません。ラッコがガラス/アクリルにぶつけて殻を割ることがあるので、キズだらけになっちゃうから。あるいは貝殻やその破片で水槽の擬岩やらシーリングをほじくって破壊するから、というのがその理由のようです。


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ところでこの二枚貝はウチムラサキというそうで(たしかに貝殻の内側が紫色をしている)、別名はオオアサリ。ラッコの大好物です。


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そのため、ウチムラサキから先にあげてしまうと、他のエサを食べなくなるらしい。そのため先にそれほどむちゃくちゃ好きではないエサからあげて、最後にウチムラサキ。テツオくんもさっきまではイカをもらってました。


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うまうま〜


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やっぱり貝が好き。


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これは数分前の様子。キーパーさんの遠隔指示で、ガラスごしで「待て」をしているの図。


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このパフォーマンスをしないとエサがウチムラサキにならないからなのか、せっせとガラスごしで営業に励みます。


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う ち む ら さ き 〜 ♪


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やったあ! 営業が終わると貝になるわけですね。


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やっぱり貝だよ。


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まぁ〜


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うみたまごの現在のラッコプール(何とアザラシと同居展示!)は、横に長くて撮影がしやすいようです。明るさは他所とそれほど違ってないのですが、何かと何かがちょうどいい条件になってるらしく、実に撮りやすい印象があります。といってもコツメに貼り付いてた時間の方が長いので、本当のところはよくわからん。


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せっかくいいポーズしてくれたんだけど、そこ暗いんだよね。




【追記:2012.4.15】

書き忘れてました。
テツオくんのえらいところは、食べ終わった貝の殻をキーパーさんに返してよこすところです。うっかりその様子の写真は撮りそこねましたが、これ↓が動かぬ物的証拠。

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ラッコが食べたウチムラサキの殻です。黒バックでゴージャスに撮ってみました。何でこんなもんが手元にあるのかというと、うみたまごのバックヤードツアーでもらってきたから。回収された殻は特に用途がないらしく、バックにいるコツメたちのおもちゃになってるぐらいでした。ご自由にお持ちくださいだったのでありがたくいただいてまいりましたが、意外にでかくて置き場所に困ってます。あ、写真にスケールを写し込むのを忘れた! 今、計ったら長い方が85ミリ、短い方が65ミリでした。ご参考まで。

うみのなかみちベビラッコ・その2

[ Continuing story of baby sea otter at Marineworld Uminonakamichi. The aquarium keepers are taking care of this hand-rearing baby in day and night shifts. They make special milk for her. The milk is made of clam (Saxidomus purpurata) , squid (Todarodes pacificus), vitamin supplement, medicine for intestinal disorders, glucose, low-fat milk and cream. It's appetizing for us too, isn't it? ]

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マリンワールド海の中道のラッコベビーがつづくよ。

1月25日に生まれたこの子は、お母さんのマリンが毛づくろいができなくなってしまった(ずーっと浮いていなければいけないラッコにおいてはものすごい死活問題)ために、生後11日目にして人工哺育に切り替えられました。スタッフの皆さんが大変な思いをして、24時間態勢の哺育が続けられている様子はこちらで読むことができます。

マリンワールド子育て日記【ラッコ 2012年2月】
マリンワールド子育て日記【ラッコ 2012年3月】

子育て日記によれば、ラッコベビーが飲んでいるミルクは、スルメイカとウチムラサキをすりつぶして裏ごししたのをベースとして、ビタミン、整腸剤、ぶどう糖、低脂肪乳、生クリームなんかを混ぜて作っているのだそうです。はっきり言ってうまそう。ビタミン入り冷製クラムチャウダー、って感じだろうか。


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実際うまそうだわw。


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ちゅぱちゅぱ。


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げぷっ。


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キーパーさんが哺乳びんを離すと、


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・・・


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噛みつきますw


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ビィ!


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ビィ〜〜〜〜〜!



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ビィ〜〜〜〜〜ビィ〜〜〜〜〜!


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ビ・・・

もうなくなっちゃったんだけど。


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ガブー(もっとくれ)。


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ビィ〜〜〜〜〜!




食欲旺盛でけっこうなことです。



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つぎはまだか〜!


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ちゅぱちゅぱ。


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げぷ。


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あ〜あ、ミルクまみれだ。


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ビィ!



マリンが2009年、2011年に産んだ子はどちらも40日ぐらいしか育たなかったそうで、今回、人工哺育となった以上は、もう何が何でも育ててみせる!という気合いの伝わる担当さんのお話が聞けました(TV取材を脇から聞いてたw)。すばらしい!

もちろんあとで直接お話させてもらいました。ちゃんと育つかどうかというような、基礎的体力的な山はすでに越えたとみていいのだそうです。むしろこれからの段階は、ラッコとしてちゃんとやっていけるかどうかが問題となるんだって。つまりちゃんと自分で浮かびつづけて毛づくろいをして、24時間水上で暮らしていけるかどうか。これができないと「お座敷ラッコ」になってしまうわけだね。


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がっばって一人前のラッコになるよ!





ラッコ水槽も覗いてみましょう。

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こちらがお母さんのマリン。


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そして現在のパートナーのリロ。若いオスです。

ベビラッコのお父さん(ナダ)は、リロとブリーディングローン交換でアドベンに行っちゃいました。何か忙しい感じですが、日本のラッコに残された時間は決して多くはないのだ。日本中のラッコのみんな、繁殖がんばれ!

おやすみ前にこの一冊・・・
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東京書籍刊『カワウソ』をお買い上げくださいましてありがとうございます。おかげさまで何と4刷!

「カワウソなび」の最新情報はこちらをどうぞ↓


Where captive otters live in Japan.

 Otter holding facilities in Japan

動物園・水族館・生息地

[動物園・水族館・生息地ごとの記事アーカイブ。カワウソ中心ですが、たまにほかの動物も出ます]

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Junichi SATO

self portrait

[佐藤淳一]1963年生まれ。土木構造物と動物という、かけ離れた領域を行き来するあまり類を見ない写真作家。上の写真はベルリン地下鉄の駅の壁に貼ってあった「ハンケンスビュッテルかわうそセンター」のポスターを撮ったもの(2005年)。意図せず自分も写り込んでしまったので、公式セルフポートレートに認定。光学的にカワウソと一体化しています。

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キュイキュイ書房
カワウソ本とカワウソグッズの密林セレクトショップ♪

かわうそ店長、とってもハマります。すでに9巻まで出てるよ。

かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス)
かわうその自転車屋さん 1 (芳文社コミックス) [コミック]

こやまけいこ
芳文社
2014-10-16


酒ケーキもいいんだけど、せんべいの方がもっといいよ獺祭。

旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り
旭酒造 獺祭 煎餅 だっさい せんべい 山田錦の砕米で作りました 30枚入り [その他]
旭酒造


世界13種のカワウソが網羅されているすばらしい入門書が出ました。写真もいっぱい!

Otters of the World
Otters of the World


ハンザのぬいぐるみが各種、買えるようになってますよ。
カワウソ No.3320
カワウソ No.3320 [おもちゃ&ホビー]


フィギュアはシュライヒが造りがいいですね(なぜか最近すごい値段になってる!)。
Schleich シュライヒ カワウソ
Schleich シュライヒ カワウソ


かわうそ3きょうだい そらをゆく (にじいろえほん)
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かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)
かわうそ3きょうだいのふゆのあさ (えほんひろば)


かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
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空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)


ぼく、およげないの
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ニホンカワウソ―絶滅に学ぶ保全生物学
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Otter (Animal)
Otter (Animal)


Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)
Otters: Ecology, Behaviour And Conservation (Oxford Biology)


カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))
カワウソと暮らす (富山房百科文庫 (34))


The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother
The Ring of Bright Water Trilogy: Ring of Bright Water, The Rocks Remain, Raven Seek Thy Brother


椋鳩十全集〈20〉カワウソの海
椋鳩十全集〈20〉カワウソの海


ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)
ガンバとカワウソの冒険 (岩波少年文庫)


河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅
河合雅雄の動物記〈2〉カワウソ流氷の旅

・・・
わたしの本も、ついでにいかがでしょう?


カワウソ

おそらく日本初の、カワウソだけ写真集


ドボク・サミット
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みんなで作ったドボク本



恋する水門―FLOODGATES

一家に一冊!世界初の水門写真集


Das Otterhaus 【カワウソ舎】